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目覚めて状況を確認して何が悪い

目覚めてそうそうに自分について驚くセイレーンをお楽しみください。

ブックマークありがとうございます。

さて目覚めたのは、気を失って1週間ぐらい経った頃だろうが、いまそれどころではなかった。

目覚めてそうそうに前世の俺と私の記憶の混雑で、一瞬自分は誰?ここは何処?って状態になったのだ。


そして段々と頭が落ち着いた頃合いで、近くの手鏡を見れば、うわー何処の美少女の女の子だねーって呑気に思ったが、ペタペタと自分を触れば自分であると確信して。


バッと周囲を部屋を見て確認。

豪華そうな部屋で何処か質素で落ち着く感じながらのTHE女子が好きそうな部屋で、ぬいぐるみやフリフリのレース、可愛い感じながらに自分の私が喜びそうな部屋である。


だが俺の部分では、いやいやメルヘンすぎの可愛い部屋すぎて落ち着かないし、もうちょっと質素でよくねえ?と思う。


次に自分を確認する。

フワフワのベッドから降りて、とてとてと歩く。背が低いのが気になるも、いっこくも早く己れの姿を見て確認しなければならないのだ。


予測よ外れてくれ!!


歩き全身を映す鏡に到着した俺は、そく確認して予測は当たっていたのだと絶望した。


「なんで、なんで。よりのもよってゲームのヒロインになってんだよ俺ー!!」


ガクーっと地面に崩れ落ち絶望感に浸っていると、死ぬ前に思ったことを思い出す。


確か俺はヒロインになってたら、絶対に悪役令嬢になるヒルメリアを幸せにしてやりたいと思ったなと。


アレ?実は良かったんじゃねえ!


そうだよ、良いじゃねえか!?


なに絶望してたんだ俺ってば、年齢的には10歳っぽいし大丈夫だよな。


全身を映す鏡に再び見直して、自分の姿を確認する。


うん。男爵家にいる場面のヒロインだ。

ここからは父親や母親、幼なじみ(攻略対象者)とか出会って、色々とあるんだよな。


ちょっと面倒だが、ヒルメリアのためだ。

色々動いても良いよな。

ふふふ!


「楽しいじゃねえか、ゲームで出来なかったヒルメリアの幸せ計画を、この転生でするのも! よっしゃー!!」


ガッツポーズをとって気合いを入れていると、プククと笑う声がしてビクッとした。

ゲッ誰かいたのか?

そろーっと後方を見れば、ドアの近くにはマティアスがいた。


ゲームとは幼い感じながらも美少年で、無駄にイケメンで昔の自分では負けるほどにカッコイイ。くそーなんでこいつにそうそうに出会うわけ、嫌がらせかチクショー!


「なに笑ってるわけ。」

「うーん。幼なじみが見事なコケっぷりで正面衝突と言う面白いことしたって聞いたから笑いに来た。」

「ハアー!? 普通心配するもんだろ...じゃなくするものでしょ!」

「いやだね。心配したら、セイレーンってば殴るじゃん。」


はあ!!?

殴ってんのヒロインよ!

お前実はゲームでは違う一面持ってるキャラクターなのかいな!!


目をパチパチして驚き、マジかー甘えん坊なイメージが崩れるかもって思ってると、マティアスは俺の近くに来るなり頭をポンポンとしてからニッと笑うなり


「ってのは嘘だよ! セイレーンは人を殴ってないし大人しいもんね。」

「......それ本当か?」

「ふふふ、どうだろうね。」


おい、こらッと睨んでやるとプククと笑うなり、俺を抱き上げてベッドに運ばれてしまう。

うひゃーお姫様抱っこするなー!!

と暴れそうになるも、頭を打ってそうそうに動かないとか、大人しくするようにとか注意されて

イケメンの笑顔攻撃にグッと呻き、大人しくベッドに寝かされた。


くそー意地悪な癖っぽいのに優しくしやがってムカツク。




はい一人目の攻略対象者です。


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