入学試験の内容を考える
2月に入り、冒険者や傭兵志望の3年生は盗賊討伐に向かった 俺は鳥型ゴーレムを使って監視のみ 聖都から徒歩で10日の距離の場所に盗賊団の拠点があり、依頼内容は生死を問わない 参加する3年生は30名 挫折から這い上がった者が6名いる 結果的に努力は必要ってことは身に沁みただろう
「3年生の方はどうなんだ」
俺は今学院長に呼ばれている
「順調ですよ、視覚共有してみます?」
「結構だ」
「盗賊団の拠点まであと3日くらいでしょう」
「徒歩で向かうとはな」
「基礎体力の向上は必須と言いましたよ」
「今年からの入学試験に取り込むか」
「毎年の試験内容は?」
基礎のペーパーテスト、魔力測定、的当ての3種類だ
ペーパーテストは必要無いだろう
「簡単に講義をする、そこで覚えてもらった魔法で的当てですね」
「各自で魔法を覚えてきたのにか」
「魔法への理解、集団生活での協調性、講義で教えるのは無詠唱魔法なんで魔力コントロールが重要になります」
「協調性が必要なんだ」
「学院長、ゴーレム訓練覚えていますか?」
「覚えているぞ、集団戦だったからな・・・・なるほどそういうことか」
「そういうことです。」
「無詠唱魔法の講義は誰がやるのだ、どの教師も使うことは出来るが説明は出来ないぞ」
「俺がやりますよ これ無詠唱魔法の論文です。」
無詠唱魔法の論文を学院長に渡した、嫌な顔されたな
「相手を舐めないこと上には上がいることを教えてやりますよ」
今年の入学試験の内容は決まった。俺の論文は学院の教師陣から感謝されることになった