対校戦6日目
対校戦6日目、今日が最終日で明日には聖王国へ帰るのだが
「え、優勝 何もしていないのに」
「トーマくん、それがな帝国を瞬殺してしまったせいなんだ」
「虫型ゴーレムに自爆魔法を付与した方がよかったですか?」
「それも凶悪だな、ゴホン 各校が聖王国に勝てないことが分かったため棄権したんだ」
「それでは」
「閉会式をして終わりだな」
開会式の時と同じように長い話が終わり、聖王国は全種目勝ち抜いた、面倒くさいのはこの後なんだが各国がスカウトしに来ることだ。
「君がトーマくんだね、私は帝国の者なんだが」
「スカウトですか?聖王国を狙っている帝国に行くつもりないですよ、それに足掛かりのために王国も狙っていますよね、俺はその邪魔をしてやるから今からでも俺個人と戦争でもするか」
殺気と魔力が身体が漏れ出る。スカウトに来た者は気を失っており、学生、教師、各国のVIPは魔力に当てられ気を失っていった。
「やり過ぎたな」
「にゃー、僕たちも巻き込まれる所だったにゃ」
ホワイトとミネルヴァは聖王国関係者に結界を張り凌ぎ、パトは範囲外から見ていた。
「トーマくん、何をしたんだ」
「帝国のスカウトが来たので少しイラッとして魔力が漏れました。言うことは言っておいたので」
「口裏を合わせよう、何者かの襲撃があり気を失った。これでいいだろう」
「少し待ってください、この人の記憶をいじります。」
トーマは帝国のスカウトの記憶をいじる、ほんの1時間の記憶を消すだけだ、ついでに記憶の中の情報収集もする。
王国への派兵は来月か、こいつは斥候部隊の人間で王都と周辺の情報収集と要人の暗殺リスト 姉さんたちは載っているのか俺の名前は無いな
「学院長、こいつを処分しても」
「理由は」
「帝国の斥候、暗殺も掛け持ちをしています。」
「仕方ない、やり方は任せる」
転移魔法で姉さんたちと逃げた時に向かった森へ転移した。
「ここなら誰も来ないからな」
土魔法で穴を掘り、帝国のスカウトを投げ入れる 水魔法と毒魔法の混合魔法『溶解』を穴の中にぶちまける スカウトの身体は何もかも溶けてなくなり、土魔法で穴を塞いだ
「匂いがないし、溶ける速度も早いから罠に出来ればいいんだが、すぐに蒸発するのが難点だからな、改良がいるな」
転移魔法で宿へ帰る。念話でパトに説明しておいたため、姉さんや学院長には伝わっているだろう
明日は転移魔法で帰れば 早くレイナに会いたい




