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⑤クロスケと新兵器

先日、見たテレビから浮かんでしまいました。

「ですから…」「相手はフク......」「それで私の.....」


皆さんこんにちはクロスケです。

ただ今、会議に参加中です。なぜか強制参加です。


今日はこの前出された宿題の発表会です。

俺?意見なんか有りません!

「クロスケ!あなたからも何か意見はありませんか?

執事頭さんが真面目にきいてきます。

一応返事しときます。

ニャーニョ『ねぇーよ』

「そうですか、もっと頑張るですね」

「クロスケ!もっと笑顔!笑顔ですよ!」


気まずくなって、退出します。

この時もっと意見を言ってれば、

もうちょっと残っていれば。

あんな事にはならなかったのに。


又、後悔先に立たずです。


しばらくは平穏な日々でした。

俺は食っちゃ寝の日々です。










その日侯爵邸に激震が走った。




メイド(侍女)さんはきゃーきゃーと騒いでる。




猫たちは遠巻きに見てる。屋敷の猫集合してるんじゃないのかな。

皆んな一言も漏らさない。


さわぎの中心地にそいつはいた。

カミラ夫人が恐る恐る抱いている。


「初めて見たけれど案外可愛いわね」

「出入りの商人から、知人が病気の為に預かって欲しいと頼まれまして」

「そう、どれくらい?」

「出来れば1月程との事です」

「同じ動物好きとしては見過ごせません。ですが事前に相談すべきでしょう?」

「エイミお嬢様もお喜びになって毎日お見えになるかと」

「よろしい!許可しましょう!」


その時、俺は見た。頭を下げた執事が浮かべる笑顔を


そして俺は知っている。

そいつは大いな脅威になることを。

対エイミちゃんの為に投入された事を。

俺のエースの座が脅かされる事を。


何故なら!

前世で俺の彼女も飼っていたから!

そいつの世話の為に時間が合わなくてなってフラれたんだから。

しかも、俺もそれならば、しょうがないと納得したからだ。


そいつは











そいつは
















「コツメカワウソだったッ』





夫人の手の中でつぶらな目をしていた。



その日から屋敷の中心はそいつになった。


メイドさんは入れ替わり立ち替わり傍にいる。

皆んな目がハートだ!

あのベルベッドみたいな肌触りを堪能している。

俺も負けてないと思うんだが。

男どもも引っ切り無しだ。

あいつも媚びを売ってやがる。

キューキュー鳴いてる。

敵ながら愛らしい。

貰うエサを両手で可愛く受け取る。

俺たち貰う中で1番いいやつだ。

隅っこで丸くなる。

おっさんみたいな姿勢で昼寝する。

その度に黄色い歓声だ

お前はどこぞのアイドルか

あの事務所か?それとも何代目だ?


もしアイツが5匹いたら、俺らは用無しだな。


何より俺自身、目が離せない。

別れる時、俺も飼おうか真剣に悩んだからなぁ。


しかし俺は気づいた。


俺り眼が合った時ニヤリとしやがった。

アンにゃろーやっぱりワザとか!

自分が可愛いの自覚してやがる。




日々は過ぎて今日はエイミちゃんが来る日。

いつもの挨拶は邪魔された。

今は、クロスケホイホイの中だ。又引っかかった。

メイドさんに箱ごと持たれてる。


エイミちゃんはアレっ?て顔してる。

出迎えたカミラ夫人、笑顔で案内してる。

「たまたまお預かりした珍しい生き物が今居るのよ」

「え、どんな子なんですか?」

「それは、会うまで内緒!」

「可愛いんですか?」

「慣れると大っ変!愛らしいわ」

「楽しみです、ワクワクします。


ティガーの兄貴も複雑な顔してるな。


「さぁ、この部屋よ」

執事が開けたドアの先、アイツがいた。


アイツも柵の中で立ち上がってこっちを見てる。


エイミちゃんは?


「えっ?」っ顔してた!

「どうエイミちゃん、コツメカワウソって言うのよ〜」

「そ、そうですね」

「猫とは違った可愛さもあるでしょう」

「は、はい、か可愛い、ですね」


アレ?エイミちゃん引いてる?

「どう、良かったら抱いて見る?」


「えーっと、はい」

エイミちゃん恐る恐る手を出してる。

触れるかと思ったその時。


シャー!

そいつはいきなり威嚇しやがった。


「キャッ」

エイミちゃんは慌てててを引っ込める。

「大丈夫?」

「私、嫌われちゃったみたいですね」

「そうね、相性ってあるのよね」



これにて顔合わせは終了した。




俺もやっと解放されて移動する。


猫の間に移動してお話してます。

「どうしてかしら、、屋敷の使用人にはこんな事無かったのに」

「私にはやっぱり猫が合うみたいです」

「残念ね、もしよければうちでも飼ってみようかと思ってたのに」

「私に構わずどうぞ飼ってください」

「今回は病気の方からお預かりしただけだから良いのよ」


その後エイミちゃんと兄貴は、新入り猫といつもの顔合わせを済ませました。


* * * * * * * * * * * * * * ** * * * * * *


☆その日の帰宅してエイミとお母さんとの会話☆

「お母さん今日『猫屋敷』に行ったらコツメカワウソがいたの!」

「あらッ猫以外も始めたのかしら?

「病気の人から預かったんだって」

「で、大丈夫だった?」

「ダメだった、触れるかなって思ったら、シャーってされちゃった」

「確か一度噛まれちゃったんだよね」

「そう、親友のあの子が飼ってた子に」

「あちらの親御さん大慌てで謝ってきたものね」

「血も出てないのに、大丈夫って言ったのに」

「生まれ変わっても苦手って記憶は残るのね」

「アー、あのこの必死の謝り顔思いだすなぁ」



* * * * * * * * * * * * * * ** * * * * * * * *


カワウソは、エイミちゃんを威嚇した事で人気は急降下して、

結局2週間で飼い主に戻された。

やっぱり借りて来ていたみたいだ。




その後の侯爵邸会議室。

「カワウソはダメでした」

「もっともふもふなのを探しましょう」

「当面はクロスケ、あなたが頼りですよ」

ニャ『了解』


今日も会議は白熱してます。













しかし、ボードに書かれた文字が気になった


















◎パンダ






こっちにもいるのか?











もふもふではないのですが、登場させたくなってしまいました。

カワウソの急な威嚇は想像通り、ティガーの姿を見ての行動です。

可愛く見えても基本肉食獣、ノロイの仲間です。※ノロイは[ガンバの大冒○]を参照してください。


◎謝辞

何とこれで10作目になりました。

最初は当初の3つだったんですが、冗談で思いついた[クロスケ]が何故か動き回ってくれてます。

黒いスケベな猫→くろききょうすけ→転生者?芋ずる式でした。

毎回その場での思いつきでストーリーが出来てます。始まりはワンシーンからのスタートです。

最初に書いた、嫌がる顔が後にエイミに嫌われている。の誤解にハマるとか考えていなかった展開になりました。

最近小ネタを入れ過ぎかと悩んでます、よろしければ意見を頂ければ嬉しいです。

批判は控えめににしていただければ更に嬉しいです。


それと更新時に見えるブクマの数、今日で80名の方に登録して頂いてます。感謝です。

本当にブクマって励みになるもんですね。

気に入った作品を見つけたら積極的にしてあげて欲しいです。



そして最後にこの作品を思いついたのも、やっぱり本編の小鳩子鈴様の作品のおかげです。

改めて御礼申し上げます。

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