表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

83/155

夢を追うもの笑うもの10


 冒険者となり、ダンジョン攻略者になった場合に取得すべきスキルにも優先度がある。

 G-SHOPには人によって様々なスキルが得られる機会を与えてくれる。その中には加護もある、そういう意味で言えば加護は何よりも優先するべき項目だ。

 加護は神の加護と精霊の加護の2種類存在する。

 この加護の明確な違いはアイテムボックスの有無、成長値上昇、経験値取得の三つ。

 この事からも神の加護の方が上位で精霊の加護が下位にあたるものだと考えられる。


 加護の保有者自体が少ないので、精霊の加護にしろ神の加護にしろ最初から持っているだけで幸運な事には違いないのだが。



 ☆ ☆ ☆



 いつものように朝食を食べる。

 英美里が作ってくれるご飯はいつも美味しい。

 

 今日も午前中は鍛錬の時間だ。

 最近は一馬さんがハッスルしまくっており、レベリングも順調の様でもうじきレベルが100を超えるらしい。

 雅さんが大体60ぐらいなので如何に一馬さんが発奮しているかが分かる。俺と千尋と純のレベルも100の大台は超えているが、100を超えてからはレベルの上昇もかなり緩やかになっている。


「一馬さんもついに100超えか……早かったな」


「まぁあれだけ無茶苦茶なレベリングしてれば早いよね!英美里にいつも格上を要求してるし!」


「我が父ながら、流石にやり過ぎだとは思うがどうか多目に見てやってくれ……強さという事に異常に拘る人なんだ……もう少し自分の歳を考えて欲しい所だがな」



「まぁ良いんじゃないか?一馬さんが強くなってくれるなら俺達の負担も減るって事に繋がるだろうし!出来れば後継の育成を一馬さんに担って欲しいし」


 一馬さんであれば新人の育成には丁度良いだろう。

 一馬さんは今まで多くの門下生を鍛え、育ててきた実績がある。一馬さんであれば安心して新人を任せられるので俺達の負担もかなり軽減される。


「そうだな……そうなれば一番良いな」


 最近は時代もあってか門下生の数も減少傾向にある。

 昔の様に多くの門下生を抱えるというのは難しい。


「がははははっ!レベルが100を超えたぞ!」


「「「「おめでとうございます!」」」


 格上スライムレベリングにより、一馬さんのレベルが100を超えた。


 一馬さんはキリの良い所で休憩タイムに入るようで後方へと向かっていく、その後ろには雅さんが居た、雅さんも同様に休憩タイムらしい。



 スポナーが空いて俺の番が来た、俺もいつものようにスライムを作業のように処理していく。出てきたスライムをただ倒すだけの単純作業。




「おぉ!ついに神の加護を取得出来るようになったぞ!」


 後方から一馬さんのデカい声が聞こえた。

 精霊の加護は既に取得出来る状態だった一馬さんだが、遂に神の加護をG-SHOPで取得出来るようになったらしい。俺も一旦休憩タイムにして一馬さんの元へと向かった。




「神の加護が取得出来るようになったのは良いけど、SPはいくら必要なの?」


「がはは!SPは10万だな!レベルが100を超えた事でやっと取得出来るようになったみたいだな!精霊の加護が5万だったから、丁度、倍のSPが必要って事だな!」


 精霊の加護が5万で神の加護が10万。

 必要SPが倍も違うが、取得すべきなのは神の加護だろう。何においても神の加護は優先すべきだ、アイテムボックスは今の所、神の加護の恩恵意外では確認出来ていないし成長値と経験値取得も神の加護と怠惰以外では確認出来ていないのだから。


「それで、お父さんは何の加護が取得出来るんだ?」


 スライムレベリングを一時中断して皆が一馬さんの元へと集まってきた。


「おぅ!俺には<鬼神の加護>と<剣神の加護>の二つが取得出来るみたいだ!どっちにするか悩むな!がはは!」


 取得可能な加護はどちらも既存のものだ。であるならば、情報もあるのでどちらを選ぶか吟味しやすい。


「あなた。私はやっぱり千尋と同じ加護の方が良いと思うわ。そうすれば千尋とも連携しやすいし、色々教えてもらえるでしょ?」


 雅さんは剣神推しみたいだ。


「ちょっと待つっす!鬼神の加護も良いっすよ!刀という獲物がなくても闘う術を得られますし、鬼神化はかなり強力っす!」


 番長は鬼神推しのようだ。やはり自分の持っている加護の有用性を知っているからこそ、人にも勧めたくなるのだろう。


「ふむ……迷うが、剣神の加護にしよう!やはり俺には剣の道しかないからな!がはは!では取得!」


 最初から迷いなど無かったかのようにあっさりと剣神の加護を取得する一馬さん。



「……ふむ。アイテムボックス!」


 一馬さんが徐にアイテムボックスを発動する。

 一馬さんの手元には黒靄が出現している。無事にアイテムボックスも使えるようになったようで良かった。


「これがアイテムボックスか……便利なものだ。しかし剣精はSPが足らんようだな表示すら無いわ!もっと精進していかねばな!がはははははっ!」



「そうですね。私ももう少し頑張ってレベルを上げて神の加護を取得出来るように頑張りますわ!」


 雅さんも一馬さんに触発されたのか今まで以上にやる気になってくれたようだ。神の加護も後天的に取得出来る。この情報だけでも世界は驚くだろう。


 神の加護を後天的に取得出来るという事は、人類全員が英雄に成り得る可能性を秘めているという事に他ならないのだから。



「これは私達もうかうかしてられないね!もっともっとレベリングしないと!いつか追い越されちゃう!」


「そうだな、最近は少し気が緩んでいたようだ。更に高みを目指していかねばな……」


「……俺も頑張ろう」



 危機感。

 追い越されるかもしれないという危機感を持てた事で俺達のモチベーションも上がった。やはりレベリングは作業になってきているというのも関係しているのか、どうにもモチベーションが低下していたような気がする。何事もマンネリ化してしまうとやる気に影響してくるのは当たり前なのだろう。




























「とりあえず!目標レベルは200!一番早く200に到達した人には俺から何でも欲しい物をプレゼントすると約束しよう!皆で頑張って高みを目指そう!」



「「「「「「「「「「おぉー!」」」」」」」」」」



 英美里、リーダー、番長。

 彼女達にもチャンスはある。


「ベルってレベルあんの?」

「ありますよ!当たり前じゃないですか!マスターは私を何だと思ってるんですか!」


 ベルにもレベルという概念が存在している事を初めて知った。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ