現実での超ハプニング
なぜ聖書には天地創造の章が2つもあるのか。神は神話で人のように書かれ、質量も持っていると思える。質量が存在するには空間がいる。では空間は何が造りだしたものなのか。あるとすれば質量を持たない精神体であり、膨大なエネルギーの塊であろう。俺はこれを世界の意思と呼称し。
などと考えてすでに1年は経っただろう。
いつも通り睡眠不足のまま学校へ行く。アニメを視てゲームをして深夜遅くに寝る。授業中はほとんど寝てしまっている。そしていつも通りに帰宅する。はずだった。
床は光り、魔法陣と思わしきものが浮かんでいる。
「おい、なんだよこれ。誰のイタズラだよ。」
誰かが騒いでいるが気にしてはいけない。今死んでしまったらゲームができなくなるじゃないか。そもそも、神話は知っているけどオカルトはほとんど知らないぞ。魔法陣なんてクトゥルフの邪神召喚くらいしか知らない。
魔法陣の中心は教室の中心だ。ドアや窓は何故か開かない。教室の端へ行き距離を取り、近くの机を使ってバリケードもどきを作り、身を隠すようにしゃがむ。
光はどんどん強くなっていく。バリケードもどきだけしか視ることができない。床が光っているが強すぎて上から光が降ってくる。
嫌な感覚が強くなる。体が上下に真っ二つになるような痛みがある。
強すぎる光が視界を奪い、体がもげるような痛みが意識を薄くする。
クラスメイトの騒ぐ声を背景に俺の意識はなくなった。
その日、教室から人が消え、行方不明となった。ただ一人、机で作られたバリケードのようなものの内側には、見た目では人かどうかがわからない、破裂したような、死体のみが発見された。