1話 初めて会った義妹が愛らしくて仕方ありません
新連載です。
シンデレラのお話をモチーフにした、初めての百合作品になります。
頑張って書こうと思いますので、よろしくお願いします。
エラ・ストウナー。
私、ジュリア・クロフォードの最愛の義妹だ。
初めてエラに会ったとき、お人形のように可愛らしいと思った。
腰まであるゆるい巻き毛の金髪を、ハーフアップに結わえ。
髪を結うリボンとお揃いの、アメジスト色の瞳。
陶磁器のような、透き通るような白い肌。
咲きたての薔薇を思わせる、可愛らしいくちびる。
ラベンダー色のドレスから覗く、ほっそりとした腕。
折れそうなほど華奢なウェスト。
そして、何年か後には丸みを帯びるであろう、まだ乙女のような胸。
妖精のように可憐な、小さな足。
それらが全て、バランスよく端正に整いつつも、愛らしさがあふれ出ていて。
――いえ、今だからこう思えるのだけど。
私は出会った瞬間、エラに一目ぼれをしてしまった。
ああ、今日から義妹となる、エラのことを。
私はいつまでも側にいて、愛し守り、全てを捧げようと思ってしまった。
――それが、どんな形になるとしても。
一生、彼女を守り抜くことを、私は神に誓ったのだった。