表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/21

1話 入学

 全ての人、出来事には表だけをみんなに見せるが本当の真実が隠されている裏を知らないことが多い。裏を知れば伝わる内容はガラッと変わる。この世の中は表裏のバランスがとれて存在している。裏を知ることこそがこの世の中を勝ち続けるキーだ。

 この世の中にはみんなが見ている表側の影に裏側が存在している。表面上が善人でもそれを演じている悪人ということもある。そんな表裏があるこの世の中である1つの高校に通う生徒たちが潰されているという事態が起きていた。しかも、あるクラブの生徒だけ潰されていた。そんな高校は世間では「終わりの学校」「時代に乗り遅れた行かない方が良い学校」と言われている。

 4月1日、この日は初めての部活練習があり一年生はみんな緊張しながらグラウンドへと向かった。入学式もまだなのでなかなかコミュニケーションをとることができない生徒もちらほら見られた。練習を見学したことがあるとはいえ、いざグラウンドに立つと先輩の威圧感で圧倒される一年生が多かった。

「今日から一年生が練習参加するから二、三年生はしっかり見本となるように。」監督がそう言ってすぐに

「はい。」と一斉にとても大きな声で二、三年生の返事が響く。一年生はビクッとした。「これが甲子園に出るチームか。」と内森は思った。おそらく他の一年生も思っただろう。監督の話が終わるといよいよアップに入る。割と短いアップで想像よりも楽だと思った。「次キャッチボールね。」キャプテンの指示でキャッチボールに移る。「創太やろうぜ。」俺は中学のチームメイトである真部創太とキャッチボールをした。中学の時はあまり絡みがなかった。まさか内森と真部のセットで同じ高校に入るとは誰も想像しなかっただろう。そんな感じだが他に相手がいないので久しぶりにキャッチボールをした。その後はバッティングに入る。監督が後ろにいるせいか、力が入り上手く打てない。元々自信がないバッティングでいきなりアピール失敗で始まった。他の一年生を見るととても打つ。ますます自信が無くなっていく。そして最後にノックをした。本当は外野手だが中学の時にショートで初めはいっとけと言われていたのでショートに入った。あまり練習していないので明らかに俺が下手だった。

「行かなきゃ良かった。」ぼそっと独り言を言う。明らかにレベルが違う。練習後一年生の自己紹介の時間になった。次々と自己紹介が終わっていきとうとう俺の番になった。「内森蓮です。奈良東中学、奈良チームから来ました。ポジションはショートと外野です。セールスポイントは足を活かした走塁と守備です。よろしくお願いします。」しっかりと言えることができた。あまり喋るタイプではないのでよくできたと思っていた。だが雰囲気は良くなかった。

寮に帰りベットに飛び込んだ。「これからどうしよう。ついていけるかな?」そう呟いた。慣れない寮生活にも悩まされているのにグラウンドでも悩まされている自分に何度も呟く。「俺の行き先はここだったのか?」そんな日々が約一週間続いた。そして入学式が終わりとうとう正式に俺が三瀬高校へと入学した。

だいぶ仲が深まってきたので楽しくなりそうだなとこの時までは思っていた。まさかあんな事が待っていたなんて誰も想像したいなかっただろう。楽しそうな雰囲気にも関わらずそんな裏側を隠していたなんて知らず、後々後悔することになった。理不尽な高校生活が始まるサイレンが鳴った。

初めての作品なので上手くできていませんが、自分が体験したことも少し入っているので是非読んでくれると嬉しいです。なかなか時間が無い為、投稿には時間がかかりますが楽しみにしてください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ