対校戦1日目
昨夜の作戦会議では最初から手の内を晒したくないということで初戦は20人から『二重ね』連射は2連射までソールくんも参加してもいいが魔法銃の使用は決勝まで温存、アルティ姉さんも同様
「トーマくん、弓を使ってもいいかな」
「魔力を矢にして飛ばす感じだね」
「僕は真っ直ぐに魔法を飛ばすのが下手なんだ」
ソールくんには射撃の才能がある
「どんな感じか見せて」
宿屋に併設されている訓練場に移動してからソールくんの実演 弓で魔力の矢を射つ真っ直ぐ的に刺さる、2本同時や、3本同時射ち全て的に刺さり、弓での連射も上手くいっている 決勝までは弓を使うことを許可した。
「問題は2回戦なんだよね」
初戦の相手は王国、レベルが低すぎるから勝てるよね
1年生の控室にパトを連絡役として置いている。俺はというと帝国の試合を見ている。姉妹校と同じレベルくらいだからな
「パト、2回戦は『三重ね』まで許可」
「了解にゃ」
これで勝ちは確定だな
1回戦終了後、王国側から抗議があった、俺もその場に向かった。
ソールくんの弓が問題なようだ
「これはただの普通の弓で魔力を矢にして射っていますが 自らの魔力を使い矢にしているので何も問題ではないはずですが、それに彼がいなくて負けていますよね」
王国の連中を黙らせた、魔力を矢にして飛ばしていること、自らの魔力使っていることで不正はなった。
「トーマくん、助かったよ」
「不正はなかったからね、魔法銃も魔力を弾丸にしているから不正ではないし、穴が多いからね」
2回戦の前に控え室で作戦の変更を説明、自信に満ち溢れた生徒たちだからその分信頼も出来る
2回戦が始まった、今日の試合はこれで終わり、明日は準決勝と決勝のみだ。
そして2回戦が始まった。30人の生徒は3属性か2属性の魔法を3連射している。対する帝国側は50人で先程の王国と同様で単発を放っている。
毎年どうやって優勝しているのか気になるな、裏で圧力を掛けているのか、金を積んでいるのか 後々分かるだろう
試合結果は圧倒的な差で聖王国が勝利した。今度は抗議がなかった。
明日は確実に優勝は決まったな、俺は帝国の動向を監視しよう




