対校戦4日目
アンジェ姉さんのレイピアの劣化武器がなんとか完成した。飛んで来る魔法を掻き消したり、魔法出できた罠を破壊できたりする武器だ 剣5本、槍5本、短剣5本を用意した。余れば攻城戦で使用する予定だ
短剣は全部残った、投げても手元に返ってくるようにしているのに
準決勝が始まった。昨日の試合を見たのか対戦校も武器を持っている。
「トーマ、相手も武器を持っているけど」
「どれも普通の武器だね、負けることはないよ」
攻めが4人、守りが6人になっている。アンジェ姉さんはせっかちだからな、速攻で勝ちに行くつもりだろう
試合が始まった。アンジェ以外の3人が先行し、相手の攻め込む人員を抑えている。
アンジェは身体強化を「五重」を施して走った。とてつもない速さで相手の守る側の人員は止めるすべがなく、そのまま旗を奪い勝利した。
「すぐに終わったね、トーマ」
「アンジェ姉さんはまだ本気を出していないからね、決勝はもっと速いよ」
決勝の相手は帝国になった。1年生の実力があれだと2年生もたいしたことはないだろう、1つだけ言えることはこちらに対抗して武器を持っていないことくらいか、この世界では魔法使いは武器を持たないのが常識だからな
決勝戦が始まった。聖王国側は3:2:5編成に対して帝国は全員攻めに出ない、どうやら帝国側はアンジェ姉さんを倒せれば勝てると思っているのだろう
アンジェは身体強化「七重」の状態でレイピアを前にぶん投げ、レイピアを追いかけるように走り出した。
「トーマ、アンジェ姉様はレイピアを投げたの」
「相手側は攻めないで防御に徹しますよね、魔力障壁などの壁を張られても破壊しながら進めるのですよ」
「アンジェ姉様は以外に賢かったのね」
「アルティ姉さん、それ褒めていないよ」
張られた魔力障壁は次々砕け散り、アンジェの進行を阻む者は現れず、アンジェは帝国側の旗を奪い勝利した。アンジェ姉さんの独壇場だと思うが周りはアンジェ姉さんが走りやすいように陰ながらサポートしているが目立たなかった。
明日から3年生の攻城戦だ、攻め方を考えよう




