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Recreation World ~とある男が〇〇になるまでの軌跡  作者: 虚妄公
第2章 ダンジョン探索編
53/63

52話 ドーラ工房

 訳が分からなかったリュウジンであったが、元々就きたかった職業に就けたわけだから、まぁいいか、と思い既に気持ちを切り替えていた。


 そして次にリュウジンが向かったのはドーラ工房であった。

 ドーラ工房の中に入ると従業員らしき見知らぬ男がいた。


「あ、お客さんですかね?あの〜、このお店一般のお客さんには販売していないんですけど・・・・・・」

「ああ、ロゾーはいるか?」

「え?お。親方ですか?少々お待ちください」

 そう言って奥へと急いで駆けて行った。


「何じゃい忙しいというのに・・・・・・。お、リュウジンじゃないか。どうした?また刀が壊れでもしたか?」

「いや、今日は防具を買いたいと思ってな」

「オーダーメードか?」

「いや、すぐに欲しいから既製品でいい」

「予算は?」

「1000万」

「ちょっと待ってろ」

「あ、あの?プレイヤーの方ですよね?どうやってここで買えるようになったんですか?あ、自分シュンツっていいます。親方に弟子入りを頼んで、弟子見習いとしてここで働いています」

「なんでプレイヤーってわかった?」

 このリクルドでは外見ではプレイヤーかNPCかを判断する要素はなく、大抵は話し方や話している内容で判断している。

「あ〜、その結構掲示板で有名人なので・・・ここで買い物ができて刀を持った人となると・・・・・・そうかなと」

「なるほど。ここで買えるようになった理由など知らん。ロゾーに聞くといい」

「ハハハ・・・・・・、親方にそんなこと聞いたら拳骨食らわせられます」

 今までも何回か食らったのか、シュン、とした様子であった。

 そんな話をしていると


「おう。待たせたな。1000万となるとこんなもんだな」

 ――樹壮の鎧――

 VIT:+125

 効果:状態異常攻撃を高確率で防ぐ

 ――――――――


 ーー妖精の鎧――

 VIT:+142

 効果:30秒ごとにHPとMPを10回復する

 ――――――――


 ――闇亀の鎧――

 VIT:+301

 ――――――――


「順に値段は、840万、970万、1020万ってとこだ」

「この店で置いてある中でVITが1番高いやつはいくつくらいなんだ?」

「ん?そんじゃな、1200くらい上がるものがあったのう」

 それに驚いたのかシュンツが叫んだ

「ええ〜〜!!」

「うるさいわい!」

 そして案の定ロゾーに拳骨を食らっていた。

「それはいくらくらいなんだ?」

 顔が引き攣っているだろうことを自覚しながらリュウジンは聞いた。

 ロゾーはにやりと笑って

「100億じゃ」

「・・・誰が買うんだよ」

「じゃからまだ店にあるのよ。ワハハハハハ。昔遊び心で作ったものが会心の出来での、かといって使った素材が素材じゃから安売りもできんのよ」

「何の素材なんだ?」

「竜王の牙じゃ」

「討伐したのか?」

「んなわけあるかい!古代種の中でも頂点に近い竜王に人種が束になったところで敵わんわい。使ったのは抜け殻よ。オークションに出品されてのほとんど全財産を叩いて買ったのじゃ。買うか?」

 意地の悪い笑みを浮かべ聞いてきた。

「買える訳ないだろ。妖精の鎧を頼む」

「ふむ、まぁ妥当な選択かの。それとお前さんに依頼されとる刀の素材があと少しで全て揃いそうじゃ。流石に竜王の牙ほど上等なもんじゃないが、期待して待っておれ」

 そういってロゾーはまた奥に戻っていった。


 シュンツはまだ痛いのか頭を押さえ蹲っていた。


「それじゃあな」

「あ、ありがとうございました〜」


 店員根性なのか最後にそれだけ言ってきた。



 そしてリュウジンは最後に眷属契約をするために街を出て草原地帯へと来ていた。


(流石にSSSランクは強過ぎて論外だった。Sランクはどうだ?)


 Sランクの一体を適当に覗いてみた


 ――[S]ランバビロンーー

 契約条件:ランバビロンに戦闘で勝つ。

 ステータス

 HP:9930

 MP:731

 STR:4312

 VIT:2095

 AGI:9417

 ・・・・・

 ―――――――――――


(さっきの奴を見たばかりだからまだ弱く見えるが・・・・・・、また刀が折れたらやばい・・・・・・。はぁ・・・あの狼もどきのステータスがわかれば比較できるんだが・・・・・・。とりあえず様子見も兼ねてもっと下を見てみるか)


 ――[C]暗黒騎士――

 契約条件:暗黒騎士に主人として認められる。

 ステータス

 HP:428

 MP:381

 STR:372

 VIT:232

 AGI:87

 ―スキルー

『居抜き』『一閃』『眷属召喚』『暗黒世界』

 ―――――――――

「とりあえずはこんなもんで一度様子見だな。『コンタクト』」


 そう呟くと目の前に魔法陣が現れ、黒い煙と共に暗黒騎士が出現した。


 暗黒騎士は真っ黒なフルプレートを纏った人型のモンスターで、兜をかぶっているため顔は見えないが兜の間から見える目は赤く光っている。


 即座に戦闘かと思っていたがそんなことはなく暗黒騎士はこちらをずっと見ていた。


「リュウジンだ!貴殿の主人となる男だ。存分に力を見るといい」


 何となくそう言うのが正解だと思った。


 暗黒騎士は自身の剣を顔の前に持って剣礼をした。


 そしてお互いがしっかり構えた瞬間合図もなく始まった。


 ――リュウジンーー

 人種:ヒューマン

 職業:??の見習い

 HP:302/302

 MP:132/132

 ST:135/135

 STR:146+86

 VIT:25+142

 INT:27

 AGI:63+10

 LUK:30

 ステータスポイント:0

 ―スキルー

『恐怖耐性Lv.1』『苦痛耐性Lv.1』『気配察知Lv.1』『危険感知Lv.1』『雷魔法Lv.1』『幸運の女神』『鑑定』

 ―ユニークスキルー

『天雷纏』『英雄の一撃』

 ―オリジナルスキルー

『女神の悪戯』

 ―称号・勲章―

『技術の神』『虐殺の徒』『鏖殺の王』『最初の邂逅者』

 ――――――



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