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1話 「ところでサムライが主人公ってどう思う?私も分かんないけど。」

モゲルです。

なんか夢に出てきたんで書きました。

続くかどうか不明です。

晴れやかな春の日差しが降り注いでいる。

広がるは一面の耕作地が広がる、のどかな風景。


ガラガラと音をたてながら進むは

一台の牛車。

麦藁帽子を被った農夫が駆るそれは、

近隣の村から集めた作物を、

この先にある街へと運んでいるのだった。


「…うむ。良い天気ではないか」


荷台に揺られる木箱の間に寝そべり、

空を眺めているのは、

草を編んで作られた笠と

同じ素材で作られた外套に身を包んだ少女。


名をチセ と言う。


しっかりと鍛え、引き締まった身体。

黒色の髪を左にまとめた姿は中性的で、

翡翠色の瞳は今はのんびりと細められている。


「東方の武士さん、もうすぐ着きますよ」


「うむ、かたじけない」


身を起こし、チセは行先を振り返った。

陽の光を反射し、白銀に輝く城壁を備えた

旧魔王領最前線の都市、

【メイダント】が見えてくる…!


「ここが最前線都市、めいd…」


はい。

目に入ってきたのは破砕された城壁。

何故だか分からないが空いている穴は

全て大の字で人型をしていた。


いや何をどうやれば人型の穴なんて空くのか。

魔王軍の残党の新兵器か何かか?


「あらあら…あー、これはひどい」


農夫が呑気な声でそう言う。

切迫した感じではない。

近所の子供に扉を壊されちゃったやー

って感じのノリである。


「え…あの…え…?」


「武士さん、もしかして知らんのかい」


農夫は牛を駆りながらボロボロになった城壁を

バックにして言う。


「ここはね…世界で一番安全な場所だよ」



⭐︎ ⭐︎ ⭐︎


メイダントに到着すると、

衛兵がすぐに身分を確認する。


「チセ・ハッコウさん。帝国エンペラトルからの推薦冒険者…ですね!ようこそエンダントへ!!」


ガシャァァァァ!!『ぐぅわぁぁぁぁ!!!』


「あ…あぁ。ありがとう」


ドゴォォォン!!!『ぴぁああああ!!!』

ずべしゃっ!!


「…。」

書類を持つ衛兵と、

さっきからずっとジト目のチセの前に

肩がトゲトゲなハーネスを身につけた男が落ちてくる。


「ちょっと失礼」


冷静になって考えると、

もしかしたらこの街は魔王領の最前線な訳だし。

色々と治安が終わっているんだと思った。

(うん。このぐらいは普通なんだな。

これ、拙者が異端なんだな。)


「では、確認が取れましたので悪党を踏まないようにして街へお入りください」

「ありがとう、ところで…」


「なんでしょう」

ニコニコと衛兵はチセを見ている。


「城壁が穴だらけなのは心配…では無いのですか?」



今現在起きている事を説明しよう。

一定の時間おきに2〜3人ずつ、

人が城壁をぶち抜いて飛んでくる。

潰れたカエルみたいになっているが動いてるので

多分生きているんだとは思うが…。


「いえ!全く!」衛兵はニコニコとそう返す「だってこの街に来てから衛兵として戦った事ないんですよ!」


「…はい?」


「世界一安全な街へようこそ!どうぞ、ゆっくり過ごして下さいね!」


ゴシャァアアア!!

『チギレタァァ!!』

『モゲルゥゥゥ!!!』


Q「チセちゃんはどのくらい強いの?」

A「ネタバレ回避の為に黙秘します」

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