下男5
今だにマンションでグダグダしています。
「そのMIIの濃度とかその存在の証拠とかほかにも説明がほしいのだけど」
季利栖は今だMIIの存在を信じていないらしい。
当たり前の話だが。
「濃度は確かに関係するけど、詳しく測定できる物がまだ完成してないからなんともなぁ。あるかどうかくらいなら測れるらしいけど。あと散布領域は世界各地らしいよ。実際に行って調べたらしいから」
うちの父上がです。
「それでよく今回の事件がそれのせいだと確信できたわね」
季利栖は呆れているらしい。
「まぁ事件の状況からありえるなぁと思っただけだよ。ていうか流れに乗っちゃったけど、僕はあんたに物申す!!」
今回の僕は今までの僕とは違います!だって前回、頭飛んだもの。ありゃあびっくりした。
「その薄着のどこから手榴弾だしたんだよ!心臓止まるかと思ったわ!」
「普通それではすまないわよ?死んで当たり前のことをしたんだから」
涼しそうに言うこの女は一回絶望与えたほうがよろしいかしら?
「一様言っておく。俺だって、痛いの!泣くの!引き篭るの!大体勝手にこんなところまで連れて来ておいてやってることといったら!
一つ、殺人現場の検証
一つ、バター食う
一つ、MIIの説明
一つ、頭飛びます
僕は帰る!絶対帰るからな!何も得るものがねぇ!」
滝のように泣くとはいいません。流星群のように泣いています!
「私は予定通りに進んでいてとてもいい気分だわ」
お茶を啜りながら気楽に言うこの巨乳。
「だろうさ!だが!俺にはなんの得もない。実家に帰らせてもらいます!」
こんな所いてられるか!とドスドス音をたてながら玄関に向かう僕。たとえ、あの外人に雑巾にされようが季利栖の張ったトラップに引っ掛かろうが知ったこっちゃないのです。何人たりとも神でさえ、この僕の進軍は止められま
「さて、お風呂にはいりましょうか」
しかしだ君!僕は神は嫌いだが、女神は大好きです!いいよねヴィーナス。
「お見送りはできないけど気を付けて帰りなさい。っていってもあなたには意味ないわね」
そういって風呂場に行く季利栖。
実はこの風呂場。鍵がないのです。この状況、天が我に与えたもうレッツ☆ご・褒・美!いえいえ覗きません。そんなことしたってどうせオチは見えています。そしてなにやら布の擦れる音が☆もう、こんなことならカメラ持ってくるんだったん。そしてシャワーの音。こっちの心の準備はバンタン!
しかし、油断は禁物です。なぜなら、季利栖は呼吸するかのようにトラップをしかける女軍人!こちらの予想を超えた配置でトラップはあるはず。だから僕は考えましたよ。そして考えついた方法は!
「突貫じゃああぁぁぁぁぁぁああああ!!」
うおぉぉぉと風呂場にダッシュ!まず脱衣所!季利栖が脱いだ服を発見!直ちに回収します!(シュラン)という音と共に頭が落ちました。しかああぁぁし!それぐらいで参る僕ではなああい!落ちた頭を掬い取り、そのまま風呂場のドアノブを回す!(ズバババババ)高圧電流とはちょこざいな!(ドッカァァァン)地雷もなんのその!扉を開け、頭を放り投げる!頭が胴体の方を見たとき、体は炭になりながらもグッドラックポーズ!任せろ相棒!今あいつの裸体をこの目に焼き付けてくるからな!
そして・・・・季利栖を発見しました大統りょーーう!!
まず、大きな胸!若いから形もしっかりしています。そしてお腹。ムキムキではないがアスリートの如きスラッとした体。そしてヒップ!オーケー。そして・・・
閻魔様も思わず吐き出す折檻ショーの始まり始まり。
目に指を突き立てられ、頭は軍用ナイフでまっぷたつ。脳みそを踏み付けること約百回。危うく排水溝に流れるところでした。さすがに脳や心臓の回復にはある程度の時間が必要です。気づいた時には体中ロープでグルグルミノムシ状態。そのまま朝を迎えました。
朝食を食べ(バター)、これからどうするかを考えているとき。季利栖の携帯が鳴った。携帯で誰かと話す季利栖。
そして携帯を閉じた。
「誰から?」
「知り合いの刑事。また同じような殺人が起こったって」
「現場の状況も聞いたんでしょ」
尋ねる達也。
「ほぼ一緒。ただ被害者は男の人だったのと、被害者は一人だけ。それぐらいの違いしかないわ」
今までの流れから達也は考える。
「それじゃあ、別行動をとろうか。多分夜しか犯行は起きないだろうから今日一日それぞれの観点で見ていこう」
達也のやる気に季利栖は顔をしかめる。
「あなた、昨日は帰るってダダこねてたじゃない。どういう風の吹き回し?」
その問いに達也は
「ん?いいもの見せてもらったからね。そのお返しだぴゃ」
マンションの一室から銃声が鳴り響いた。
次には二人が活躍する予定です。・・・・多分。
皆様、暇が少しは潰れましたか?