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転生したら、アンデッド!  作者: 三ノ神龍司
第二幕 偽りの王子と国を飲み込む者達
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第二十二章 正しさなんて糞食らえ

 俺が『侵蝕』をしたチンピラ達を連れて町を歩いていると、遠くから悲鳴が聞こえた気がした。たぶん屋敷の方かな。声色は、女っぽい。あそこの屋敷には女性はあの親子二人しかいなかったけど、その二人っぽくはないかな。


 だとすると外からの侵入者か。でも、ただのコソ泥があそこに侵入して深入りするほど勇気があるとは思えない。普通、あの異様な奴らを見たら入り口で引き返すだろう。


 仮に押し入ったところで、力がなければ、広間の奴らに捕らえられて、何かしらされた後、外にポイされるはず。


 そうでなかったら、相当強いコソ泥か、……まあ、タイタンの聖人か転生者だろうな。


 ……一応、屋敷のチンピラ共は殺されてはいないっぽい。殺害され始めたら、一定の人数に達すると叫び声を上げる仕様にしている奴がいる。んで、外にも一人配置していて、その叫び声を聞いたら俺の元に走ってくる寸法だ。


 殺されていないならとても助かる。


 でなきゃ俺はもっともっと酷いことをしなきゃならなかったから。


 まあ、叫び声を聞く限り『敵』の誰かしらが捕まったようだ。殺さないことを徹底してくれたおかげか、それとも林での戦闘で消耗していたせいか。なんであれ、捕まった奴はワームを仕込まれて、ベッドで強制睡眠を取ることになるだろう。


 ワームを引きずり出されたらそれまでだが、少しは足止めにはなっているはず。


 ……あぁ、屋敷に入り込まれるとなると多少の懸念はあるな。それは『侵蝕』された奴らが、無力化とか治療とかされて元に戻されることだ。それをされると、とても困る。


 まあ、そこは心配したところでどうしようもないし、いいや。今は『教会』へ向かおう。そこでお目当てのものを手に入れたら、一応は準備万端だ。明日の作戦まで待機していればいい。


 今んところ、何事もなく順調で良い感じ(途中で衛兵が二人ほど俺らの近くをなんかどっか行って戻ってきたりとひやりとした場面もまああったけど)。


 あっ、そういえば町に入る前から屋敷に至るまでで新たなスキルを手に入れたんだった。それを改めて確認しようか。


 『触手爆弾』と『営巣』だ。


 まあ、うん、そのまんまだな。『触手爆弾』はスキル化されたおかげで、すぐに作れるようになった。『営巣』は……ワームを生かす入れ物を作るため人間を弄くっていたら手に入れた。……たぶん捻りもなくそういうスキルなんだろう。てか、あれは巣だったのか。


 ……今は深く考えまい。


 ――と、俺が色々と思いながら歩いていると、広場近くにさしかかる。


 確か、広場にはアンサムの師匠がいるらしいけど、近づかないようにする。今、接触したところでどうしようもないしね。下手に助けると逃亡者扱いになるし、後々面倒になるらしい。


 一応、明日一芝居打って処刑の中止ないし名誉回復を狙うつもりだ。でも、色々と条件が重ならないと無理みたいだから、中止が目的だな。……なんでも、誰かしら城側の味方がいないと名誉回復はできないってさ。


 ウェイトって奴は権力的に期待はできないけど、カマルっていうのとセレーネとかいうお姫様が一番、いてくれるとありがたいらしい。


 特にセレーネってお姫様、心を読むスキルを持っているっぽいからどうにか接触出来れば、こっちに合わせてくれるかもしれないんだって。まあ、可能性は低いから、期待はしていないようだけど。


 ふと、広場の方から声が聞こえてくる。位置的には中心部――アンサムの師匠が晒されているところからだ。


 声は男……たぶんアンサムの師匠と……女性? セレーネかな、とか思ったけど声色的にそれなりに年がいっていると思われる。


 なんとなく気になって、覗き込んで見ると、アンサムの師匠が磔にされた台の下でフードを深々と被った奴がいた。


 「――申し訳ありません。何故こんなことになったのか私も分かっていないのです。――アンサム王子が何を考えているのか私にも分からなくて――」


 何か弁明するような、そんな切羽詰まったような雰囲気がある。対するアンサムの師匠は、ため息をつく。


 「俺もだ。……ただ――いや、なんでもねえ。……さっさとどっかいけや。あんたがこんなところにいたら、ますます悪い噂が立つだろうが」


 「……今更噂なんて……」


 女性が疲れたような苦笑をしている。


 ……と、そんな女性に誰かがこっそりと駆け寄っていく。二人いる。そしてその中の一人は魂に何かを宿している――たぶん妖精だ。あいつらタイタンの人間だな。


 離れた方が良さそうだ。下手に感知されて相手をすることになったら面倒だ。今は作戦遂行のために行動しなきゃな。


 そう思って、俺はそそくさとその場を後にする。

 





 

 彼はその連絡を聞いて、血相を変えて城から飛び出した。仲間の制止を聞かず、全力で駆け抜け教会までやってくる。


 扉を開け放つと、長椅子がたくさん並べられた礼拝堂がすぐさま目の前に跳び込んでくる。その礼拝堂の中心部に、ルリエ、シィク、渋い顔をしたアルディス司祭に妖精――恐らくホスタがいた(気絶していたとの話だったが……気がついたようだ)。


 勢いよく開けたため、音は大きかったことだろう。全員が驚いた顔を向けてきた。


 ルリエが首を傾げる。


 「ずいぶんと早いな」


 《ミズミ……》


 ホスタが悲しそうな顔を向けてきている。


 彼――ミズミはすぐに祭壇の近くの台で寝かせられているロミーを見つけ、駆け寄った。


 「ロミー……!」


 「おい、どうした。止まれ!」


 ルリエはミズミのただ事ではない雰囲気と縛られているロミーを解放されるのではないかと危ぶむ。――さらに言えばアハリートの手の者可能性を考えて止めようとするが、そんな彼女の目の前にホスタが飛んできて、逆に止められてしまう。


 《お願い、止めないであげて。大丈夫、魂は縛られてないから》


 「……注意だけはさせてくれ。というか、その判断は信用できない。ロミーも魂は縛られていないが操られる可能性があるんだ。いや、そもそもミズミが問題なかったとしても、ロミーについてまず説明しなきゃいけないだろう。少なくとも手を使えなくしたこと、両足の腱を切ったことぐらいは説明しないといけない。ミズミがロミーとどんな関係だろうとな。いや、むしろだからこそだ」


 《……。……そうだね》


 ルリエはロミーとミズミが『特殊な関係』であるのをすぐに察した。だから彼こそ、一番注意を促さないといけない。支配系の能力を持つ者はきっと必ず、『情』を使ってくるはずだから。


 ミズミは、ロミーの元までやってくると、その姿を見下ろす。外傷は見えない――いや、片腕に黒い血管が走っている。そんな両手を縄で一括りにされている。思わず手を伸ばそうとするが、ルリエに掴まれて止められてしまう。


 ミズミは静かに口を開く。


 「ルリエちゃん、離してくんない?」


 「駄目だ。最低限説明させてくれ。ロミーが今、どんな状況なのか。これからどんなことが起こるのか。それを理解した上で行動して欲しい」


 「…………何があったわけ?」


 ミズミが振り返る。ルリエはやや内心緊張しながら、一度ツバを飲み込み、恐らくミズミの恋人であろうロミーに起こったことを説明するのだった。




 

 

 林で起こったことを簡潔に言ったルリエは、ロミーの口の中をこじ開け、その中を見て貰う。


 ミズミが覗き込むと、喉奥に腕と同様の黒い血管が走っているのが見えた。


 「こちらも『侵蝕』されている。恐らく、脳に達しているだろう。このせいで昏睡状態になっているんだ」


 ミズミは暗闇の中、相変わらずサングラスをつけていて目は見えないが、わずかに見開くように眉毛が動く。


 「――っ。治す方法は? ローラちゃんには――」


 「見せた。だが彼女にも治せないらしい。これはダメージじゃないんだ。物理的に肉体を置き換えて無理矢理身体に馴染ませた……『呪い』に近い」


 ローラが治せるのは、あくまでダメージだけだ。実のところ、彼女――というか回復術はダメージ以外を癒やすことはほとんど出来ない。炎症ならともかく、細菌やウィルス性の病気や毒などは回復術を用いても緩和は出来ても完治は出来ないのだ。――ローラなら、それらを治すことも一応は出来るらしいが、かなり消耗を強いられるとのこと。


 さらに今のロミーのように肉体を無理矢理置き換られた場合はどうしようもない。それが無理矢理とはいえ、『異常がない状態』であるなら、ローラの完全な癒やしの力であっても回復出来ないのだ。


 「ただ、今回のことが終わったら、詳しい解析を行うつもりだとは言っていた。治療も行うと」


 「……その治療は、いつまでかかるって?」


 「それは聞いていない。少なくとも本国に帰らない限り、無理だろう。それにだ、こっちが本題だが、今のロミーは操られる危険がある。だから動かないようにしなきゃいけないんだ。それだけは分かってくれ。……具体的な例を言うなら、下手をすれば自殺をさせられるかもしれないんだ。だから絶対に身動き出来ないようにしなきゃいけない」


 「……なるほど」


 ミズミはロミーを静かに見下ろす。そして彼は膝をつき、ロミーの手に自らの手を重ねた。


 それを見て、ルリエはどうしていいか迷う。いや、もう何も言うことはなかった。けれどこのまま放置はミズミの心理的にかなりきついのでは、と思ったのだ。


 でもルリエは正直、対人は苦手だった。実際、人よりも動物と触れ合っていた方がマシだったりする。人間は面倒臭いのだ。かと言って、ただ放置するほど非情にもなれない。


 「あー……なんと言えばいいか……。……ロミーと仲が良かったんだな?」


 「まあね」


 「ちょっと言い方は悪いが、タイプが違うように思えるんだ。ロミーは真面目っぽいというかなんというか……いや、悪い、何を言っているんだ私は。……気にしないでくれ」


 しばらく祈るようにしていたミズミは……ふと身体から力を抜いてぽつりと喋り始めた。


 「……そう思う? まっ、柄じゃないのは分かってるから良いよ。……俺さ、よく軽そうとか言われるんだよね。実際、前世では結構遊んでた口なんだけどさ。でも、この世界に生まれてからそういうことなかった――っていうか余裕なかったんだよね」


 「……まあな。『転生者』として求められて生まれてきた以上、タイタンでは結果が求められるからな」


 この世界に望むべからずとも呼び寄せられた彼らは、強靱な魂と前世の記憶を持つが故に何かを求められている。


 ある程度、知識に条件をつけられて呼び寄せられるらしい。けれど、その時、意図せず他の魂が混じることがあるのだ。


 「俺は『おまけ』だったから、最初っから戦いとかそっち方面で期待されてて。まあ、始めはゲームっぽい感じだし興奮したけど……想像した無双とか無敵とかとは程遠くって結構疲れてくるわけでさ」


 「私も同じだ。で、魔物退治やら戦争の手伝いをするために強くならざるをえなかった。それから逃げ出すために多少、野生動物や魔物のブリーダーまがいなことにも手を染め出したしな。上の評判はすこぶる悪かったが。なっ」


 そう言ってルリエはアルディスとホスタにわざとらしく視線を向ける。彼らは少し気まずそうに視線を逸らした。


 「……ははっ、ルリエちゃん、豪胆だねえ。俺はそういうことも考えられなくってさ、駄目だったよ。能力上、チームで仕事をすること多いけど、やっぱ人が死ぬんだよね。重要な後衛だから、些細なことでも最悪、俺の不手際とかでさ。今んとこ、フレンドリーファイヤーだけはやらかしてはいないけど。でも、毎回誰かが死ぬような魔物狩りとかで鬱々としてて……そんな時に銃の訓練で一緒になったロミーと出会ってさ。一応俺が先輩だったから色々教えてて……」


 そこでミズミは笑う。


 「けど、要領良くってすぐに上手くなってさ、今回みたいによく一緒に仕事することも多くあって仲良くなったんだ。……何でもないことばっかりだったけど、それでも長い間同じ誰かが一緒にいてくれるってすっごい救われるんだよね。生きて一緒にいてくれるだけでさ。ロミーとはそんな感じで仲良くなったの。普通に、日常を過ごせる、それだけの関係なんだ」


 何か劇的なことがあったわけじゃない。ドラマチックな物語が展開されたことなんて一度も無い。取り留めのないただの日常が在り続けてくれた、それが救いだった。


 この戦い続けることが宿命となった歪な世界で、『日常』を送れていたのだ。


 ――だから。


 「……その『日常』を奪った奴は許せない」


 「……一応言っておくが、あのゾンビも気に懸けていた女の子をロミーに殺されそうになってブチ切れたそうだ。ロミーにも非があるらしいぞ」


 そのルリエの言葉に、ミズミが鼻で笑った。


 「……なら、そいつも今の俺と同じなんじゃない? 俺と同じことになったら、こう言うと思うよ。そんなの関係あるか? 『お前』が殺されない理由にはならないだろ、ってさ」


 相手を慮れることが出来る奴は、幸せで満たされているからだ。そしてその相手が自分を不幸にしない善人だからだ。どんな理由であろうと自分の幸せを奪った奴をいかにして許せよう。それがたとえ、こちらが原因であったとしてもだ。正当性が向こうにあったとしても、そんな正しさ、糞食らえだ。


 ルリエはため息をつく。


 「争いが終わらない根本を見た気がするよ」


 もっとも、分からないでもないが。もし自分の仲間である魔物が惨たらしく殺されたり、奴隷のように操られたら怒り狂うだろう。人は大切なものを奪われたら、正義なんて追求出来なくなる。


 ……いつだって人間は自分だけの価値観を元に生きているのだ。それから外れたものはどんなものだって敵に認定してしまう。


 ルリエは首を横に振る。


 「……まあ、どうだって良いが、判断だけは鈍らせないでくれよ。あいつは絶対にロミーを使ってくる。もしここに来たら、それは確定事項だと思ってくれ」


 「自信はないけど、善処はするよ」


 そう返してきたミズミに、ルリエは軽く息を漏らすと、彼らから離れていく。


 もう野暮を言う必要もないだろう。

 





 

 俺は広場を通り、しばらく歩いてようやく目的地に辿り着く。


 ここは教会だ。こじんまりとしながら中々に荘厳に見える。身寄りの無い孤児や修道女、修道士とかが寝泊まりする修道院みたいなのもあるっぽい。教会本殿の後ろに併設されてるけど、あっちの方が大きいんではなかろうか。


 とりあえず、チンピラ共に指示を出し、修道院に行かせる。たぶん鍵とかかかってるから、入る時とかは多少、騒ぎが起きちゃうかなあ。一旦、俺が裏口に行って弱酸で扉を壊そうかしら。……うーむ、その方がいいね。ここら辺は雑にしちゃいけない。


 それに真正面の教会本殿には、……あいつらがいるから。


 声や魂などから察するにあのカウボーイ女にポニーテイル女、二人知らない若い男とそれなりの年齢のだろうと思われる男、ついでに銃使いの女から出てきたのか、妖精が宙に浮かんでいる。そいつら全員が教会の中心で固まって会話している。


 そしてもう一人、たぶん、魂の気配から動かない――てか、繋がりがある奴……銃使いの女が祭壇近くで寝かされているのかな? ちょっと動かしてみたが、どうにもその場から動けない。恐らく手足を縛られているのか。ということは俺の仕込みに気付かれている? 


 ……クソが、面倒臭い。恐らくだが、カウボーイ女が気付いたか。短い間相手をして分かったが、あいつは察しが良すぎる。


 俺の目的には気付いているか? もしかしたら俺の目的に辿り着いているかも知れないが……ここまで来て退けはしない。こんなことなら、銃使いの女が連れ去られた時にあいつを使って、ドラゴンの背から叩き落としてやれば良かった。いや、でもあいつが寄生虫のことを気に懸けてくれたから俺も行動に移しやすかったという利点もあったが。


 ……まあ、終わったことはもういい。


 まだ向こうは、俺がここにいることに気付いてはいない。ならば手早く準備を済ませて、奇襲をかけよう。注意をこちらに寄せれば、成功確率は上がる。いっそ、まとまっているなら一網打尽にしてやる。


 ……でも向こうが会話してくれるならそれに越したことはないが。平和的……ていうか、時間稼ぎはこっちも望むところだ。


 ただ、時間のかけすぎは避けた方が良い。広場にもタイタンの奴らがいるっぽいし、挟み撃ちにされるかもしれない。場合によっては聖人達もやってくるだろう。


 あいつらが来たら俺は勝てない。――でも、ちょっとだけ、本当にそうか? 実は勝てるんじゃないか、なんて強がる心が囁く。だけど、耳は貸さない。


 ……絶対に俺は自分の力を過信なんかしない。


 何度も殺されかけている以上、常に相手は俺より強く、殺せる手段をいくつも持っていると思え。それを信じて死なないように動いて、相手に特大のダメージを与える戦法を使え。


 卑怯だなんだとしったことか。『正しい戦い方』で死んだら、それこそ馬鹿馬鹿しい。


 出来ることは惜しみなく使え。


 ……あっ、惜しみなくといえばだけど、スキルを得る以外に、変わったことがあったんだった。これ結構重要かも。


 うんとね、レベルが40になってたよ。触手作りのための『材料』を使っていたら、上がったんだ。スキルの変化や熟練度については特に通知なし。


 で、進化の候補がいくつか挙がってた。


 『バイオハザード』『インベーダー』『ピュアキュア』『ポイズンテラー』『※デモンズワーム』の五種類だ。


 やだ、改めてみるとなにこのラインナップ、興奮しちゃう。


 『バイオハザード』ってまんまじゃん。なに、生物災害級になっちゃう? やっちゃう? ウィルスとか細菌ばらまいちゃう? 


 『インベーダー』もやばそうだな。たぶん寄生虫やワーム辺りの強化かな。いっぱい作れそう。すごい楽しそう。侵略行為が出来るレベルで増やせるとか、うへへ、肉々しい部屋とかも作れそう。


 『ピュアキュア』、これが一番謎だ。何? ピュアもキュアも俺には、あまりに似合わない名称なんだが。でも、もしこれが回復系だったら……。まあ、淡い期待なんだけどね。そんな都合が良いわけがない。


 『ポイズンテラー』これは分かりやすい。毒系統の強化だな。これも中々に捨てがたい。出血毒とかあれば、俺の戦法では結構使えそうだし。幻覚系や麻酔系とかもあれば、捕獲とか同士討ちとかさせやすくなるし。


 『※デモンズワーム』は、これ他種族に進化かな? ワームが主体になってそう。うーん、これは除外かなあ。


 一応、まだ進化はしない。たぶん身体の変化も大きいだろうし、これから戦闘が始まるかもしれないから、大きな変化があったら危険だ。『準備』が終わって落ち着けたら、進化をしよう。余裕がある間に慣れれば、処刑日や城突入時に有利になるだろう。あとその前に聖人とちょっと戦うかもしれないし。


 ……よし、じゃあ行くか。


 目的を達成出来るかな? 難しくても、出来うる限りのことをやってやろう。

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