反論なしとマティアスの不機嫌
新年明けもう3月。うーむ更新遅い私ですみません。
地味に書いて行くので見捨てないでね。
まるで気にしてないようなマティアスの表情は気にしてないような感じだし、待てど暮せど反論しないんだぜ。
それよりも楽しげなのが理解不能なんだよなあ。
「なあ、セイレーンってお前の幼馴染なんだろ。何故に反論せんの?」
「......反論ねえ、別にしないでもないけど。どっちかっていうと君のセイレーンのほうが裏ないから良いんだよね。」
「はい?」
極端な理由にどういうこっちゃと思う疑問符が頭に浮かぶ。
「それに俺のことを知るほど面白いと思うけど。今後。」
「マティアス、お前良い性格してねえ。」
「そうかい、まあ楽しいからね。さて返事くれる、今後の目標のためにも協力してくれるなら俺も手伝うよ。」
にっこりした笑顔の向こうにある策略が気になるが、こいつと協力して貰えば動きやすいのは確実だと思う。
だけど俺、手伝う内容言ってねえのに先読みされてる程で話してくんのやめね。
「はあー何か馬鹿らしいや。協定結んでやるよ! そんかわり私の協力は生半可な手伝いじゃないので覚悟しろよ!」
「ああーセイレーン。今後とも宜しくな。」
ゲームと違うマティアスの態度に戸惑いもあったが、のちマティアスが何故にここまで俺に協力を求めてきたのかを知ることになるとは、この時の俺は知らずにいたのである。
知っていたなら、あんな失敗せずに済んだんだよなあ。
さて話しを戻そう。
マティアスとの協定を結んだあと、一応の人払いを済ませてから模造紙をテーブルに置いて、マティアスに俺が今後していく目標を説明していく。
まず1個目は俺の推しについてだ。
今後か先か知らんけど、ヒルメリアとレオンハルトが婚約するのは幼い頃であると攻略ページで見つけている。
ならばいつ、何処でヒルメリアとレオンハルトは出会うのか?
それは互いの家で決められた強制なのか、仲の良さはどうなのか気にはなる。
隙あらばヒルメリアを奪ってやるがね。
まあー俺の野心は置いておくとして、マティアスにはヒルメリアとレオンハルト王子の動向を教えて貰うことを話す。
「ふむ、別にいいけど。俺と殿下そこまでまだ仲良くないぞ。」
「ほえ? マジ!?」
「うん、遊び相手としては良く行ってるけど、まだまだねえ。あ! ヒルメリア嬢となら殿下にじまされてはいたかな。」
「.......自慢? どんな?」
「確か髪が伸びてきて可愛いのになかなかツンツンしてるとことか、お菓子をあげたときちょっと照れた顔が可愛いんだあとか言われたような。」
「ふーーーん。やっぱり奴は敵だな。」
「敵? なのか?」
「そうだ私の推しの表情を独り占めするのは許せん!」
いつかシメてやる。
クククと黒い笑みを浮かべてると、何故かジーーってみるマティアスに怪訝な表情を俺が浮かべてると楽しげに笑いやがる。
「何笑ってんだよ!」
「別に....セイレーンの色んな表情見てると楽しいだけだが。」
「意味わかんねえ! まあーマティアスの態度にいちいちツッコミ入れると疲れるから横に置いておくとして。」
「えーー置くなよ。」
「はい無視! 話しを続ける! いいね!」
強めに語尾を上げていうと渋々諦めてくれたようなので話しを続ける。
まあ仲の良さは今後良き関係になって貰うとして。
一応なりの情報を教えて貰うことを話す。
マティアスはまあいいけどって了承してくれたのでまずいいだろう。
2個目は今後もしゲーム展開で知り合うだろう攻略対象者のことやテンプレであろうストーリー内容を把握して貰うため関係図を書いて見せる。
出会う条件や事件などなどを。
詳しく分かりやすく解説入りで教えていくなか、マティアスからちょっと疑問を投げかけられた。
「ここまで詳しく書いてくれるのはありがたいんだが、攻略対象者だっけ、そいつらとは仲良くなりたいとか思わないのか?」
「ん? ないな。私自身の心は男なんで、異性にときめきはあれど男にときめきなんとくるのか疑問だし、実際問題恋愛はいまはいいかなあって思うわけ。あと友人としてなら仲良くはなってもいいかもな。」
「ふーーーん。友人関係がなればねえ。」
「なーんか棘ある言い方してねえ。」
「別に。で、続きは。」
うーむ、ちょっと不機嫌になる意味がわからんが、まあいいや。