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人ならざる者に与えた優しさとその代償⑪

 とても悪いことをしたのは分かる。何故フラワーが怒ったのかは全く分からなかったけれど、悪いことなので、一応、謝っておくことにする。

 

 「ごめんなさい」

 

 《ふぅうううううう!》

 

 何故かもっと怒りが強まったような気がする。


 パックの言うとおり、本当に何もしない方が良かったらしい。


 悪いことをしたと思ったら、謝ること。そんな『彼』から教わったことでも対応しきれないことが多々あるようだ。あの『教え』はあくまでもっと親しい仲間……アンデッド達と一緒の時に通用するものなのだろうか?


 ……さて、パックがフラワーを落ち着かせるまで、もう少し時間がかかりそうだが、ずっと待っているわけにはいかないだろう。ここに来たのは、村の人間を救うためだ。道中で回復魔法の大雑把な技術をパックから記憶を『貰って』、リディアに実演してもらって、アスカ自身も試してみた。


 覚えたばかりのため、血肉の生成は不格好であり、止血が精々だと言われた。


 だから、重傷者には意味がないため、助けるべき人と放っておく人を選ぶらしい。


 「リディア、助けられる人を教えて」


 「え? あ、うん。……えっと――パックー?」


 リディアはフラワーを押さえているパックに呼びかけながら、周囲に視線を巡らせていた。呼びかけられてすぐに、リディアの肩にまた違うパックが現れる。


 アスカは一応、パックという妖精の生態については、大まかに聞いている。一つの意思を持ちながら、複数の身体を持つ存在らしい(だからと言って安易に殺しては駄目だとリディアに言われたので、フラワーに反撃はしなかった)。


 とても不思議な存在だ。想像も出来ない。身体複数あるのに、心が一つとは一体どういう感覚なのだろう。


 実に興味が尽きない。


 それにパックは心についてなんでも分かっているから、師事すべきだろうか。


 《そうでもないけどね》


 パックが疲れたように、はふーとため息をつく。


 《心が分かっても、どうすれば正解に辿り着けるかは分からないよ。……いや、分かってても選びたくないことばっかりだし》


 「貴方でも難しい?」


 《まあね》


 それはなんとも困ったことだ。


 《まったくね。キミとフラワーのこともちゃんと出来なかったしね。ああ、さっきのフラワーの心情はまた後でね。――今は助けられる人のところに案内するよ》


 パックがふわりと浮かび、先導するように進んで行く。


 アスカとリディアはその後について行った。


 改めて村を見ると、酷い有様だった。


 血の臭いは当たり前のことで、肉の生臭さも鼻につく。抉れ掘り返された土や折れた木の香りが強いのも、壊れた集落では、顕著なことだろうか。


 呻き声が多数耳に届く。声ならぬ声、啜り泣き――どれも力が弱い。


 そんな、まだ生きている人達は多くいるのに、パックは止まらない。


 そして、止まらないで通り過ぎて行く人達の真上には、いくつかの光の球が浮いていた。それはフラワー達で、なんとも辛そうな顔をしている(あれは襲いかかってこない。でもちょっとだけきつい視線を向けてくる)。


 ふと、もや、とした心が強くなった。


 《なるほど》


 いつの間にか、パックがアスカの肩の上にとまっていた。先導しているパックではなく、新しいパックのようだ。


 「…………。私は、びっくり?」


 《したかなー? してない感じが強いよ》


 「してなかった……」


 どうやら自分は特に、びっくりしていなかったらしい。アスカは、たぶん、残念に思った。


 「それで? 何が『なるほど』?」


 《フラワーを見て、なんで嫌いに思ったか、が分かったからかな》


 「ほう」


 実に興味が惹かれることを言ってくれる。それは是非とも拝聴せねばならないだろう。


 「教えてくれる?」


 《今は忙しいから、簡単にだね。……たぶん、キミは『彼』の表情とフラワーの表情を重ねたんじゃないのかな?》


 「『彼』の?」


 おかしなこと言う。アスカは、ちょっと認めたくない気分になってしまったように思う。たぶん、きっと恐らく、……そうであって欲しいけれど、『彼』のことが好きだったはずだからだ。


 嫌い、だなんて思っていないはずだ。


 「嘘だっ」


 《それは『彼』の真似?》


 「うん。こう言ったあと、楽しそうにしてた時があったから」


 意味は分からないけれど。聞く必要もないと思っていたけど、あの時、どうしてあの言葉で笑ったのか聞いておけば良かっただろうか。そう思ってしまう。あの言葉を口にしたのは、一度だけだったし、その時は特に興味がなかったから、すぐに訊かなかったのだけれど。


 パックは笑う。


 《……そこは、たぶん『彼』の前世が関係してくるから、気にしなくてもいいと思う。……で、大丈夫、間違いなく、キミは『彼』のことが好きだと思うよ》


 「矛盾では?」


 《矛盾にはなりえないよ。好きな人にだって、嫌いな気持ちが同居することだってあるから。感情を極論的には語るのがそもそも間違いなんだ。心は……感情は、複雑に混じり合って形成されてるからね》


 そういうものなのだろうか。――そういうものなのだろう。人間のことが好きだった『彼』が人のことを滅ぼそうとしたのは、もしかしたらきっとそうなのだろう。


 ――そういえば……、


 「貴方は、『彼』の気持ちを知っているの?」


 《見て、知ってはいる。理解出来ているか分からないけど》


 「教えて?」


 《駄目》


 パックが首を横に振って即答する。


 ……ちょっとだけ、ムッとした気持ちが出てきた。


 「どうして?」


 《必ずしも話せば良いってわけでもないから。心理の真理を話して、悪くなったことはいっぱいあったからね。ボクはリアルタイムの心が分かっても、心の変化を読めるわけじゃないからさ。不安をなくすために、キミを見極める時間が欲しいよ。それと、キミ自身の話が終わってないからね。『彼』を好きで、嫌いな理由をさ》


 「……それは?」


 《そろそろ着くから、これだけしか教えられないけど、言っておくよ。――『彼』がとても辛そうな顔をしていたから》


 「…………」


 それはとても単純なことだった。


 でも、とても腑に落ちる答えだった。


 記憶が呼び覚まされることはなく、紐付けることはやっぱり出来なかったけど、――確かに『彼』の表情で辛そうだ、と思えるのは嫌いだったように思う。


 何故、嫌いかは分からなかったけど。どうしてそう思うようになったのかも分からない。


 だから、アスカは分かったら良いな、と思った。


 《さあ、アスカ、もうすぐ着くよ。ちゃんと治療出来れば、フラワーと仲直りできるかも》


 「……? そうなの? なら、もっと頑張ってみる」


 アスカは、そう言ってから、なんとなく腕まくりをしてみる。頑張る時にはこれをする、みたいなことを『彼』が言っていたから。

 






 

 魔法とは、この世の万物を『模倣』しうる魔力によって、再現された現象及び物体のことを指す。


 理論上はどんなものでも再現することが可能らしい。だから、魔法によって身体を作って擬似的に治療をすることが可能だ。


 ただし、本来は自分だけに限られる。まあ、それもあまり推奨されないのだが。


 それは魔力の抵抗が関わってくるからだ。


 他人の魔力では、意図せずともレジストしてしまい、作った肉体を消滅させてしまう。それにたとえ自分の魔力で自分の身体を作ったところで、外部によるなんらかのレジストを受けてしまえば簡単に形が崩れてしまうのだ。


 だからこそ、レジストされない『透明な魔力』を持つ存在が重宝される。


 「肉体を作って治癒するのにも、条件があるよ。治療する側の内在魔力がそれなりにあること。肉体を作ったあと、その魔法を維持するためだね。あと、定期的に『透明な魔力』を持つ人が魔法をかけ続けなきゃいけないことかなあ」


 「放っておいてはだめ?」


 アスカはリディアに首を傾げる。


 「形作った肉体を維持するために、魔力がその人から供給されるわけだけど、そうすると『透明な魔力』じゃなくなっちゃうでしょ?」


 「……ずっと一緒にいないと駄目になる?」


 それは根本的に駄目ではなかろうか。


 「ううん、さすがにそれはない。そうならないために、その肉体が通常の血肉に置き換わるように条件を付加しなきゃいけないの。できるだけ早く、ね。ちなみに速くし過ぎるのも問題かな。損耗って言えばいいかな? そういうのが置き換わる速度に比例して大きくなるんだよね。……下手すると『腕に食われる』場合もあるよ。かと言って遅くすると、それはそれで安定しないし」


 「なるほど。……条件――法則で、『透明な魔力』に変換、みたいなことは出来ない?」


 「魔法はなんでも出来るから、『透明な魔力』を作ることももちろん出来るけど、内在魔力のロスが大きいから、その人の魔力供給が間に合わなくなっちゃう場合があるんだよねえ。蜜なしリンゴ十個を代償に蜜入りリンゴ一切れ作るみたいなことになりかねないの」


 「難しい」


 アスカは、むむむっと唸る。


 治療するにしても、その時々のバランスがとても大事になってくるのだろう。


 ――だから、助けられる人間は厳選されてしまうのか。


 この世は、なんともままならないものだ。


 しかも、今のアスカの技量では、条件に見合った人間すら助けることが難しいようだ。


 この村で、重傷者は五十人ほどだろうか。ほぼ全滅だ。ちらほら、逃げ延びた村人らしき人間が数人ほど見受けられるが、アスカ達に注意を向けられないほど呆然としている。


 家が壊れ、家族や友人、知人を失い、もはや今日をどう乗り切れば良いのかさえ分からないのだろう。

 






 

 今、アスカが治療している腹の裂かれた女性の隣に、胴体が潰れて真っ二つになった青年がいる。青年はすでに事切れているのは明白で、もはやどうすることも出来ない。だが女性は、彼を見つめながら「タイラーも……おね、がっ――」と血を吐きながら呟いている。


 「…………」


 何を言うべきか。何も言わないべきか。……人の死は気軽に口にするべきものではないのではないか、とアスカは思っていた。


 『彼』が死んだのは悲しかったから、そうだろう。


 でも、伝えないのもいけないのではないだろうか。……言ったらどうなるのだろう。


 《もしかしたら、命を捨てるかもしれないよ》


 肩に乗っているパックが脳内に直接語りかけてくる。やはり口に出すべきではなかったようだ。


 (そういうもの?)


 《可能性としてはあるかな。この子が言うタイラーは双子の弟で、ずっと一緒にいたんだ。幼い頃から、一緒にいて苦楽をともにしてきた。……死んだことは分かってはいるよ。でも、認めたくはないんだ》


 分かっているけど、認めたくない。その感情は難しくて、分からない。


 (……このまま助けても、死なない?)


 《どうだろうね。でも、タイラーの死を認めさせたら、きっと治療を受けることを拒否するだろうね。……その意思はある。助けても命を諦めるかもしれない。その可能性はとても高い。けれど、だからと言って彼女を助けるのをやめた方が良いのかな? 彼女を捨て置いておくべきかな? ……『分かっているなら』やめるべきなのかな》


 (…………。どうだろう。……無意味なことはしない方がいいと思うけど)


 他の助けられる人を助けるべきなのだろう。生きたいと願う人を生かせるべきなのだろう。


 (でも、『私』はこの人を助けず死なせたら『どうなっていたか』が分からないから、助ける)


 そう言うと何故かパックが微笑みを浮かべた。


 《……そっか。なら、好きにしてみるといいよ》


 (分かった)


 人のことなんて考えても分からない。そもそも感情が分からないから、理解なんて出来る訳がない。だったら、自分がどうしたいか、に従うべきだろう。後悔しない選択をするべきだ。


 ――だから、言ってしまおう。真実を。そして、出来うる限り彼女が生きる意味を探ろう。分からないなら分からないなりに出来ることがあるはずだ。


 「タイラーは死んだ」


 「――っ」


 アスカはそう告げた。


 女性が隣で事切れている青年の手に自らの手を重ね合わせ、きゅうと握る。その身体からは暖かさが失われかけているだろう。


 女性は目を強く瞑り、呟く。


 「……なら……なら、もう、いい。治療、しないで……」


 「それならもっと早く言って欲しかった。時間の無駄だから黙って受け続けて」


 淡々と冷たく言うアスカに女性は目を開けて、涙を流しながら睨む。


 「タイラー、が、死んだ、なら、もう、良い……! ほっといて――ほっと、いてよ……!」


 「それは私の知ったことじゃない。それに貴方の家族が死んだからって、貴方が死ぬ理由にはならないでしょ?」


 「あ、る……! 私達は、ずっと、ずっと――一緒、だった……! タイラーが、いたから、私は、生きてこられた――! 助けて、くれた……!」


 「だったら生き残れたら、他の助けてくれる人を見つければ?」


 女性は目を見開いた。唇が震える。


 「いる、わけない……! いなかったから、私達は、こんなところで――私達を捨てた親も他の人も、誰も、誰も助けてなんて、くれなかった――! くれなかったの……!」


 ぼたぼたと女性の目から涙がこぼれ落ちる。アスカに対する怒りが前面に出ているが、根底には『恐怖』があった。アスカは、それをなんとなく感じ取れた。


 「私は、一人になる……一人じゃ、生きていけない……どうやって生きればいいのか分からない……」


 分からないのは怖い。アスカはなんとなく分ったが――生きるのを諦めるほどではないのではないだろうか、とそう思ってしまう。


 《…………》


 パックは口を挟まず、二人のやり取りを静かに眺めていた。


 女性は弟に頼り切って生きてきたわけではない。支え合って生きてきた。


 ――だからこそ、弟を失ったせいで、どんなことになるか想像も出来なかったのだ。


 そのぽっかりと開いた空虚に何を満たせば良いというのだろう。


 アスカはやはり理解出来ないようで、首を傾げながら口を開く。


 「生きるだけなら、そこら辺の水とか飲んで、虫とかでも捕まえて食べればいい」


 「そういう、ことじゃ、ない……!」


 女性はおかしな少女を睨み見上げる。最悪なことに段々と身体の調子がよくなってきていた。


 「何も、分からないくせに! 偽善者! 良い子ぶりたい、だけ、じゃない……! どうせ、置いて行くんでしょう? 放っていくんでしょう!」


 「うん。別に貴方を連れて行く理由もないし。ちなみに良い子ぶりたいつもりはない。治療した後は、普通に放っておく」


 アスカは即座に答える。


 「――っ。なんで、そんな……。人の心が、ないの? ……だったら、なんで?」


 何をしたいのか読めないアスカに、女性は唖然としていた。


 「昔色々と教えてくれた人が言ったから。『助けられるなら助けるべきだ』って。その後の教えは特にないから、知らないしどうしようも出来ない。それと私に人の心はないみたい。そもそも人でもないし」


 「――え?」


 女性は困惑したようにアスカを見上げていた。


 アスカは、いーっと歯を剥き出しにして鋭い犬歯を見せつける。


 「私は吸血鬼。…………あっ」


 アスカは自身の正体を口にした後、肩口にとまっていたパックに目を向けた。――と、パックは彼女の心を読んだのか、げんなりとした顔をしてみせる。


 《いや、それはどうだろう……。……『それ』やったら、確実にフラワーと仲が悪くなるよ》


 「なんてことだ」


 アスカは表情を変えず、何やらショックを受けているような、残念そうな雰囲気を微かに覗かせる。


 「でも、訊くだけ聞いてみる」


 そう言って、アスカは女性を見下ろす。――ビクッと震えてしまう女性。


 「吸血鬼になってみる? そうすれば、私と一緒にいる理由になる」


 「は?」


 「いやなら良いけど。私、魔王になる予定だから、仲間が欲しいかも。リディアはずっとは手伝ってくれないし。あと、『彼』が言っていた強い『してんのー』を五人くらい欲しいかも」


 《四天王は四人だよ》


 「なんと」


 パックに言われ、どんな感情を抱いているのか、アスカが口を小さく開けていた。――たぶん驚いたような表情をしているつもりなのだろうか。


 この少女は化け物らしい。人ではないのは、今の問答でなんとなく理解出来た。人の心も本当に理解出来ないのだろう。


 ……しかし、どうしてだろうか、女性は「は、は」と声が漏れた。


 笑ってしまった。それは苦笑に近い。


 変な子だな、とそう思ってしまったのだ。不思議と怖くはなかった。


 きっとこの子は人の心が分からないのは間違いない。でも、それはきっと悪い意味ではないはずだ。……この子は今の今まで自分を純粋に助けようとしてくれているのだ、と女性は理解した。


 「――ねえ、吸血鬼になると、どうなるの? ゾンビになったら、知能なくなるみたいに吸血鬼になったら絶対服従とかある?」


 そう尋ねて見ると、アスカは女性を見返し、首を傾げた後、パックを見やる。


 「どうなるの?」


 知らないのかい、と思わずツッコミそうになってしまった。また、苦笑が漏れてしまう。


 《えっと、ゾンビと違って、大体の記憶は残るけど……若干、魂が変質するらしいから、性格が変わったり記憶が一部なくなったりする、かな? 服従は……多少は眷属としての上下関係は出来るかもね。そこらへんの程度はアスカ次第だろうけど。あっ、初期は必ず光に弱くなるから、気をつけた方が良いかも》


 今は昼頃だ。太陽の光がそれなりに燦々と降り注いできている。ちなみにアスカはデイウォーカーのため、太陽の下でも普通に歩ける。


 「だって」


 「そう……」


 女性は神妙な顔になり、――逡巡した後、口を開いた。


 「吸血鬼にして」


 「分かった」


 アスカは女性から手を離し、自らの片手の指に鋭い歯を突き立て、皮膚を破る。どぶっと赤黒い血が溢れ出した。


 「私は、噛んでも吸血鬼には出来ない。血を直接入れる。眷属を作るのは、初めて。元はゾンビだから、もしかしたら貴方はゾンビになる可能性もある。どうなるか分からないけど、死なせないように頑張ってみる」


 「……そう」


 女性の顔が強張る。ふー、と息を吐き出し――そっとアスカの血の流れていない手に自らの手を伸ばして触れた。血が通っていないひんやりとした体温を手に感じる。


 「変身する間、触れさせて?」


 「いいよ。……じゃあ、やる」


 そうアスカに言われた女性がこくりと頷くと、血がむにょんと伸びて、傷が塞がりかけた腹の中に入っていた。


 「くっ、う――」


 ――その『毒』は女性を死に至らしめ、吸血鬼へと変貌させる。


 でも、女性にとってはそれは救済にほかならなかった。

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