30話 天才達の？？？
短いです
とある研究所にて
「おい、天津起きろ！！」
「・・・ん・・・、昨日まで・・・三徹で作業して・・・・・」
「いいから起きろ！！予想外なことが起きたぞ！」
土居門は嬉しそうにはしゃいでいた
「・・・なに？・・・」
天津は起こされたことで不機嫌そうに答えた。
「プレイヤーの1人が『＃＄￥』に接触して、条件を一つクリアしたぞ！！」
ありえないことが起こったかのようにハイテンションな土居門はまるで神に祈るかのポーズで話していた！
「・・・は〜？！！！予定では7神獣との邂逅が実現するまで3〜5年はかかるはずだったろ！！？そもそも今の段階であれに耐えれるやつなんてありえないって話だっただろ！？運良く出会えたとしても気絶して条件は満たせないはず・・・。おい！そのプレイヤーの情報寄越せ！！」
天津はガバッと起き上がり、一気に目が覚めた様子であった。
下着姿のままボサボサの頭で自信のパソコンの前に行き操作し始めた。
「・・・こいつか。えっと？龍谷真一16歳・・・正華学園高等学校で・・・帰宅部・・・新月流門下生・・・。新月流だと？！てか、龍谷ってあの龍谷か！？」
髪をガシガシと掻きながら天津はパソコンを睨みつけていた。
「その通り！いや〜、これは嬉しい誤算だね〜！開発では先代当主の龍谷玄三郎さんが協力してくれましたが、このゲームでの実験には先代当主も現当主も協力を拒否されましたからね〜。協力していただければ1〜2年は早くなっただろうに・・・。しかし！何の因果か御子息がこのゲームに入るなんて！フフフフ」
相変わらずのハイテンションで土居門は踊っていた。
「それで？こいつは現当主ほど強いのか？」
「今の順位は8位らしいけど、現当主と元当主には遠く及ばず、師範クラスでも実戦では厳しいだろうという評価ですよ。しかし、神獣の洗礼には耐えれたんですから見込みはあります。それにアスフィが既に接触していますよ」
天津は頭を人差し指でトントンと叩きながら考え込んだ。
しばらくすると
「あ〜〜〜〜クソ！何年か先になりそうだから別のプロジェクトやってたんだぞ！！クソクソクソ！！全てパァじゃねぇか！それで香織は？！」
天津は頭を掻きむしった後ボサボサになった髪のまま冷静になった。
「もう第一段階の作業をしてもらっている！さあ忙しくなってきますよ！我々の目的が叶う日に一歩近づいたぞ！」
土居門はばっと手を広げ大袈裟に、しかし本人にとってはいたって真面目に自身の感情を表現していた。
「・・・はぁ。仕方ねぇ。やるしかないか」
天津がそう言ったのを聞いて、パァっと顔を輝かせた土居門は、それじゃあ先に行ってるよ！、と言い部屋を出て行った。
「あの程度の雑魚に手間取ってるんじゃ全然ダメだが・・・、現状期待できるのは奴しかいないとなると仕方ねぇか」
そう言って着替えた天津も部屋を出て行った。
次から本編に戻ります
