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【超越者は神さえ越える】  作者: †漆黒†
第1章【さっそく逃げる】
6/10

6、初戦闘


俺達は道具屋で買った地図を俺の【メニュー】スキルでマップに読み込ませ、マップを見ながら迷いの森にやって来た。


大きい木々が沢山あるからか周りは少し薄暗い。


「まずは食料と寝床を探そう」


「分かったわ」


しばらく歩いていると近くで声が聞こえた。


「ゴブッ、ゴブ」

「ゴブゴブ」


「ゴーブ」


少し先の方で三匹のゴブリンが何か話している。


あれはゴブリンかな?丁度いい、初戦闘といこうか!


「あいつら倒してくるから隠れてろ!」


「殺すの?」


「当たり前だ!」


「お前も小説とか読んでるなら分かるだろ、あいつらは他種族の女を犯して子供を生ませ数を増やす、このまま見逃せば誰かが犠牲になる」


「そうだね……、ごめん」


まぁ実際は小説の知識だから本当はどうやって数を増やすか知らないし、誰かが犠牲になろうが知ったこっちゃないがな。


頭の中でか刀をイメージし刀を召喚する。


「さぁ、始めようか」


俺は三匹うち近くにいる敵に近づき、動画で見たことがある居合いをイメージしながら刀を抜くが攻撃が見事に空を切る。


「くそ、外した!」


やはり戦った経験もない素人(しろうと)では無理なのだろうか?


「破ッ」


「ギャッ」


俺は続けて攻撃をしてどうにか当てることが出来たが傷が浅いのか、まだ倒れていない。


攻撃が当たった瞬間、何かが体に()(めぐ)った。


「【刀術 Lv.1】を取得しました」


頭の中に声が響く。


その時、後ろから気配がした、しまった!敵は目の前のコイツだけじゃない。


「【気配察知(けはいさっち) Lv.1】を取得しました」


続けて頭の中に声が響く。


「ちっあれを使ってみるか」


俺はアクティブスキルの身体強化(魔)を使うため体にに魔力を(めぐ)らしその場で横に1回転して刀を振り抜く。


【刀術】のスキルと身体強化のおかげか《するど》鋭い一撃が前と後ろの敵を横に一刀両断(いっとうりょうだん)し上半身と下半身を泣き別れさせた。


まだあと一匹残っているが逃げようとしているので瞬時に敵の近くに転移して切り殺した、横に刀を素早く振り下ろして刀についた血を払う。


チンッ………刀を納刀(のうとう)した。


「はぁ、はぁ。」


運動不足だから息が上がる、体を鍛えないといけない、本当はもっと楽に殺す方法もあったが男のロマンである刀を使っていたら斬ることに夢中になってしまった。


(あた)りは三匹の血のせいで恐ろしい感じになっている、どうにか返り血はかからずにすんでよかった。


その時、心臓がどくんと大きく()り、頭の中にDQのレベルアップした時の音が()(ひび)く。


タタタタッタッタッターーーーーーー


ゲームみたいな音はやめてくれーーーーーーー。





「終わったぞ」


千影に近づくと千影はビクッとなった。


「………………ごめん」


「まぁ仕方ないだろ、日本じゃ殺し合いなんか目の前で見ることないんだから、でもこれから先はお前も戦えるようにならないとこの異世界では死ぬぞ」


(たと)えばお前が俺から離れて(ほか)の奴らとパーティーを組むだろ、そして依頼を受けて冒険してる時に野宿することがあって寝ている時、仲間に男の冒険者がいたらお前を襲い、犯したあと殺すか奴隷(どれい)にされる可能性は十分(じゅうぶん)にあるんだぞ」


「男が(みんな)、襲ってきたりしないと思うけど?」


「最悪な展開は(いく)らでも想定(そうてい)した方がいい、お前は実際にそんな事が()きたら対応出来るのか?多分だが冒険者は強さが(すべ)てだと考える奴が多いと思うぞ?」


「それはっ……………………そうだね……」


「だろ?」


「まぁいい、今は寝床を探すぞ、食料は町から出る前に屋台や店で結構買い込んだからしばらくは大丈夫だけど、1ヶ月修行するから、なるべく食料を温存(おんぞん)したいから食べられる物があったら集めよう」


俺達は歩きながら前に買った本の中にサバイバル本みたいなのがあったからそれを読みながら果実や木の実、キノコを集めた。


「ねぇ、アソコとか寝床にいいんじゃない?」


千影が指差した方向を見るとちょっとした洞窟がある、中を調べたが奥はそこまで深くなく広場みたいに(ひろ)がっていた。


「住むのに丁度いいな」


俺は森で食料を集めている時に一緒に集めた()()や木の(えだ)を使って()き火の準備(じゅんび)をする。


「火はどうするの?」


準備する俺を見て千影が聞く。


「それならアレが使えるかも知れない?」


俺は本屋で買った生活魔法の魔導書を取り出し読んでみた。


「【生活魔法】を取得しました」


あれっ?読もうとしたら頭の中で声が聞こえ、【生活魔法】の使い方が最初っから知っていたみたいに分かった。


頭の中で炎をイメージしながら魔力を焚き火に放つと火がついた。


「おぉ~、火がついた!」


俺は空間魔法の時よりテンションが上がった♪


目に見えて魔法って感じだからだろう。


「いいなぁ~私も使いたい」


「これを読んだら使えるようになる」


俺は生活魔法の魔導書を渡す。


「頭の中に声が聞こえるわ」


「それで生活魔法を覚えたはずだ」


「さっそくやってみる」


千影はそう言うと焚き火にて手を(かざ)す。


「火の精霊よ、(われ)の目の前に炎の灯火(ともしび)を!」





何も起きない。






「プッ…………アハハハっ……マジでウケるw」


「魔法つかえないじゃない!」


「ふっふっはははは、魔力使わなきゃ発動しないのは当たり前だろw」


鑑定眼で見ても魔力は少しも使われていない。


「そんなに笑わなくてもいいでしょ!」


「ごめんごめん、お前はまず魔力操作を覚えないといけないな、明日から特訓だ」


「えぇ~~」


「魔法使いたいんだろ」


「頑張ります!」


「なら俺は軽く刀の練習をするから、その(あいだ)に食事を作ってくれないか?」


「って言うか料理作れる?」


「お母さんの手伝いしてたから少しはできるよ」


「なら頼んだ」


俺は食材を一ヶ所にアイテムボックスから出してその場から離れる、そういえばステータスの確認してなかったから確認しよう。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

睦月 深夜 Lv.3


ジョブ《超越者》


HP=6000


MP=6000


STR=2000


VIT=2000


AGL=2000


INT=2000


RST=2000


LUK=40




固有スキルーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【潜在能力∞】【超越成長】【超越記憶】

【鑑定眼】【メニュー】



パッシブスキルーーーーーーーーーーーーーーーーー

【自然治癒 Lv.2】【魔力回復 Lv.2】【無詠唱】

【魔力掌握】【空間掌握】【刀術 Lv.2】



アクティブスキルーーーーーーーーーーーーーーーー

【空間魔法 Lv.3】【生活魔法】

【完全遮断(しゃだん)

【身体強化(魔)Lv.2】



称号ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【超越せし者】【少し運がいい男】【異世界人】

錬成神器(れんせいじんき)(あるじ)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ステータスがかなり上がってる!スキルはレベル上がるの早いな。


俺は確認を終えると刀の練習を始めた。


刀術のスキルによって体が自然に動く、その動きを頭に記憶しながら体を自分で動かし、スキルに頼らず使いこなす練習を続けた。


しばらくに続けていると…………


「【刀術】スキルのレベルが上限に達しました、限界を超越します」


「【刀術】スキルは【刀神】に超越しました」


「【絶対切断】を取得しました」


「【無我の境地】を取得しました」


「【縮地】を取得しました」


「【明鏡止水】を取得しました」


「スキルが1回超越したのでステータスに5000ボーナスが付きます」



ヤバいなただ無心で刀の練習していただけなのに、まさかこんな事になるなんて……………………………最高だーーーーーーー。


「これだけステータスが上がれば少しは安心しても大丈夫かな?」


心に少し余裕が生まれた。


「お~い、ご飯出来たわよ………って汗凄いけど大丈夫?」


そういえば、あまり時間が経ってないけど10年(くらい)修行した気分だ。


「って言うかなんか体が引き締まってて別人見たいなんだけどあの短時間に何があったの?」


「ただ集中して練習してただけだよ、頭を使ってたから少し頭痛がする、心配してくれてありがとう」


俺は軽く笑いながら言うと。


千影は俺の顔を見て顔を赤らめながらぼーっとしている。


「汗を()いてそっちに行くから先に食べてていいよ」


「…………っは!…………わっ分かったわ、先に食べてる」


千影は正気(しょうき)(もど)るとそそくさと離れて行く。


強くなる目的は()たしたけど1ヶ月修行する予定だったからな、予定が(くる)うのはあまり好きじゃない、予定通りに1ヶ月修行しよう。


千影も鍛えないといけないしステータスだけじゃなくて生きてゆく力をつけなくてはいけない。


俺は布をアイテムボックスから取り出し、生活魔法で水を生み出して布を()らし汗を拭いてゆく。


汗を拭いて千影のいる所に向かうと美味しそうな(にお)いがする、木の枝にキノコや肉を串刺(くしざ)しにしたバーベキュースタイルだ。


「簡単に作れるからバーベキューにしちゃったけどよかったかな?」


食べると塩で味付けしたのか美味しい。


「作ってくれてありがとう、美味しいよ」


「うっうん」


千影は()れている。


食べ終わった後、寝る(ため)にメニュースキルのストレージにいれていたベッドを2つ取り出した、取り出す時大きさは関係無いとか凄いな。


このベッドは城の宝物庫で手に入れた物だ、(ほか)にもいろんな家具あるけど今はベッドだけで大丈夫だろう。


それにしてもメニュースキルは便利だ、ストレージに入れた物はアイテム名で表示(ひょうじ)されるし並びかえ可能、性能や効果も詳しく分かるから1つ1つ鑑定眼で確認しなくていいから助かる。


アイテムボックスの指輪に入れられる量はボックスの性能に比例するし入れた物の詳しい情報は何も分からない、入れられるだけだ。


「そうゆうのもあったんだ、快適(かいてき)に過ごせそうだね」


(かた)(ゆか)で寝なくていいのは滅茶苦茶助(めちゃくちゃたす)かるよな」


「今日はもう寝ようぜー」


「そうだね、眠くなってきた」


俺は寝る前に洞窟(どうくつ)の入り口の空間を断絶(だんぜつ)させた、これで()れることすら出来ない。


「入り口から誰も入れないようにしたから安心して寝ろよ」


「うん、ありがとう、お休みなさい」


「お休み」


疲れていたみたいで俺達はベッドに入るとすぐに(ねむ)った。


ゴブリンのステータスーーーーーーーーーーーー


ゴブリン Lv.1


HP=600

MP=0

STR=200

VIT=200

AGL=100

INT=50

RST=50

LUK=15


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

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