用語
■セレナ (セレナ・エルタナシア・ヴァレンティア)
『ルーメニクス大魔法図書館』の司書。
『記録』や『魔力』に関する特別な力を持っているが、その詳細を知る者は少ない。
黒髪に銀灰色の瞳。落ち着いた雰囲気を持ち、感情をあまり表に出さない。
過去に起きたある出来事から人との交流を避けるようになり、人間不信となった。それでも心優しく、困っている人を放っておけない。
■イグニス (イグニス・ディラン・カルフレイン)
カルフレイン公爵家の小公子であり、魔法管理庁に所属する特別調査官だが、身分を隠して行動している。
銀髪に青い瞳。魔法と剣術の才能があり、できないことの方が少ないと言われている。
飄々としており掴みどころがないが、本質的には温かく、観察眼が鋭い。
かつて、セレナとどこかで会ったことがあり、トアールの地ではセレナを探していた……。
■アリア (アリア・ユーフィリエイミ・パールシー)
イグニスの補佐官であり、治癒魔法師。
くすみがかった落ち着いた桃色の髪に、やや明るい緑の瞳。
明るく朗らかで、他人の恐怖や偏見に流されずに接する稀有な人物。イグニスの友人でもある。
■ルフェン (ルフェン・ルグレイ・ハルビリオン)
イグニスの補佐官であり、魔法剣士。
焦げ茶の髪に茶色の瞳。
イグニスの命令に忠実であるが、軽口も言える。
冷静で無口であり、状況を常に俯瞰して視ている。
イグニスの友人でもある。
◑ ━━━━━ ▣ ━━━━━ ◐
■ラディア・クレメンティア帝国
「光の帝国」と呼ばれる、エリス=アリダ大陸の中心国家。
豊かな水源と多様な資源に恵まれ、魔法技術の発展によって大陸随一の繁栄を築いてきた。
帝国は代々クレメンティア皇家による君主制国家であり、皇帝の権威はいまも健在。
政治の実務は、貴族・騎士・魔法師によって構成される中央評議会が担い、 国の防衛は帝国騎士団、魔法技術の監督は魔法管理局が司っている。
帝都ランディウムを中心に、ルミエーラ大河が四方へ流れ、各都市は運河を通じて交易で結ばれている。
■黒い潮
世界各地で報告される謎の現象。
その土地や人々に様々な異変をもたらすが、発生の原因は突き止められていない。生命力ともいえる魔力を汚染し、人間の記憶や意識、人格を歪める。
黒い靄や黒い霧、液体として表れることもある。
■ ルーメニクス大魔導図書館
世界中の知識と記録が集まる巨大な図書館だが、伝説の存在であり、その存在を確かめた者は誰もいなかった。
内部は迷宮のように広く、魔法で守られた書庫が無数に存在する。
司書たちはただの学者ではなく、記録の守人でもある。
現在、司書はセレナ一人だが、管理人がいる。
■帝国の公爵家
●クレメンティア皇領(中央)
皇帝の直轄地。政治・文化・宗教の中心であり、帝都ランディウムが位置する。
●カルフレイン公爵領(北方)
氷雪の山脈を抱き、魔物や黒い潮の脅威から帝国を守る防衛の要。
厳しい環境ゆえに騎士精神と魔法技術の両面に秀でた家門。
現当主を含め、一族の多くは公の場に姿を見せず、宮廷にもほとんど顔を出さない。
その沈黙と閉ざされた地ゆえに、カルフレイン家は「沈黙の家門」として語られる。
●エルクシム公爵領(東方)
学術と理性の象徴。古代魔法の継承者たちが集い、帝国の宰相を輩出する「叡智の家門」。多くの魔法学院や研究塔が立ち並ぶ。
●ルルーデリア公爵領(南方)
太陽と潮風に恵まれた交易の地。港湾都市が栄え、帝国の経済と文化を支える豊穣の家門。
●ファナルド公爵領(西方)
魔石鉱脈と広大な農地を有する実利の家門。帝国の資源と食糧を支え、鍛冶・錬金技術にも長けている。
●ヴァルファン大公領(外郭)
皇家の血を引く大公家の領地。四大公爵家の調停役であり、皇帝を補佐する存在として帝政の均衡を保っている。
北東部にある トアールの街 はこの大公領の管轄下にあり、その地を治めるのがグーテンタール伯爵家である。




