17話 新たな生徒会
いよいよ1学期の期末テストが近づいてきた。最近は生徒会に入ったこともあり部活、勉強、生徒会とやることが多くなってしまった。生徒会に入らなければ負担は変わらなかったのだが、生徒会に入ってしまったからにはそれなりに任務を果たす義務がある。それに生徒会に入って気付いたことがある。この学校の生徒会は思ったより面倒くさい。昼休みに放送をしないといけない日があったり部活がオフの時に掃除があったり、行事の時には運営が上手くいくような司会進行、設営をしないといけなかったり。何より嫌なのが何か問題があれば対処、解決案を出すのがとにかく面倒くさい。生徒の自主性を第一にしているこの学校ならではの生徒会の問題であろう。一応先生も手伝ってはくれるものの、とにかく書類が多い。
「会長、これいつまでやるんですか?」
「分からん。とにかく時間がかかる事は確かだ。」
何で2学期にある鈴松祭の詳細についてやらないといけないのか。まだ7月になったばかりだぞ。
「テストも近いですしもうこの辺で終わりに…」
「いや、あと少しやるぞ」
(まじかー。)
貴重な時間がどんどん削られる。
「と言うか大丈夫ですかこれは?なんだかいけない気が…」
「それ以上は言うな。全ては生徒会が決める事だ。」
「はっきり言えば生徒会と鈴松祭委員ですけどね。」
「そうなんだが細かい事は今はどうでもいい。さっさとするぞ。」
「うわ、話題をそらされた。」
前から思っていたが、横山会長は人より口達者だ。俺以外と喋っているときも盛り上がるし、生徒会会議の時でも要点がしっかり伝わるし、何より聞き上手だ。そのトーク力やなんやらがどの場面でも活かされている。そして、その武器で絶大な信頼を勝ち取っている。今やこの学校で会長に信頼していない人なんておそらくいないだろう。
「大丈夫?頑張りすぎてない、休憩したら?」
「気遣いありがとうございます。もうで終わりますのであと少し頑張ります。」
3年生の小泉 凛華さんだ。彼女は、生徒会立候補者だった。今回の生徒会選挙はいろいろあったがほとんどの生徒が気付いていない、いや俺1人だけがこんなにも深く探ろうとしているだろう。立候補者の落選、1人の生徒の名前非表示、俺への落選指示、もっと遡ればクラス投票で俺が選ばれたことや学年信任投票で俺が信任になった事などまだまだ真相が明らかになっていない事ばかりある。
というかほとんど俺に関係しているというのが不思議な点だ。それに、これらは繋がっているのか繋がっていないのか、それもまだ分からない。これをした人物は1人なのか複数人なのか。その答えを出すには俺が生徒会に入る事が必須条件だった。いずれ答えが出る。少しずつでいい、俺は俺のやり方で。誰にもこの計画は俺が目的を果たすまで無くなることはない。
「なんか顔が怖わくなってきてるけど。」
「本当ですか、休憩するべきなのかな?」
「なんなら帰っていーぞ。」
「会長、それはみんなに怒られますって。」
「誰も何も言わないわよ。あなたはとても真面目なんだから。」
どうやら俺は真面目な生徒だと思われてるらしい。優しい人達だ。
(まったく、本当の俺を知らないのにそんな事で良いのか。)
相手が誰でも関係ない。俺は動き出せば止まらない、俺が俺の目的が達成するまでは。
雨見零です。長い期間の投稿休止から最近投稿を再開してストーリーを自分でもズレていないかなと少し疑いながら考えています。次回から期末テストの内容になります。期末テストが終われば1学期編が終了します。残りわずかの1学期編、楽しんでもらいたいです。




