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夢を追うもの笑うもの40


 今日も歓迎会の会場は我が家の庭だ。


 大会に参加していないエルフルズと鬼人娘衆が仕事終わりに会場のセッティングと歓迎会用の食事を用意してくれていたので直ぐにでも歓迎会を行える。


 今日は英美里の料理が食べられ無いのが少し残念ではあるが、偶にはこういう日があっても良いだろう。


 庭に設置された大テーブルには所狭しと料理が並べられている。


 今日も飲み物はエルフルズお手製のお酒やジュースが用意され、料理にはエルフルズが栽培している野菜と鬼人娘衆が育てたダンジョン産のお肉が使われている。


 怠惰ダンジョンは飲食物は全て自給自足が成り立っており、最近では調味料も作り始めた。


 飲食物は自分達だけでは消費しきれない量が採れるので、純に頼んで冒険者協会経由で外部に販売する予定になっている。


 しかし怠惰産の食料品は大量の発注が予想されていて、生産体制を確立する為には人員が全く足りていないので今後はダンジョンの運営方針としては人員の増員を主に行う。


 日本円の獲得と日本の動物、昆虫、魚を購入したり捕獲して連れてきたりして、怠惰ダンジョン内で育成、飼育、放逐してある程度野生の環境に近い箱庭エリアを新たな階層に作る予定もあるので箱庭エリアが上手く軌道に乗ればダンジョン内で食物連鎖が行われ、自動的にDPが回収できる状態になる予定だ。




「えー、それでは皆様!これより博士、助手ちゃんの歓迎会を開始致します!グラスの準備は良いですか?……では!乾杯!」


「「「「「「「「「「「「乾杯!」」」」」」」」」」」」


 歓迎会が開始され俺は真っ先に博士と助手ちゃんの元へと向かった、最初に挨拶をしていないと酒に弱い俺は気付けば酔い潰される可能性がある。


「博士!助手ちゃん!お疲れ!ここにはもう慣れたか?」


「ハイ……」


「慣れた」


「そっかそれは良かった!これからもよろしくな!今日は大いに食べて大いに飲んで、ハメを外してくれ!」


 長々と話すのも二人には悪いので挨拶もそこそこに俺は自席に戻る間に食べたい料理を皿に盛りつけてから戻る事にした。


「とり天、唐揚げ、チキン南蛮、日田焼きそば、鶏飯……とりあえずこんなもんか」


 取り過ぎて食べきれ無くならないように少量ずつお皿に盛ってから自席へと戻った、お酒はあまり飲まないようにしたいので最初の一杯以外はジュースとお茶にする。


「マスター!お疲れでーす!……それだけしか食べないんですか?」


「お疲れ、まぁ食べきれたら他の物も取りに行くよ。にしても相変わらずベルは良く食べるな」


「マスター達が食べなさすぎなだけです!それよりマスター、ニラ豚は食べないんですか?」


 ニラ豚とは地元で愛される料理の一つで甘辛いタレでニラ、キャベツ、豚肉を炒めた野菜炒めのような物だ。


「ニラ豚が美味いのは分かってるんだが今日は鶏飯と焼きそばを食べたい気分だからなぁ。ニラ豚は白ご飯と一緒に食べたいから今日はパスだな」


 ニラ豚は味付けが濃い目なので基本的には白米かお酒と一緒に食べたい料理だ。


「それは勿体ないですよ!こんなに美味しいのに!マスターは最近小食過ぎます!」


 最近は食べる量を少し減らしているが、それは仕方が無いと思う。


「最近はアバターに頼りきりであんまり動いて無いから食べ過ぎると直ぐに太りそうだし、太って嫁に振られるのは嫌だからな」


「千尋と純はそのくらいでマスターを見限ったりはしないと思いますけどね!」


「そうだと良いけど、何が原因で別れたりするか分からないからな。ベルは俺が太っても見限らないでくれよ?」


「勿論です!それにしても今日はとても良い夜になりそうですね!今日は千尋も純も居ないので私達でマスターを独占出来ますからね!」


「嬉しい事言ってくれるねぇ!良し!食え!飲め!騒げ!あははははは!」


 もう、少しだけ酔ってきている気がする。


 まだ最初の一杯しか飲んで無いのに。


「はい!マスター!」



 ☆ ☆ ☆



 歓迎会が始まってから結構な時間が過ぎた。


 ベル、英美里、エルフルズ、鬼人娘衆、研究組と雑談したり、今後の目標とかを聞いたりしていると時間はあっという間だった。


 皆が楽しそうに笑って、嬉しそうにご飯を食べて、騒ぎながらお酒を飲んでいる様をぼんやりと見つめる。


「そういえばマスター。新しい階層を増やす段取りがもうすぐ終わりそうなので千尋のリクエスト通り海産物が採れる階層にしますけど、マスターがこれだけは食べたいっていう物はありますか?」


「んー?そうだなぁー関アジ関サバかなぁ……高級な琉球がいつでも食べれたら幸せだよなぁ」


「なるほど!それでは新しい階層は海と陸地を現実の地形に寄せて、海流の調整もしないとですね!」


「琉球食いてー……」


「マスター、次は何を飲みますか?私のおススメはエルフの葡萄ジュース風のワインですかね!これならマスターでも大丈夫ですよ!」


「じゃあそれで……」


 もう瞼が重い。


「眠いですかマスター?寝ても良いですよ!寝たらベルが責任を持ってお布団まで運んであげますからね!」


「ありがと……」


 ベルが寝ても良いと言うのだから寝ても良いのだろう。


 このまま気持ち良く寝てしまおう。


 今日は寝て無かったし少し疲れた。


 おやすみ千尋、純。



「マスター?寝ちゃいましたかー?」


「ご主人様は酔うと直ぐに寝ちゃいますからね……」


「寝てても大丈夫なんすか?」


「大丈夫!千尋と純が証明済みだから!」


「とりあえず今日は私が責任を持ってお布団まで運ぶからね!後片づけとかよろしくね!」


「はいベル様」


「了解っす!」


























「マスター……これは千尋と純にも話は通してますからね……」





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