【絶対爽快】因果応報・ざまぁ短編集 ~見下された者たちの逆転劇~
『(長男)が専業主夫になりました。~「稼ぎも家事も妻以下」とウチの最強実母に論破された男の末路~』
はじめまして。本作をお読みいただき、ありがとうございます。
これは、時代錯誤な「長男教」の夫と、古い価値観の義母に追い詰められた妻が、最強の実母(元バリキャリ)を召喚し、理不尽をロジックで粉砕する物語です。
【!】序盤は、読者様のストレスが溜まる「理不尽(胸糞)展開」が続きます。【!】
ですが、最強の実母が登場してからは、一気に「スカッと」「論破」「ざまぁ」展開へと突き進みます。 溜めた分、カタルシスは大きくなるよう構成しました。
しばしの「溜め」にお付き合いいただき、最後は一緒にスカッとしていただければ幸いです。
それでは、本編をお楽しみください。
第1話『「長男だから」は魔法の言葉』
「ただいま」
リビングのドアが開き、夫の健一がいつもより少しだけ強張った顔で入ってくる。私はリモートワークを終え、慣れない手つきで作った夕食(といっても、ほとんどミールキットだ)をテーブルに並べているところだった。
「おかえりなさい。お疲れさま。ご飯、もうできるよ」
「あぁ。……友香、ちょっと大事な話がある」
健一の改まった口調に、私は「え?」と手を止める。まさか、仕事のトラブルだろうか。
「あのさ、来週の日曜。お袋がこっちに引っ越してくるから」
「……え?」
意味が分からなかった。こっちに?
「こっちって……どこに?」
「決まってるだろ。ウチだよ。このマンション」
健一は「何を当たり前のことを」とでも言いたげに、ネクタイを緩めながら言った。
「えっ、同居!? 待ってよ、私、何も聞いてない!」
「言う必要ないだろ。俺は長男なんだから。親の面倒見るのは当然だ」
「当然って……でも、いきなりすぎるよ! 二人で話し合うとか……!」
思わず声が大きくなる私に対し、健一はカバンをソファに乱暴に放り投げた。
その瞬間、彼の顔からいつもの穏やかさが消え、私が苦手な「見下す」ような目が光る。
「だから! これは『家』の問題なんだよ。俺が決めることだ」
「でも、私だっているのよ! この家は二人で……!」
「うるさいな! お前は仕事ばっかりで、ロクに家事もできてないだろ!」
図星だった。
ぐっ、と喉が詰まる。
私は確かに、ITエンジニアとして健一より稼いでいる。けれど、いわゆる「完璧な主婦業」からは程遠い。料理は苦手だし、掃除も週末にまとめてやる程度だ。
その「負い目」を、健一は正確に突いてくる。
「お袋が来れば、お前の負担も減るだろ? 家事だってちゃんと教えてもらえる。良かったじゃないか」
「そ、それは……」
違う。そういう問題じゃない。
そう言いたいのに、声が出ない。
私の稼ぎが健一より多いこと。彼がそのコンプレックスから、家庭内で「長男」という権威を振りかざしたがること。
それに気づいていたからこそ、私は彼のプライドを傷つけないよう、家事が苦手なことを「弱み」として受け入れてしまっていた。
「……もう、決まったことだから」
健一はそれだけ言うと、返事も聞かずに風呂場へ向かった。
リビングに残された私と、急速に冷めていく夕食。
(決まったことって……)
理不尽な決定が、「長男だから」というたった一言でまかり通る。
私の反論も、戸惑いも、一切を無視して。
そして、悪夢の「来週の日曜日」は、無情にもやってきた。
「友香! 荷物、玄関まで運んでくれ! お袋、疲れてるんだから!」
「……うん」
健一は、甲斐甲斐しく義母の荷物をリビングに運び入れている。義母――昭子さんは、私を一瞥すると、品定めするような目でリビングを見回した。
「ふぅん。まぁ、狭いけど二人ならこんなものかしらね」
「はは、まぁね。でも、これからは三人だから、友香にもっと節約してもらわないとな!」
健一が私を見て笑う。
(私が稼いだお金も、この家のローンに入っているのに)
そんな言葉は、喉の奥に張り付いて出てこない。
義母・昭子さんは、私に向き直ると、ニコリともせずに言い放った。
「友香さん。あなたは仕事で忙しいそうだけど、健一は『うちの嫁は家事が苦手で』と随分心配していたわ。これからは私がしっかり『指導』してさしあげますから。覚悟なさってね」
それは、宣戦布告だった。
こうして、私の意志など存在しないかのように、義母との地獄のような同居生活が幕を開けた。
第2話『不良債権の上司(義母)は「経験則」がお好き』
義母との同居が始まって、数日。
ただでさえ家事が苦手な私は、リビングのソファに陣取る「監視者(義母)」の視線で、精神をすり減らしていた。
(……ミールキットの野菜、これでいいんだよね? レシピ通り……)
今日は私が夕食当番の日だ。
仕事を終え、慣れない包丁を握る背中に、義母の視線が突き刺さる。健一は「お袋がいるから」と、最近は残業もせずに定時で帰ってくるようになった。もちろん、家事など手伝わないが。
「ただいまー。お、今日は友香が飯当番か」
「おかえりなさい、健一さん。もうすぐ……」
「友香さん」
私が健一に返事をするのを遮って、義母の冷たい声が飛んだ。
ソファから立ち上がった義母は、私の手元(まな板の上)を覗き込む。
「まぁ……雑な切り方。大きさがバラバラじゃないの。これじゃ火の通りも均一にならないわ」
「えっ、で、でも、レシピには……」
「レシピ? そんなものに頼るからダメなのよ。料理は『勘』と『経験』よ」
義母はそう言うと、私が味付けのために用意していた調味料(ミールキット付属)をひったくった。
「こんな『素』みたいなもの使って。だからいつまで経っても上達しないのよ」
勝手に戸棚を開け、醤油とみりんを雑に振り入れる。
「あっ、お義母さん、それじゃ味が……!」
「うるさいわね。主婦の経験が違うのよ。……はい、できたわ。健一、食べましょう」
食卓に並んだのは、レシピを無視され、やたらと醤油辛くなった「何か」だった。
「うーん……ちょっと濃い、かな?」
健一が恐る恐る口にすると、義母が私を睨みつけた。
「友香さんの切り方が悪いから、味が染み込みすぎたのよ! まぁ、これじゃ健一が可哀想だわ」
(え、私なの? 味付けしたのは、お義母さんなのに……)
「そうだよな、友香」
健一が、待ってましたとばかりに私に同意を求めてくる。
「お袋の言う通りだ。友香は本当に家事が苦手なんだから、これを機にちゃんと習えよ。な? お袋の味ってやつをさ」
「……ごめんなさい」
私は、そう一言返すことしかできなかった。
仕事(IT)では、ロジックと実績が全てだ。理不尽な責任転嫁などあり得ない。
けれど、この「家」という空間では、「主婦の経験」という曖昧な権威と、「長男」という古い価値観がすべてを支配する。
(私の方が、健一より稼いでいるのに)
(私が苦手な家事を、義母が完璧にやってくれるわけでもないのに)
理不尽さに涙が出そうになるのを、私は冷めた醤油辛い野菜炒めと一緒に、ぐっと飲み込んだ。
第3話『「仕事」より「家のこと」が優先でしょう?』
家事でのストレスに加え、私にはもう一つ、深刻な問題が持ち上がっていた。
義母・昭子さんは、私の「リモートワーク」という働き方が、どうにも気に入らないらしかった。
「友香さん。まだパソコン(・・・・・)に向かってるの? お昼ご飯の支度は?」
「(キーボードを打つ手を止め)……すみません、お義母さん。今、大事な作業中で。お昼は、昨日買っておいたパンか何かで……」
「まぁ! 健一(夫)がいないからって、お昼を手抜きするつもり? 信じられない」
家にいるのだから、家事を完璧にこなすのが当然。
それが義母の理屈だった。仕事中だろうが関係ない。家にいる「嫁」なのだから。
そして、最悪の事態は、重要なクライアントとのオンライン会議中に起きた。
リビングの一角に設けたワークスペースで、私はノートPCのカメラに向かい、神妙な顔で頷いていた。
「――はい。ご提示いただいた仕様の件ですが、こちらのA案であれば、納期は……」
その時だった。
ガチャッ。
何の断りもなく、リビングの物入れのドアが開いた。
「(ゴゴゴゴゴ……!)」
背後で、突然けたたましい音が鳴り響く。
PC画面の向こうで、クライアント(部長クラスだ)が怪訝な顔をした。
「……友香さん? 何か、そちらで……」
「あっ、いえ! し、失礼しました! あの、少々お待ちください!」
ミュートボタンを押し、慌てて振り返る。
そこには、ノイズキャンセリングも貫通しそうな轟音を立てて、義母が掃除機をかけていた。よりにもよって、今、ここで。
「お義母さん! お願い、やめて! 今、大事な会議中なの!」
私が血相を変えて駆け寄ると、義母はピタリと掃除機を止め、心底不愉快そうな顔で私を見た。
「何よ、大声出して。ホコリがすごいから掃除してあげてるんでしょう」
「でも、今! 本当に大事な……!」
「あら、お仕事?」
義母は、わざとらしくため息をついた。
「お仕事も結構だけど、それより『家のこと』が優先でしょう? 健一(夫)が帰ってくるまでに家をキレイにして、美味しいご飯を用意するのが『妻』の役目よ」
(違う……!)
(私の仕事は、健一さんより稼いで、この家のローンを支えてる……!)
そう叫びたかった。
だが、PCの向こうでは、重要なクライアントが待っている。
私は「後で必ずかけ直します!」と涙目でチャットを打ち込み、会議を強制終了するしかなかった。
「……お義母さん」
「何?」
「……もうすぐ、健一さん、帰ってくる時間ですね。夕飯の支度、します」
ぐっと奥歯を噛みしめる私を見て、義母は「最初からそうすればいいのよ」と満足げに鼻を鳴らした。
その夜。
さすがに、この一件は健一に抗議した。
「ねぇ、健一さん。お義母さん、私が仕事中なのに掃除機かけてきて……会議、台無しになっちゃったの」
すると、健一は「はぁ?」と面倒くさそうに眉をひそめた。
「お袋も、友香のために家をキレイにしてくれてるんだろ。そんな邪険にするなよ」
「でも、仕事の邪魔を……!」
「家にいて金稼げるなんて、お前は楽でいいよな。お袋の言う通り、家のこともちゃんとしろよ」
――楽で、いい?
私の仕事への侮辱。
そして、義母と夫による、完璧な連携。
私は、この家で「稼ぐ機械」でありながら、「完璧な家政婦」であることを同時に求められているのだ。
もう、何かが限界に近づいているのを、感じていた。
第4話『お里が知れる』
家事、仕事、そして「金銭感覚」。
義母・昭子さんの監視は、私の生活のすべてに及んだ。
その日は、私がネットスーパーで注文していた「少し良いオーガニックの野菜セット」が届いた日だった。
家事が苦手な分、せめて食材くらいは良いものを、と思ってのささやかな贅沢だ。もちろん、私のお金から出している。
「……まぁ、こんな高い野菜を」
私が受け取った段ボールを覗き込み、義母が嫌味ったらしく呟いた。
「健一(夫)のお給料でやりくりするのが『妻』の役目でしょうに。嫁が稼いでるからって、金銭感覚が派手になるのは困るわね」
「で、でも、これは私のお給料から……」
「それがダメだと言ってるのよ!」
義母は声を荒らげた。
(息子より稼いでいる嫁)という存在が、彼女のプライドを根底から刺激しているのは明らかだった。
「いいこと、友香さん。女がいくら外で稼ごうと、『家』のお金は男(健一)が稼いだものが基本なの。それ以上を使うなんて、家の恥よ」
「そんな……!」
理不尽すぎる。
私の稼ぎが、この家のローン返済や生活費の大部分を支えているという事実を、この人たちは意図的に無視しているのだ。
「友香」
ちょうど帰宅した健一が、義母の剣幕を見て、またあの「面倒くさそうな顔」をした。
「お袋もああ言ってるんだし、少し控えろよ。だいたい、お前は家事もロクにできないんだから、金遣いまで派手になったら、示しがつかないだろ?」
――家事もロクにできないんだから。
その一言が、私のなけなしの反論を封じ込める。
私は、稼ぎで夫に勝っている「負い目」を、家事ができない「弱み」によって相殺され、結局はこの理不尽な搾取構造の最下層に甘んじるしかないのだ。
「……ごめんなさい」
私がそう謝ると、義母は「分かればいいのよ」と勝ち誇ったように笑った。
そして、その夜。
夕食の後片付けで、私が洗ったお皿の拭き方が甘かったのだろう。義母の甲高い声が飛んだ。
「まだ水滴が残ってるじゃない! 何度言ったら分かるの!」
「す、すみません、すぐに……」
「本当に、要領が悪いわね! これだから仕事ばかりの女は!」
義母は、私の手から布巾をひったくると、わざとらしく大きなため息をついた。
「はぁ……。本当に、友香さんはお母様に何も教えてもらわなかったのね」
――え?
「だからこんなに要領が悪いの?
お里が知れるわ」
(……プツン)
私の中で、何かが切れる音がした。
家事が下手だと罵られるのはいい。
仕事の邪魔をされても、我慢した。
私のお金で買ったものに文句を言われても、耐えた。
でも。
(お母さんを……馬鹿にするな)
私のお母さん、聡子さん。
仕事一筋で、家事はすべて「効率化」と「外注」で完璧に回していた、元バリキャリのあの人を。
この、古い価値観だけで生きてきた義母なんかに、侮辱されてたまるか。
「……友香? 何よ、その目」
義母が訝しげに私を見る。
私は、布巾をシンクに叩きつけると、何も言わずにその場から駆け出した。
「こら! 友香! どこへ行くの!」
背後で義母が叫んでいる。
トイレに駆け込み、鍵を閉め、震える手でスマートフォンを取り出す。
指が滑って、うまくロックが解除できない。
涙で画面が滲む。
(お母さん)
登録名「母」をタップし、耳に当てる。
数回のコールの後、聞き慣れた、低く冷静な声が聞こえた。
『――もしもし、友香? どうしたの、そんな時間に』
「……っ、う……」
声を聞いた瞬間、ダムが決壊したように嗚咽が漏れた。
「お母さん……っ! 助けて……!」
『……!』
「もう、むり……っ! 私……私、お母さんのことまで……っ!」
『……落ち着きなさい、友香』
電話の向こうで、母(聡子)の声のトーンが、スッとビジネスモードに切り替わるのが分かった。
『状況は理解したわ。今すぐ行く』
「えっ、でも……」
『住所を、今すぐメッセージ(・・・)で送りなさい。いいわね?』
それは、私が知っている、プロジェクトの炎上を鎮圧する時の、母の有無を言わさぬ声だった。
「……わかった」
涙を拭い、震える指で住所を打ち込む。
――送信。
(来る。お母さんが、この地獄に、来てくれる)
恐怖と、そして、ほんの少しの(あの義母と夫がどうなるかという)期待が入り混じったまま、私はトイレのドアを背に、ズルズルと床に座り込んだ。
第5話『救世主の降臨』
(……前略:友香が実母・聡子にSOSを送信した夜)
私がトイレに立てこもった後、健一が「おい、友香! いつまで入ってるんだ! お袋が寝れないだろ!」とドアを叩いてきたが、私は「気分が悪いから」とだけ返し、そのまま朝まで出てこなかった。
翌朝。
私はほとんど眠れないまま、目の下にクマを作り、リビングに出ていった。
すでに義母・昭子さんと健一は食卓についており、義母が淹れた(インスタントの)コーヒーをすすっている。
「……おはようございます」
「あら、友香さん。昨日はずいぶんトイレがお気に入りだったみたいね。主婦が朝寝坊なんて……」
義母がネチネチと嫌味を言い始めた、その時だった。
ピンポーン。
リビングに、軽やかなインターホンの音が響いた。
健一が「誰だ? こんな朝早くに」と面倒くさそうに立ち上がる。
「……! 私、出る!」
私は、何かを察し、転がるように玄関のモニターへ向かった。
そこに映っていたのは、予想通りの人物。
黒のシンプルなパンツスーツを完璧に着こなし、一分の隙もない笑顔を浮かべた、私の母――聡子だった。
「……お母さん」
「はい、どうぞ!」
私が受話器を取るより早く応答したのは、リビングから出てきた健一だった。
ガチャリ、と玄関のドアが開く。
「……はじめまして、お義母さま。私、友香の母の、橘 聡子と申します」
そこに立っていた母は、高級そうな和菓子の大きな包みを持ち、完璧な角度(ビジネスで培った謝罪の角度だ)でお辞儀をしていた。
「あ……どうも」
突然の訪問者、それも「嫁の親」がアポなしで来たことに、義母は明らかに怪訝な顔をしている。健一も「え? お義母さん……?」と動揺して私と母を交互に見ている。
「朝早くから申し訳ございません。……あら、健一さんもいらしたのね。ちょうどよかったわ」
母・聡子は、スッと顔を上げると、いつもの「笑顔(ただし目は笑っていない)」を義母に向けた。
「他でもございません。昨夜、娘の友香が『家事が全く追いつかず、お義母さまにまで多大なご迷惑をおかけしてしまっている』と、泣きついてきまして」
(……え? 私、そんな言い方してないけど)
母の言葉の真意が掴めず、私はただ戸惑う。
母は、私の憔悴しきった顔をチラリと一瞥すると、さらに深々と頭を下げた。
「すべて、私の育て方が悪かったと、深く反省しております。この子が、健一さんのお家の『お荷物』になっていたようで、本当に申し訳ございません」
「お、お荷物だなんて、そんな……」
さすがに健一も慌てているが、義母は「ふん、分かってるじゃない」とでも言いたげに口元を歪めている。
(よし、食いついた)
母の目が、コンマ一秒だけ鋭く光ったのを、私は見逃さなかった。
母・聡子は、勝負をかけるように、最高の笑顔を作った。
「つきましては、お義母さまにご迷惑をおかけし続けないよう、そして、この子が一人前の『妻』になれるまで――」
「しばらくの間、この私が、こちらで**『お手伝い』と『指導』のために、滞在させていただいてもよろしいでしょうか?」
「え……?」
「ええっ!?」
私と健一の声がハモった。
何を言ってるんだ、このお母さんは!?
だが、義母・昭子さんの反応は違った。
「……まぁ。友香さんのお母様が、直々に?」
義母の顔に、見る見るうちに「(計算高い)喜び」が浮かんでいく。
(嫁の親が、嫁を指導を手伝ってくれる? しかも、家事の『お手伝い』? タダ働き(リソース)が増えるじゃない)
そんな心の声が、ダダ漏れだった。
「ええ。もちろん、ご迷惑でなければ。まずは、この子がどれだけ『できていない』のか、私が客観的に**現状把握**をさせていただきたく……」
「まぁ! よろしいですとも!」
義母は、私の制止も聞かず、母・聡子の手を(油断しきった顔で)握った。
「どうぞどうぞ! 聡子さんとおっしゃいました? ぜひ、上がってください! この子(友香)に、ビシバシと『常識』を教えてやってくださいまし!」
(……あ。終わった)
義母の満面の笑みと、リビングの隅でまだ状況が飲み込めずアタフタしている夫(健一)を見て、私は確信した。
最強の監査役が、この理不尽な城に、今、着任した。
第6話『そのオペレーションは非効率です』
「さぁ、聡子さん! ぜひ、この子(友香)に『本物の家事』というものを見せてやってくださいまし!」
義母・昭子さんは、私をイびる「共犯者」を得たと勘違いし、すっかり上機嫌だった。
「ええ。承知いたしました」
母・聡子は、あの完璧なビジネススマイルを浮かべたまま、腕まくり(の代わりに、持参した高級そうなエプロンを装着)した。
「まずは、お義母さまが『主戦場』と仰る、キッチンの現状把握から始めさせていただきますわ」
「きっちん? ええ、どうぞどうぞ!」
母は、まず冷蔵庫の前に立った。
そして、ためらいなく、バタン!と観音開きのドアを全開にした。
「……」
母は、中を数秒間凝視すると、次に野菜室、冷凍庫と、くまなく視線を走らせる。
続いて、シンク下の戸棚、コンロ脇の調味料ラック、食器棚……。
まるで、監査法人がクライアントの資産状況をチェックするように、冷静かつ無慈悲に、義母の聖域をスキャンしていく。
「……ひどいわね」
母が、ボソリと呟いた。
「は?」
それまで得意げに腕組みしていた義母の顔が、一瞬で強張った。
「……今、何と仰いました?」
「いえ。あまりにもオペレーションが非効率だと思いまして」
母は、笑顔を崩さないまま、義母に向き直った。
「お義母さま。失礼ですが、このキッチンの動線と在庫管理、著しく生産性が低いですわ」
「なっ……! せ、生産性!? 失礼な! 私はこのやり方で、何十年も主婦をやってきたんですよ!」
義母が、ついに怒りを露わにする。
だが、元バリキャリの母(聡子)にとって、その怒りは「根拠のない反論」でしかなかった。
「(カチ、カチ、とコンロの火を点検しながら)お義母さまの『経験則』は素晴らしいものですわ。ですが、その『経験則』に『最適化』という概念が抜けていらっしゃいます」
母は、冷蔵庫の奥から、カピカピになった生姜のチューブを取り出して見せた。
「まず、在庫管理が杜撰です。同じ調味料が複数あり、賞味期限切れのものが奥に溜まっている。これは無駄なコスト(支出)が常時発生しているということです」
「そ、それは……! 買い置きは主婦の常識で……!」
「次に、動線設計。なぜ、コンロから一番遠い場所に油が? なぜ、毎日使うお玉が、シンクの下に? 料理というタスクの度に、無駄な移動(工数)が発生しています。これではリードタイム(調理時間)が長くなるばかりですわ」
(……! そうだった!)
私はハッとした。
(このキッチン、すごく使いにくいと思ってた! お玉を取るたびに屈まなきゃいけなかったし、調味料の場所もいつも探してた!)
私の「家事が苦手」は、もちろん私のスキル不足もあるだろう。
だが、それ以上に、この「非効率なシステム(義母のやり方)」のせいでもあったのだ。
「う……」
義母は「どうせん」「こーすう」という言葉の意味が分からず、ただ圧倒されている。
母・聡子は、義母にとどめを刺した。
「お義母さま。家事とは『愛情』や『経験』である前に、日々の生活を回すための重要な『プロジェクト』です。このキッチンには、明確な『KPI(重要業績評価指標)』も、『ロジック』も存在しません」
「けー、ぴー……?」
「友香」
母が、私を振り返った。
「あなたが『家事が苦手』になるのも仕方ないわね。こんな非効率な環境で、高いパフォーマンスを出せという方が無理な話です」
(お母さん……!)
それは、私がずっと欲しかった言葉だった。
母は、呆然と立ち尽くす義母に、にっこりと微笑んだ。
「というわけで、お義母さま。明日から、このキッチンのオペレーションを根本から見直し、再構築します。あなたの『経験則』は一度、すべて忘れて(アンインストールして)くださいね」
「な……な……!」
義母は、ワナワナと震えるだけで、何も言い返せなかった。
自分の唯一の権威(聖域)が、よく分からない横文字によって、「非効率なもの」と断罪されたのだから。
(さて、と)
母が、チラリとリビングの隅でオロオロしている夫(健一)に視線を移すのを、私は見逃さなかった。
(第一は、陥落。……次は、第二(夫)ね)
第7話『不良債権のアセスメント』
(……前略:実母・聡子がキッチンのオペレーションを再構築し、義母・昭子はそのロジックの前に沈黙した)
母が滞在し始めて、数日が経った。
あれから、義母はすっかり牙を抜かれたようにおとなしくなった。母(聡子)が構築した「家事オペレーション・マニュアル」(A4・30枚)に従い、戸惑いながらも家事をこなしている。
私も、母の「効率的な指導」――「なぜそうするのか(Why)」を明確にしたタスク処理――によって、驚くほどスムーズに家事をこなせるようになっていた。
この家を支配していた「理不尽な空気」は一掃され、代わりに「ビジネスライクな効率性」が支配し始めていた。
その状況が、面白くない男が一人。
夫の健一だった。
自分の「盾」であり「権威の源」であった母親(義母)が、嫁の母親(実母)に完全に手なずけられている。
家事も苦手だったはずの妻(友香)が、自信を持ってタスクをこなしている。
家に帰ってきても、「お疲れ様でした」と義母と妻から報告書(夕食)を出されるような、針の筵だった。
そして、その夜。ついに健一の不満が爆発した。
「……もう、やめてください!」
完璧に整えられた食卓(母の指導で、一汁三菜のPFCバランスまで計算されている)で、健一が箸を叩きつけるように置いた。
「なによ、健一、急に大声出して」
義母が、ビクッと肩を揺らす。
「お義母さん! あなたが来てから、この家はメチャクチャだ! 俺の知ってる家じゃない!」
健一は、怒りに顔を赤くして、母・聡子を睨みつけた。
「これは! 俺の(・・)家だぞ! 嫁が親を勝手に呼び寄せて、好き勝手しやがって!」
あ、言った。
私はゴクリと息を呑んだ。
そして、健一は、ついにあの「伝家の宝刀」を振りかざした。
「大体なんなんだ! 俺は『長男』なんだぞ! この家の主は俺だ! 俺のやり方に従え!」
(……出たわね)
私の向かいに座っていた母・聡子は、その言葉を待っていたかのように、ゆっくりと食事の手を止めた。
そして、ニコリ、と。
あの、プロジェクト炎上時に、無能な上司を詰める時とまったく同じ、完璧な笑顔を健一に向けた。
「……健一さん。大変、興味深いお話ですわ」
「な、なんだよ!」
「あなたは今、ご自分を『家の主』『長男』と仰いましたね?
結構です。では、その『家長の資格』について、今から簡単なアセスメント(査定)を始めさせていただいても?」
「は? あせすめんと?」
健一が、知らない単語に怯む。
「ええ。まず、『家の主』として、この家庭における『経済的貢献度』について伺いましょう」
母は、カバンから一枚の紙を取り出した。
――それは、私の昨年度の源泉徴収票のコピーだった。
「(私に向かって)友香、あなたの年収は承知しています。(健一に向き直り)さて、健一さん。あなたの昨年度の年収は、うちの娘(友香)より、税込で180万円も低い。違いますか?」
「なっ……!」
健一が絶句した。
義母も「えっ……健一が、嫁より……?」と息を呑む。
私が、夫のコンプレックスを刺激しないよう、ずっと隠してきた「不都合な真実」だった。
「そ、それは……! 稼ぎがすべてじゃないだろ!」
「ええ、仰る通りです」
母は、健一のヤケクソな反論を、あっさりと受け入れた。
「百歩譲って、経済面は友香(大黒柱)が担うとしましょう。
では、あなたは『主』として、もう一方の重要な責務――すなわち、『家事労働貢献度』を果たしていらっしゃいますか?」
「か、家事は! 女がやるもんだろ!」
ついに本性を現した健一に、母は氷のように冷たい視線を向けた。
「時代錯誤も甚だしい」
ピシャリ、と言い放つ。
「友香は、この数日で私の指導を理解し、家事タスクを標準レベル(アベレージ)までこなせるようになりました。お義母さまも、ご自分の古いやり方を捨て、新しい効率性を学んでいらっしゃる」
母は、健一を指差した。
「一方、あなたは?
お茶一つご自分で淹れず、靴下も脱ぎっぱなし。タスク遂行能力は『ゼロ』。違いますか?」
「ぐ……っ!」
「まとめましょう」
母は、冷徹に「査定結果」を宣告した。
「経済的貢献度は、娘より著しく低い。
家事労働貢献度は、ゼロ。
意思決定は、お義母さまの『古い価値観』に依存。
……健一さん。失礼ですが、あなたは『家の主』どころか、この家庭において、利益を生み出さないどころか、コスト(手間)ばかり発生させる『不良債権』であり、完全な『お荷物』です」
「……あ……」
「何か、反論はございますか?」
健一は、口をパクパクさせるだけで、何も言い返せない。
稼ぎも、家事も、ロジックも、すべてで完敗したのだ。
自分の唯一の拠り所だった「長男」という権威が、現代の「実力主義」によって、木っ端微塵に粉砕された瞬間だった。
第8話『合理的ソリューション』
(……前略:実母・聡子に『不良債権』『お荷物』と断罪され、夫・健一は完全に沈黙した)
シン……と、リビングが静まり返った。
健一は、顔を真っ赤にしたかと思えば、次の瞬間には真っ青になり、うつむいたまま何も言えない。
義母・昭子さんに至っては、自分の息子が「不良債権」と呼ばれたショックと、そのロジックが完璧すぎて反論できない恐怖で、小刻みに震えている。
この重苦しい沈黙を破ったのは、やはり私の母・聡子だった。
彼女は、まるで重要なプレゼンテーションを締めくくるかのように、穏やかな(しかし有無を言わせぬ)口調で切り出した。
「……さて、健一さん。アセスメント(査定)は終わりました。ですが、落ち込むことはありませんわ」
「え……?」
健一が、すがるような目で母を見る。
「私はあなたの『現状』を分析しただけ。ここからは『建設的なソリューション(解決策)』のお話です」
「かいけつ、さく……」
「ええ。健一さん、あなたは先ほど、『長男として家を守りたい』と仰いましたね?」
「……あ……」
それは、彼が最後まで振りかざしていた、唯一のプライドだった。
「素晴らしい心がけです。私、感動いたしました」
母は、にっこりと微笑んだ。
「ぜひ、実行してください」
「……どういう、ことだ?」
「言葉の通りですわ。あなたが『長男』として、この『家』を全力で守るのです」
母は、私(友香)と健一を交互に見た。
「この家庭の『リソース(資源)』を再確認しましょう。
まず、うちの娘・友香には『高い稼得能力』があります。
そして、私(聡子)には『効率的な家事オペレーション・システム』があります」
母は、健一をまっすぐに見据えた。
「一方、あなたの『平均以下の稼得能力』と『長男という古い価値観』は、現状、このプロジェクトの足を引っ張る『リスク要因』でしかありません」
「……っ!」
「ですが、健一さん。あなたにも、この家庭に貢献できる、唯一にして最大の『バリュー(存在価値)』が残されています」
母は、まるで業務命令を下すように、はっきりと宣告した。
「明日付で、会社を辞めてください。
そして、専業主夫になりなさい」
「は…………!?」
健一の口から、空気が漏れるような音がした。
義母も「せ、せんぎょうしゅふ……?」と目を白黒させている。
私もだ。まさか、そんな結論が出てくるとは思わなかった。
だが、母は冷静に続けた。
「極めて合理的な判断です。
健一さんの『低い稼ぎ』は、友香が『大黒柱』としてさらに稼ぐことで、十分にカバー(補填)できます。
問題は、家事(労働力)です」
「今、この家は私(聡子)が一時的にサポートしていますが、私もいつまでもいるわけにはいきません。かといって、家事代行を雇えば、それだけコスト(支出)がかかる」
「そこで、あなたです、健一さん」
母の目が、凍てつくように健一を射抜いた。
「あなたが、私の構築した『完璧な家事オペレーション・システム』を引き継ぎ、この家の家事・育児(将来的なものも含む)のすべてを担うのです」
「『長男』として!『家の主』として! 妻(友香)が安心して外で稼げるよう、完璧な『ホーム(家)』を守りなさい!」
「そ、そんな……! 男が、会社を辞めて……!」
健一が、絞り出すように反論する。
「なぜです? あなたの稼ぎより、友香の稼ぎの方が、この家の『利益』に貢献します。ならば、利益の低い方が家庭に入り、利益の高い方(友香)をサポートする。経営判断として、当たり前でしょう?」
「……あ……あ……」
健一は、もう「男が」とか「長男が」という古い価値観が、このロジックの前では何の役にも立たないことを、悟ったようだった。
「健一さん」
母は、最後に優しく(しかし、逃げ道は一切なく)言った。
「あなたが『長男として家を守る』と決断なさるなら、この私(聡子)が、あなたが『完璧な専業主夫』になれるよう、責任をもって『研修』いたします。……ご返事は?」
返事など、できるはずもなかった。
それは「提案」の形をした、絶対的な「決定事項」だったのだから。
最終話『非効率なリソースの削減』
(……前略:夫・健一は、実母・聡子から「専業主夫」になるよう宣告された)
あの「最終宣告」が下されてから、数日。
健一は、まるで魂が抜けたようになっていた。
母(聡子)のロジックに一切反論できず、かといって「長男」としてのプライドが邪魔をして、素直に「はい」とも言えない。
だが、母はそんな健一の葛藤を許さなかった。
「健一さん。あなたが会社に辞意を伝えるまでの間も、家事オペレーションは待ってくれません。今日から『OJT』を開始します」
翌朝から、健一は母(聡子)が作成したマニュアル(A4・30枚)を叩き込まれ、有無を言わさず「主夫研修」がスタートした。
「違います。掃除機は『奥から手前』が基本工数です。やり直し」
「なぜ洗濯と洗い物を同時に進めないのですか? リソース(あなた)が遊んでいます」
「『男だから』? その非論理的な言い訳は、あなたの価値を下げるだけですわ」
母の容赦ない指導(ダメ出し)が、リビングに響き渡る。
それは、かつて義母が私にしていた「経験則」のイびりとは次元が違う、逃げ場のない「ロジック」による詰めだった。
その地獄の研修風景に、ついに耐えきれなくなった人物がいた。
義母・昭子さんだった。
「……もうっ! もう見ちゃいられないわ!」
ガタン!と椅子を立ち、義母が叫んだ。
「健一! あんた、いつまでそんな女(聡子)の言いなりになってるの!」
「か、母さん……」
(雑巾掛けの途中で)健一が情けない顔で母親を見る。
「私の可愛い健一になんてことを……! こんな家、出て行ってやるわ! 健一、お前も来なさい! 母さんと一緒に実家に帰るのよ!」
義母が、健一の腕を掴んで立たせようとする。
そうだ、逃げられる。
健一の顔に、一瞬だけ希望の色が差した。
だが、その希望を、母(聡子)の冷徹な一言が打ち砕いた。
「……お待ちください、お義母さま」
「な、何よ!」
「お義母さまがこの家から離脱なさるのは、結構です。ですが、健一さんを連れて行って、どうなさるおつもりで?」
「どうって……決まってるじゃない! 私が面倒見るわよ!」
「ほう。経済的実力もないあなたが、どうやって?」
「なっ……!」
義母は、年金暮らしだ。健一を養えるほどの経済力はない。
母は、立ち上がろうとする健一に、静かに問いかけた。
「健一さん。あなた、この家を出て、お義母さまに養ってもらうのですか? それとも、あの『低い稼ぎ(不良債権)』の会社に戻り、友香(妻)からの経済的支援(ローン支払い)を受けながら、実家で暮らすのですか?」
「そ、それは……」
「どちらにせよ、『生活破綻』するだけですわ。あなたが『長男』としてプライドがあるなら、どちらが合理的か、お分かりになるはず」
健一の腕から、力が抜けた。
そうだ。もう、逃げ場はないのだ。
この家(妻の稼ぎ)から離れれば、自分は「長男」どころか、経済的にも社会的にも「無価値」になってしまう。
その現実を、叩きつけられた。
「……健一? 行くわよ?」
義母が、息子の腕を引く。
「……母さん。ごめん……俺は……」
健一は、母親の手を振り払った。
「な……っ! 健一!?」
「俺は……ここで、やるよ」
絶望したような、しかし、どこか覚悟を決めたような目で、健一は母(聡子)に向き直った。
「……お義母さん。研修、続けてください」
「……!」
義母・昭子さんは、息子に裏切られたという事実に、ワナワナと震えた。
「……もういい! 勝手にしなさい! 嫁の言いなりになって、主夫でも何でもすればいいわ! もう、あんたみたいな息子、知らない!」
義母は、それだけ叫ぶと、自分の荷物(たいして多くもない)をひっつかみ、嵐のように玄関から出て行ってしまった。
バターン!と、ドアが閉まる音が響く。
「……行っちゃった」
私が呆然と呟くと、母・聡子は、何事もなかったかのようにマニュアルをめくった。
「ええ。これで『非効率なリソース(義母)』が削減できました。非常に効率的ですわ」
母は、床に膝をついたままの健一を見下ろした。
「さて、健一さん。家事のコスト(義母の生活費)が減った分、あなたには『質』を上げてもらいます。まずは、トイレ掃除のオペレーションから再確認よ」
「……はい、お義母さま」
力なく返事をする夫(専業主夫・研修生)を見て、私は、窓から差し込む朝の光が、昨日よりずっと明るく感じられたことに、気づいた。
こうして、時代錯誤な「長男教」は崩壊し、我が家にはロジックと効率性に支配された、新しい生活(秩序)が始まったのだった。
(完)
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました! 『夫(長男)が専業主夫になりました。』、完結です。
理不尽な「長男教」という古い価値観が、現代の「実力主義」によって木っ端微塵にされるお話でした。 最強の実母・聡子さんの「アセスメント」はいかがでしたでしょうか?
義母は敗走しましたが、これから「専業主夫」として本格的な研修(OJT)が始まる健一さんと、大黒柱として彼を「評価」する立場になった友香の「新しい生活(秩序)」は、始まったばかりです。
健一くんが「完璧な専業主夫(KPI達成)」になれる日は、来るのでしょうか……(笑)
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