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下級テント

王都を出て、馬車で3時間は走っただろう、追ってはなかった


「アルティ姉さん、そろそろ野営の準備をしましょう」


「うん、わかった」


馬車は川の近くで停まった


「トーマ、野営って何をするの?」


「簡単に言えば野宿ですね、宿に泊まるとお金が必要になります 母上の財産があるとはいえ無駄遣いはできません」


鞄からテントを取り出した、このマジックテントがどのレベルの物か


「トーマ、テントよね」


「いえ、マジックテントですよ アンジェ姉さん」


マジックテントを広げ、中に入る ベッドとソファだけで中は城のトーマの部屋の2倍は広い


「下級テントでした」


「でも広いよ」


「ベッドもあるから」


姉さんたちはフォローしてくれる


中級だとキッチンがあり、上級になる風呂が付く、最上級は知らないな、見たことない


「雨風を凌げれる寝床があるだけマシですね」


次に必要な物は食料だ、森の中で近くに川があるから大丈夫だろう


「アンジェ姉さんは森で野菜や果物を探してください アルティ姉さんは川で魚を 俺は動物を狩ってきます」


「わかった、トーマに良いところを見せるわ」


「アンジェ姉さんには負けないわ」


「2人とも頑張ってね」


それぞれ、食料を探しに行く


俺は森の中で探知魔法を使い、動物や魔物を探す


「ホーンラビットか」


この世界の魔物辞典に載っていた魔物で角のあるうさぎ 肉は美味しいらしい


「位置把握、『スタンボルト』」


初級雷魔法だ、魔力によって威力、速度、射程距離を改良しているため、魔法はホーンラビットに命中して、倒れている 


子供3人だから1羽で足りるだろう、テントへ戻った


「トーマ、おかえり」


「トーマも水浴びする?」


2人の姉は川で水浴びをしている、裸だ


「姉さんたちは恥じらいを持ってください」


「トーマも男の子だからムラムラするでしょ」


「お姉ちゃんたちに甘えていいのよ」


「どこで覚えたのですか、俺は母上みたいな綺麗な女性にしかなびきませんよ」


実際はトーマの母上のような包容力のある女性だ、聖女である彼女も包容力と優しさと思いやりのある女性で、俺は彼女の負担を減らすために魔力回復ポーションを作ったり、消費魔力を少しでも軽減するためにマジックアイテムを作ってプレゼントしたり、していたな


彼女の病気をもっと早く気づいてやれば、後悔しかないな


「あと3年後、トーマを夫にするわ」


「10歳なんで結婚は出来ませんよ」


15歳で成人扱いだ、この世界の女性は18歳までに嫁がないと行き遅れになる 俺が成人を迎える頃には姉上たちは完全に行き遅れになる


「夕食を作るので早く着替えて、手伝ってください」













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