帝都、襲撃
夜、俺が寝ている間に何かしら問題が起きていた。朝目覚めると宿の外が騒がしい 着替えてから外に出ると、帝国の暗殺者らしき人物が4名氷の中に閉じ込められている。
「トーマ、これは何?」
「帝国の暗殺者だよ、アンジェ姉さん ホワイトの張った罠に引っ掛かった間抜けだけどね」
「中の人は?」
「凍死しているよ 空気もないから窒息死にもなるけど、これで帝国へ文句を言えるからね」
「トーマ、ちょっと変よ」
「何を言っているんだ、アンジェ姉さん 俺は怒っているんだよ」
宿の中へ戻り、朝食を食べ終わる。学院長と相談する。
「転移魔法で魔の森へ送ります。俺はちょっとやることがあるので」
「転移魔法か、やることとは?」
「帝国へ御礼参りですよ、俺を完全に怒らせた罪は重い」
「理由を聞いてもいいか」
「まず、帝国の魔法レベルが低すぎたことですね。あとは裏で金を握らせて勝っていた所 競技といいながら金で勝ちを取るなんて出場するために努力してきた生徒の努力が無駄になる。最後に暗殺者を出してきたことですね ホワイトの罠で死んでますが」
「何をするんだ」
「皇族を皆殺しに」
「トーマくん、それはやり過ぎだ せめて皇族に毛根死滅魔法ぐらいが」
「学院長、それは甘いですよ やるなら城へ直接乗り込んで暴れます。」
「ほどほどにな」
馬車で王都の外まで向かい、追手がいないかを確認してから転移魔法で魔の森へみんなを送る
「パト、任せた」
「任せるにゃ」
「トーマ、早く帰ってくるのよ」
「お姉ちゃんたちが料理を作って待っているから」
それは不味い、死人がでる。
「メアリーさん、早く帰ってくるので姉さんたちの料理だけは阻止して」
「かしこまりましたわ」
転移魔法で送り届けた、残ったのは俺とホワイト、ミネルヴァだけだ 俺は指輪を嵌めて18歳の姿になる
「ホワイト、行こうか」
「任せられた」
ホワイトはフェンリルの姿に戻り、俺とフクロウのミネルヴァは背に乗り、帝国を目指してホワイトは駆け出した。
昼前には地図にある大きな川へ着いた。この近くに転移陣の設置をする。
「主よ」
「どうした、ミネルヴァ」
「どうやら、帝国には神がいるようだ」
「どんな神かわかるか?」
「まだそこまでは」
「戦闘になれば倒してもいいんだろ」
「私が相手をする。」
「仲間に引き込めそうなら頼んだ」
地図を見ながらここから先は街や村があるからな
「ホワイト小さくなれ、ここからは飛んでいく」
子犬のホワイトを服の中に入れて、透明化を使い空を飛んでいく しばらく飛んでいると大きな城が見えてくる。あれが帝都か結界も張ってあるな
「挨拶代わりにまずは1発」
目標を城にし、太陽の光を使った、最上級火属性魔法『バーニングサン』特大の灼熱の業火球が城へ向かって放たれた。結界は破壊され、城に着弾 半分は原型を保っている。
城の方から何かがこちらへ向かってくる。
「主、神がこちらへ来ています。綺麗な女神だな ミネルヴァの方が可愛いぞ」
「ありがとうございます。」
その女神はとても美しくまさに美の化身だった。
「あなたがやったのね」
「そうだが」
「ありがとう、おかげで封印が解けたわ」
「俺の敵なのか」
「あなたの魔力は私と相性良さそうだから契約してあげる」
「アフロディーテ」
「ミネルヴァいたんだ」
「貴様いつから捕まっていたんだ。」
「100年ほど前からよ、神を捕まえても神力は人間には扱えないから、ミネルヴァはなんでいるのかしら」
「こちらのトーマ様は私とフェンリルの契約者だ」
「そうなんだ、私も契約してね」
こちらの返事を聞かずに強制契約を結ばれた。
「大丈夫よ、契約内容はミネルヴァと同じにしておいたから 愛と美の女神アフロディーテよ よろしね トーマちゃん」
面倒くさそうなのと契約してしまった。




