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子の心親知らず、文句言って何が悪い!!

攻略対象者の説明してて思ったのだが、幼い頃の環境ってどうなんだと不意に疑問が浮かんだ。

マティアスは確か回想シーンじゃ、親の事業を手伝いながらも商品の開発や提案がスランプになるんだったよな。

で、一番の試験があったのに失敗して自信を無くすって書かれてたな。


まあきっかけやアイデアはあるのにもどかしい気持ちが先走ったせいもあって実現できないことがイライラで親と衝突したとヒロインに話してたっけ。


「君にもう少し早く話してたら良かったよ。」


落ち込んだ表情がまた成長した姿に色気あるスチルあったっけなー。


「まあー協力できることはしてやるけどな。」

「.......は? 何を協力してくれるんだ?」

「へ? あ、ああーこっちのこと説明してなかったなあーって。」


関係図にある一点に指をさして言ったのにじとーとした視線を向けるマティアスがいて拗ねている。

女子なら可愛いと思うが弟虐めてる感じでやれやれと思う。

こりゃあ誤魔化してんのバレてるな。

まったく何で勘がいいんだろうねえー。


「お前みて考えてたんだよ。」

「.......は? え? ええーーななな!!!」


ふむ? 何故にそこまで動揺するのかね、ちみは?

ほんのり照れてる意味がわからないんだがなー。

まあーいいや、正直に言っとくのも今後の信頼関係に関わるし商談でも相手の信頼は大事だとしみじみ感じてた。


げんにせっかくの協力者は俺的に大事にしておきたい。


「マティアスがスランプ中のこと協力してやってもって思ってさ。ほら、一応...私ら協力しあう仲だろ。」

「...っ!...それかよ。ってか何で話してもないスランプのこと知ってるんだよ!」

「知っているって言ったろ。俺の説明聞いてなかったんか? 転生か魂か似ている世界かは、わからないけどお前とか攻略対象者の事大概知ってんだよ。」


だから推しが悪役令嬢になってる未来だって知ってる。

あの王子には徹底的に協力してもらうがな!

俺の思う描く未来構図計画は完璧なんやで!


「.......少し疑惑あったのに、これは確信できるかもな。」

「...へ? あ、ごめん何か言ったか?」


ついつい意識がトリップしてマティアスの呟きが聞き取れず、聞き返すと思いっきり先程の動揺さはなくなり真面目モードとなった表情を向けてきた。


「セイレーンの説明は真実みはあり信頼できると思ったんだよ余計に協力してくれるなら助かる。僕には時間がないんだ!」

「もしかして試験か?」

「!! そうだ、あの試験まであと一週間しかないんだ、でないと僕の夢が叶わないからな。」

「ほーお前の夢は知らないから興味あるな。」


ゲームじゃ、夢叶わずにいたことしか語らんかったからなあ。少々の興味に食い付いてマティアスに近づき聞いたら、ずざっと後退り近いからと赤くなっている。


ふむ、そういやあー俺ってばセイレーンであり、一応女子だったっな?ってか女性が近づいたぐらいで動揺するとはまだまだお子様だのう!


あ、子供でしたな!

ん? 俺もまだお子様なのに動揺するもんか?

バインとした女性だったら俺でも照れるが、うーむ謎だな。


まあー謎は謎のまま横に置いておいて、夢を話せと詰め寄ろうとしたら絶対に言わん! と頑なに拒否られた。

マティアスのけちんぼめ!


少々拗ねつつも、マティアスから攻略対象者の説明に戻され大事なことは話し終えたことを告げる。ならばとマティアスがさっそく協力して欲しいことを提案してきた。


「大概の内容は頭に入れておいた。ならば今度は早急に僕の協力を手伝って欲しい。」

「別にいいんけど、そろそろ遅くなってきてね? 明日もくればいいじゃ。」

「...それは思ったが...両親から聞いてないのか?」

「知らん、俺がこの身体に入ってから会ったのお前だし、両親とは初対面なんだよ!」

「そういえば、そうだったな。一応知らないだろうから説明しておく、明日はセイレーンを入れてのお披露目パーティーらしい。」

「は? 俺......気を失ってたのにパーティー? 目を覚ましてないのにか?」

「......軽い気絶扱いだったのか? それとも.......って何処行こうとしてるんだ?」


親バカ発動にも子の心親知らずだとイラッとして文句を言おうと部屋を出て行こうとしたらマティアスに止められる。


「文句言いに行く!!」

「こらこら、考えなし行動取るなって。」

「子の心親知らずって言って何が悪い!!」

「まあまあ落ち着けって、たぶんだが意識戻ったこと知ったから動いたんだと思うぞ。お前の両親、頭は良いからさ。」

「あってない親の信頼度すっげー低いから信用できん。」

「セイレーンって頑固だなあーじゃあ、僕の信頼してくれないか?」


信頼感は確かにマティアスはまだ高いと実感している。

優しい声音で子供を説得する表情に大人びたお兄ちゃん風をされて負けた気分になるものの。

俺は大人だしと言い訳してコクンと呟いておく。


すると頭を撫でられぐぬぬと唸ってしまった。


「まあー僕も招待を受けてるし、もしかしたら他の貴族もくると思うから、その時にでも協力の話しをするよ。」

「了解。俺的に我慢することありそうだけど楽しみにしておくことにする。」





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