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第二話〜勃発〜

この時は日本国内で護憲派と改憲派がまだ改正内容について討論を続けており参戦は出来なかった(第一次改憲論争)。


だが、米軍側の支持の立場を表明しつつ、伝家の宝刀である人道的支援をするとはっきり表明した。


この優柔不断な決断は憲法改革後も変わらず国際的舞台の裏側で非難を浴びる結果となってしまった。


日本国内でも内閣支持率低下を招き、改正後の支持率80%代はみるみる低下し支持率20%代と悲惨な結果となった。


時の総理大臣・川瀬総一郎は内閣を解散し、この波乱の時代を次に託すべく総選挙に望んだ。


この時議席の過半数以上を獲得し一大政党にのし上がったのは憲法改正であり戦争参戦派の自心党であった。


そして、この激動の時代の中で日本を牽引すべく総理大臣に就任したのは若干37歳の自心党党首である霧島礼二であった。


霧島は自らの給与と退職金を80%カットしそのカット分を軍事費に回すなどのパフォーマンスを実行し国民の支持を集めた。


また政治面においても法人税を国庫では無く直接に軍事費に回すなどの努力をし国民への負担を少なくし厭戦ムードが広まらないように努力した。


世界史では『最も優れた戦時指導者』と呼ばれるも、軍事史においては『流血で手が汚れた指導者』の烙印を押される結果となってしまったのである。


その最大の原因となったのが台湾戦争終結後に防衛大臣が軍部に通達した『領海並びに領空空絶対防衛エリア(Territorial Seaspace and absolute Airspace Defense Area)』である。


通称:TSADAと呼ばれるこの防衛域は日本の領海(空)内に置かれ、そのエリアを突破された際には日本の敗北が確定されると言う国防研究所で行われたシミュレーション結果を元に置かれたものであった。


簡単に言うなれば『ここを突破できるものならやってみろ』と言う中国・朝鮮への挑戦状みたいなものであった。


後にこのエリアの奪い合いの為に敵味方多くの血が流れることになるのである・・・。


そして物語はここでの1年に渡る激戦に参加した多くの将兵達によって語り継がれる大空の一つの伝説のことである…。


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