罪には無差別な罰を
「くっ――」
ペンサミエントは腹を押さえながら、呻いていた。
腹部――特に内臓のダメージが思いの外、酷くてまともに行動出来なくなっていた。
そんな彼女に除染部隊員の一人が肩を貸す。
「局長、一旦治療室に行きましょう」
「ごめん、なさい……私がもっと、しっかりしていれば……」
「いえ、それに関しては現場にトップを呼んだ挙げ句に戦わせてるとか、俺らの存在意義が問われることなんで、謝られると立つ瀬がないというか……」
「……それは、そうかも、ね……」
ペンサミエントと除染部隊員は互いに苦笑する。
他の除染部隊員はアルスの追撃に向かっていた。
時間はかかってしまったが、ペンサミエントはこの事態が終息に向かう事を願っていた。隔離室の被験者はパンセや派遣したもう一人からつぶさに確認をとっており、問題ない――はずだった。
治療室に向かう最中のことだった。アルスを追撃に向かった部隊員から連絡が入ってくる。やや慌てた様子だ。
(す、すみません、局長! あの白い子供に――その、逃げられてしまいました……)
(まあ、床や壁に潜れる可能性があったから仕方ないわね。ところで切り替わりの時には意識が落ちたようだった? それとも追いつけずに見失った? その場合は血の跡を見て、行き先の辺りをつけられるから報告してもらえると助かるわ)
(い、いえ……それが……)
部隊員の歯切れが悪い。
(どうしたの?)
(追いつけてはいました。誘導して、すぐに袋小路に追いやれたのですが……そこで、壁から生き物が現れて、白い子供を食べて行ったんです……)
部隊員のその報告にペンサミエントは目を見開く。嫌な予感がした。
(生き物って? どんなの? まさか、ワーム系じゃないわよね?)
(恐らくワームです。研究局に管理されている生物ではありません。恐らくアハリートのものですが……あのアンデッドと共生しているワームと違い、明らかに大型のものでした。小さい子供を丸呑みして、そのまま反対側の壁に潜っていってしまって……)
(それは……間違いないの?)
(間違いありません)
不安そうだが、断定的な言葉にペンサミエントは目を強くつむって俯く。
(ありがと。一度隔離室――いえ、一度こちらに……違う、今すぐ外に出て。全員、いますぐ)
(ぜ、全員ですか? ですが、俺達はまだ――)
(叱責するつもりはないの。そうしなきゃいけないから。お願い)
(……了解です)
ペンサミエントのただならぬ雰囲気を察した部隊員は素直に指示に従ってくれた。
彼女に肩を貸していた部隊員は不思議そうに覗き込んでくる。
「局長? 今の会話は聞いていましたが、何が起こったんです?」
「考えられるうちで最悪な事態に今、なっているわ。治療室に行っている暇はないかもしれない。すぐに外に出るわよ」
「よくわかりませんが、了解です」
こちらも素直に指示に従ってくれる。
(取り越し苦労ならそれでいい。けれど――)
ペンサミエントは一度都市防衛型の聖人に話を通してから、祈る思いでパンセに連絡を入れる。
(パンセ、そちらの様子はどう?)
(こっちは問題ないですよー。そちらはどうです?)
(ええ、こっちも問題なし。そちらに向かうと思うから、油断せずにいてね)
(はいはーい)
そうして問題なく連絡を終える。
だが連絡を終えたペンサミエントの表情は険しいものになっていた。彼女は全ての除染部隊員に通達する。
「出来うる限り急いで外に出るわよ。なんなら私の権限で非常事態を宣言をして職員全員を避難させるわ。それと、もしパンセを見かけたら、即座に無力化して。場合によっては殺しても構わない」
「さ、さすがにどうしたんです? パンセさんに何かあったんですか?」
「……何もなかったのよ。そう言っていたわ」
「え? だったら良いんじゃ……」
「聖人様に隔離室の結界を消してもらったのに、あの子は『問題ない』と言ったの」
都市防衛型の聖人達はこの国の全ての結界にアクセス出来る権限を持つ。その権限を使って無理を言って、隔離室に使われていた結界を解いて貰ったのだ。
けれど、パンセは『問題ない』と言った。
「あの子がそんなことを言うなんてあり得ない。結界が消えた瞬間にこちらに連絡を入れてくるのは当然だし、仮に隔離室から離れていたらそれをしっかりと伝える子よ。軽薄に見えて、職務はしっかりとこなす子なの」
「つまり――?」
「操られて他所に行っている可能性がある。それはつまり隔離室から施設内にワームが解き放たれてしまったことになる。一番、最悪なパターンね」
そう、考えられるべきで最悪なパターンだ。
それとパンセがいつから操られていたかによって、被害規模が大きく変わる。今連絡を入れたちょっと前程度なら、まだ間に合う。だがそうじゃなかったら最悪だ。
(――いつから? 不審な点は――考えて――そう最初の、連絡から――異変があると言った。その時問題はないと判断した。けど、あの時の私と今の私ではアハリートの眷属に対する認識が違う。――異変が発生して『ワームを完全に防ぐ』には異変が現れたと同時に結界を張らないといけない。たぶんパンセはそんなことはしない。というか私だって観察から入るはず。でもそれじゃあ遅いのよ。その間に移動されてしまう)
そして寄生されてしまうだろう。問題はそれが起こったのは、いつかだ。
(連絡をくれた直後かしら――それも派遣した研究員が来る前ね。連絡前に寄生出来たのなら、わざわざこちらに連絡を入れる意味がない。『異変がなかった』として何もしなければ良いんだから。そして、研究員が派遣されていた時に問題が起こったら、たぶん私に『問題』が伝わったはず。その時間は出来たはず。つまり私が出て行った後に異変が起こって私に連絡を入れようとして……その瞬間に襲われた可能性がある。そうすると30分程度、ワームが自由に施設内を徘徊していたことになる)
しかも最悪なことに――除染部隊員の言葉を信じるならば、ワームは単体で動けてしまうということだ。パンセに寄生して悪さしているなら、パンセを抑えれば良いだけだ。だが、単体で動けているなら、話が変わってくる。
少なくとも寄生元から離れても、その元宿主は操られたままということになる。つまりワームを野放しにすればどんどんとその操られる人間が増えていってしまうということだ(場合によっては元宿主もその感染源となりうる)。
ペンサミエントはそこまで考えた。その考えは間違っていない。正解だ。
だが事態はもっともっと最悪であることを彼女は知らない。
移動中、各部門の室長にどう連絡を入れるか考える。混乱を起こさせず、速やかに避難出来るように言葉を選ばないといけない。この生物研究局にいる大抵の室長は、最低限の戦える力を持っているため、上手く先導させれば避難は安全に完遂することが可能だ。
だから、上手く誘導出来れば被害を抑えることが出来るはずだが……。
そう思っていた矢先だった。
悲鳴が聞こえてくる。
研究室がある方向からだ。
――それを皮切りに徐々に他方から悲鳴が増えていく。
「なにが――?」
研究室から聞こえてくるが、こちらに逃げてくる研究員はいない。まるで『逃げて来れないかのように』悲鳴だけが響く。
そして、ペンサミエントは各室長達に宿る妖精の視界を見た。
「……なに、あれは……」
口だけついた頭部が甲殻類のような脚を伸ばし、カサコソと這い回っていた。それが無数に、至る所にいたのだ。
天井から跳びかかられた研究員は触手に絡め取られ――そして刺されて寄生される。
「局長、どうしたんです? この悲鳴は……」
「見たことのない寄生生物が職員を襲っているの……。でも、数が多い……。魂はない……けれど、魔力の塊というわけでもない。しっかりと肉体がある……。発生源がワームだとしても、こんな短期間に肉体のある生物を増やせるはずがない……」
生命の創造は、エネルギーがそれなりにかかるのだ。
そして仮に本体の力を借りる眷属ならば、創造に時間もかかるはず。
(本体がいる――? そんなわけない、あり得ない。だったら、人造勇者を倒せる火力がだせるわけがない。それにこちらのことを知っているなら、本体がやってくるなんてリスクは負わないはず。『不滅の勇者』の力があったとしても、魔物である以上、光魔法を撃たれるのはリスクがありすぎる)
無論、それらを解消する特殊なスキルがあった場合は別だが。たとえば眷属を介して魂の移動が可能であるとかだ。ただ、それでも転移系のスキルである以上、痕跡はのこってしまうはずなのだ。
(聖人様、施設内で転移の予兆はありましたか?)
(ありません。なので本体は来ていないはずです)
それならば、とりあえず一安心だ。
ただ安堵は出来ない。今なお悲鳴が響いてきているのだから。
「……局長、今から俺があっちに――」
「……駄目よ。室長達の視界を見ているけど……敵の数が多いの。十分な戦力を揃えないと危険過ぎる」
室長達はそれぞれ対応して、特定の部屋に立てこもって避難してくれている。ワームやアルスが壁の中を移動出来る以上、立てこもることが絶対的に安全ではないが被害拡大させることを防ぐことが出来るはずだ。
そしてそんな室長達の視界の中、大型動物の研究棟でワームが現れる。巨大なその姿にペンサミエントは思わず顔をしかめてしまった。
(あれは……本当に、私達の手に余るわね。……それにしてもどういうこと? どうしてあれほどまでに成長出来ているの? ワームが出てきたとしても、誰かに寄生して疑心暗鬼にさせるとばかり思っていたのに……あんな寄生生物を増やせるなんて……)
予測の範疇を遙かに越えている。
そして、そんな寄生生物がペンサミエントの前に現れる。
「局長……たす、けて……」
若い研究員が覚束ない足取りで現れた。側頭部付近にはあの口だけの頭部がついていた。
その口がブルブルと震える。
「け、テ……きょく、ちょー、け、て」
言葉を喋る。低くしわがれたような声であったが、それでも徐々に『音が似てきていた』。
おぞましい、そんな思いが湧き起こる。
「きょ、局長……」
「……来てしまったのなら、対処するしかないわね。……大丈夫、助けるから」
ペンサミエントは気合いを入れて痛みを我慢して、一人で立つ。幸いにして、相手の動きは鈍い。先ほどのアルスに比べれば、圧倒するのは容易い。
ペンサミエントは剣を構え、即座に踏み込んで葡萄頭を刺し貫いた。弾力のある体皮だったが、それでも貫通して、真っ赤な血飛沫を散らす。
くずおれる研究員をペンサミエントは抱き留めた。
もう大丈夫、そう口にしようとした時、その研究員の様子がおかしくなる。
「あ――むね、が――苦し……」
そして瞬く間に意識が失われ、呼吸も止まってしまった。
「どうしたの!?」
ペンサミエントは困惑する。
すぐに研究員を床に寝かし、脈を測ると一切感じ取れなかった。
「うそ、そんな……!」
ペンサミエントは心臓マッサージをするが、何故か葡萄頭から溢れ出る血液が増える。その上、研究員の皮膚が蒼白になっていく。
「失血の症状……! 嘘でしょ、血管も繋がってるっていうの……!? 生命維持の機能すらも、全部奪い取るなんて……!」
ペンサミエントは呆然としてしまう。
研究員へ死が瞬く間に迫り、取り返しのつかないほど命が消費されていた。助ける方法を必死に考えるが、思い浮かばない。
血を止めなければならない。そして心臓を動かさなければならない。もしかしたら、他の臓器も止まっているかもしれないため、どうにか動かさなければならない。――出来るわけがない。
ついに研究員の筋肉が弛緩し、瞳孔が開く。
「……!」
ペンサミエントはどうすることも出来ずに固まってしまう。頭の中が真っ白になる。怒りを抱けたら、まだ動けた。だが彼女の胸を占めるのは自責の念だ
この子が死んだのは確かに操っていた寄生生物やアハリートが悪いだろう。しかし、その侵入を許したこと――ここまで悪化した原因を作ったのも、全てこちらなのだ。
さらに今、寄生生物を殺せば助けられるなどというペンサミエントの安易な考えと行動で、若い研究員が死ぬこととなった。
(全部、私の……せい、なのに……)
何故他の者がその罰を負うはめになっている。
――そんなペンサミエントに向かって、葡萄頭の一体が現れ、カサコソと近づく。
「局長!? 寄生生物が――危ない!」
除染部隊員が焦ってペンサミエントに声をかけるが、彼女は動けなかった。死んでしまった研究員を抱きしめ、その体温が冷たくなっていくのを感じ、思考すらも冷えて動かなくなる。
「――っ!」
ペンサミエントが動けば、葡萄頭など造作もなく退けることが出来る。だから庇うことはある意味では侮辱にもなり得るが、彼は黙ってみていることが出来なかった。
ペンサミエントに跳びかかった葡萄頭を蹴り飛ばして、なんとか彼女に寄生される前に防げた。だが葡萄頭は蹴りに対しても、床や壁に跳ね返ったことになんらダメージを負った様子はない。
「ぎゃぃあああああああああああ!!」
葡萄頭が金切り声を上げる。するとその葡萄頭がやってきた研究棟の方から共鳴するような鳴き声が響いてくる。
「くそっ!」
仲間を呼ばれた。
除染部隊員はとっさにその葡萄頭に駆け寄り、剣で突き刺してトドメを刺すが……研究棟からたくさんの鳴き声が向かってきたことで、防ぐことは出来なかったと悟る。ここもじきに処理出来ないほどの葡萄頭で溢れかえるだろう。
「局長、立って! 逃げますよ!」
そう声をかけるが、ペンサミエントは研究員を抱きかかえたまま動かない。
そんな彼女を見て、除染部隊員は舌打ちをして、片腕を無理矢理掴んで立たせる。
「あっ……」
ペンサミエントは怪我もあって、抵抗も出来ずに立たされ――同時に亡骸を落としてしまう。
どしゃ、という肉の塊が叩きつけられるような音を聞いて除染部隊員は胸が締め付けられる思いだった。だが、それでも今はその思いを無視して無理矢理、ペンサミエントを引きずっていこうとした。
「逃げますよ! 早く! 俺達じゃ、あんなのがたくさんいたら勝てっこない!」
「でも、あの子が――」
「もう死んでる!」
「……っ」
ペンサミエントは息を呑む。
残酷だが、除染部隊員は真実をつきつける。仮に処置をすれば助かるとしても、連れていこうものなら恐らく寄生生物に襲われて、結局は助からない。もうどうしようもないのだ。
「あんたは他にやることがあるでしょう! 後悔するなら、その後にしてください! このまま俺達が寄生されたら、数ですらも負ける! 仮に聖人様や転生者が来るにしても、あの白い子供を相手取るために俺らみたいな雑兵は必要なんです! もうマイナスになってるんです! 俺らの仕事はどれだけその『減ることを減らせるか』なんだ! あんたもその渦中にいる! それを自覚しろ!」
彼は自分の仕事に誇りを持ってはいなかった。少なくとも今までは。
――除染部隊は事後処理が基本だ。事が起こって被害が出てからしか動かない。だから、常にマイナスから仕事が始まる。
だから被害が大きくなればなるほど強く叱責され、被害がゼロに近くても大した称賛はされない。
問題が起こらなければ、穀潰しの部隊とも言われることすらあった。
それに除染部隊員全体の戦闘技量は高くないのも周りから侮られる原因だ。実際彼自身戦闘は出来るが、それほど卓越した技量がないため、除染部隊に配属されたに過ぎない。でも生活もあるし、程々に危険性もあって給料は良かったから不満はなかった。
不満はなかったのは妥当だと思っていたから。つまり、ある意味で腐っていたのかもしれない。自分達の役割の重大さがわかっていなかった。
けれど今回の件で、被害を減らすことが如何に重要なのか認識出来た。
少なくとも今までは放っておいても人が死に続けるようなことはなかったのだ。
でも今は違う。動かなければ、下手すれば皆死んでしまう。
それにたとえ弱くても、戦える十分な力を持つ一人がいるだけでも人死にがグッと減らせるのだ。今回みたいな溢れかえるような敵が現れた場合は、特に。
「部隊を再編して、事に当たらないといけない。――局長、今、現場であらゆる情報を統括して俺らに伝えられるのは貴女だけなんです。どうか指示を……!」
除染部隊員のその真摯な言葉に、ペンサミエントは目をきつくつむり、歯を食いしばって息を吐き出す。そしてすぐさま顔を上げた。
「――わかったわ、ごめんなさい」
その表情には迷いはなく、いつもの局長であった。
除染部隊員は彼女に肩を貸して、頭を軽く下げる。
「いえ、こちらこそ失礼しました」
ペンサミエントは軽く首を横に振る。
「気にしないで。それに罰を受けるなら何もかも終わってからよ。――時間がないから、すぐに行動するわ。まずあの寄生生物の死骸を回収して。それと都市防衛の聖人様から連絡があって、施設全体に結界を張ることになったわ。私達ももちろん外には出られない」
いつ誰が寄生されるかわからない状況だ。下手に施設内部にいる者を外に出せるようにしたら、被害は取り返しのつかないほど広がってしまうだろう。
「けれどセーフティエリアの結界が外の守衛室に設置されたわ。そこは私や貴方達除染部隊が出入り出来るようになっている。そこが拠点になるから、絶対死守をしなければならないわ」
「そこで部隊の再編をすれば良いんですね。増援は来るんですか?」
「ええ。セーフティエリアと施設を取り囲む結界を隣接させて外から呼び込めるようになっているわ。……ただ、外から入った人達も外に出られなくなるみたい」
「……それだと、転生者達は呼べないかもですね」
転生者には国からの要請すら拒む権利(ただし国家存亡に関わる場合は除く)があるため、危険な任務への参加は期待出来ない。
「幸い二名の転生者がくるみたい。うち一人は、ルリエよ」
「……一番、こういうところに来ないタイプじゃないですか?」
ちなみにルリエは生物研究局の面々からの評価は高い。魔物や野生動物のフィールドワークを積極的に行い、そのレポートを提出してくれているので大変有り難がられているのだ。
ただ危険性の高い事柄に首を突っ込む性質ではないため、不思議に思う。
「理由はわからないわ。まあ、一緒にくるローラ様に連れられてくるから何かしら交渉したんでしょ」
「まあ、聖女と謳われるローラ様なら、良い感じの交渉をしたんでしょうね」
そう、良い感じの交渉をされてやってくることになった。
「あと他には先ほど帰還したロドニー様の部隊がフルメンバーで来るらしいわ」
「……詳しくは知りませんが、なんか誰か大怪我したとか聞いたんですけど」
「ドミニク様ね。……セーフティエリアでローラ様と合流後、治療された後に参加するそうよ」
「うわあ」
思わず声が出てしまった。強い人も大変だなあ、と思ってしまう。
「少なくともこれで、白い子供とワームに対抗出来る術は揃ったわ。……研究棟でも皆、立てこもることには成功してるみたい。――迅速に動けば、被害は減らせるわ」
「頑張りましょう」
ペンサミエントと除染部隊員は決意するように強く頷くのであった。
次回更新は1月19日23時の予定です。




