20話 謎が謎へと繋がる
蝉は元気に合唱している。すっかり夏に染まった日本。各地で30度超えを多く観測してきた。地球温暖化が進んでいるこの世界ではこの気温がだんだんと当たり前になっていくのだろうか。各国が対策としていろいろな案を出したり実行しているが今のところ進歩はない。実際はそんなに深刻な問題として捉えていないのであろうか。ここ日本でもCO2排出の減少を目指しているのかどうか怪しい。案の定、地球温暖化は進んでいく。結果が全てのこの世界で結果が出なければ失敗を次に活かすか失敗のまま終わらせるかの2択だ。そのはずだが意味のわからない事をするのが現状である。失敗を活かさずまた同じ失敗を繰り返す。進歩しないのはこれが原因だろう。これだけは俺がしてはいけない事、無駄は全て無くす。
テスト1日目は疑問が残っているが無事終える事ができた。出来もそこそこだ。今から部活がある。その前に寮に帰りご飯を食べる。寮の名前は『邁進寮』と言う。文字通り勇み立ってひたすら進む事を大事にするという意味があるらしい。最近できた寮で綺麗で学校が目の前にあることがメリットではあるが同時に近すぎるというデメリットもある。どこか出掛けようとすれば速攻わかってしまう。それに1番面倒なことは小崎が来る事だ。近いから学校がある日なんて来やすい。それを除けば良いところの方が多いだろう。ほとんど1年生が食堂で昼食を済ませる。2、3年生は誰も寮に帰ってこない。食べ終わった後急いで部室に向かう。ほとんどは着替え始めている。そこで気がついた。2、3年生が部室にいた。試験やHRで遅くなっていると思っていた。練習開始時間が迫ってきたところで多くの部員が練習準備をする。今日はテスト期間ながら、2〜3時間ほどの練習が予想されている。大会前という事は分かっているが流石に辛い。これもメンバー外の宿命なんだろうか。
何もなかったかのように2時間が経過した。練習は終わったが1つある問題が起こった。俺と同じ寮の1年の鳥本佑希が帰らされた。原因は昼を食べていなかったからである。そもそも鳥本は係で食べる時間なんて無かった。仕方なかった事である。それだけなら良い。だが、同じ寮の俺たちには食べに帰るなと言われた。
「??」
俺は一瞬思考停止した。食べていなくて鳥本は怒られ俺たちは食べに帰って怒られた。何をしても結果は同じだ。たまたま俺たちは注意程度だったが帰らされた鳥本は精神に大きな影響を及ぼすだろう。
寮に帰ると鳥本が1人で食べていた。詳しい内容を聞き俺は部屋に戻った。
(小崎は何を考えているんだ)
考えて考えても辿りつかない答え。天才でも分からないであろう答えをひたすら見つけようとする。
(食べても食べなくても結果は同じ。そういえば2、3年生は食べていなかった。)
ここでまた一つ謎が増える。
(なぜ鳥本だけ帰らされたのか?)
俺が知っていることは鳥本が昼を食べたのか聞かれ食べてないと答えたら帰らされたということだけ。ここでまた謎が増える。
(なぜ鳥本だけが聞かれたのか)
普通なら部室で昼を済ませているためそんなことを聞き出す意味がない。小崎も誰が寮に入っているかも分かっているかどうか怪しい。ならなぜ?どうする事が正解なのか。考えることが無駄だと判断してテスト勉強に切り替える。何もなかったかのように今日が終わっていった。
謎から謎へと繋がっていく。大したことではないがこれから先どんな事が起こるか分からない。小崎の考えている事が分からないままではこの先ずっと小崎の思うままだろう。
久しぶりの投稿になりました。1学期編も終盤になり少しずつ展開が変わりつつあります。これからは投稿頻度を1ヶ月に1〜3話を最低限としてやっていく方針です。
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