開幕
今日から国家対校戦が始まる。1日目は開会式と抽選だけだ2〜3日目はまず1年生の競技、3〜4日目は2年生の競技、5〜6日目は3年生の競技の予定になっており、7日目が閉幕式 抽選の時にトーナメント表と競技内容が決まる。
実力さえあれば1年生でも3年生の競技に出場することが出来るしまた、代役や控え選手にも可能だ。今回俺は2年生枠に出場することに 1年生は姉さんたちとソールくんがいれば十分だろ
「こんな闘技場あったんだ」
「俺も知らなかったけど、姉さんたちも知らないんだね」
「ほとんど城から出られなかったからよ」
「監視も凄かったから」
開会宣言の話をしているが何も聞いていない、聞く価値がないからだ、貴族のような上位の人間が魔力を持っており、平民や農奴に魔力持ちが生まれるのは稀だとかいう話だが 全部間違えている。
魔力は誰もが持って産まれるが自分の魔力に気づけれるかどうかが問題だ、身近に魔法を使える者がいるかどうかがそもそもの問題で・・・・・文句を言いたい
「どうしたのトーマ」
「間違えた話をしていてつまらないと思って」
スカウトするなら魔法属性を優先だな、魔力量は鍛え方で増やすことが出来るし
色々考えていると開会宣言は終わっていた、この話を鵜呑みにしていると底がしれているな
次に抽選なのだが各国の学院長が引くことになっている。
抽選結果は1年生の競技は的当てになった、参加人数は1年生であること 1回戦が王国で2回戦が帝国、決勝は共和国か聖教国辺りだな
「的当てか、ソールくんがいれば勝ちは確定だな」
「そうだね、でもアルティお姉様がいるから僕は目立ちそうにないけど」
2年生の競技は旗取り、攻城戦とは違い相手の陣地の旗を取れば勝ちという競技だ、参加人数は10人で攻めと守りに分けないといけないが1年生から5人が入れるここは作戦会議が必要だな
「旗取りなら、私の出番よね トーマ」
「アンジェ姉さんなら多分大丈夫だと思うよ」
2年生の初戦の相手が王国で順調に行くと決勝は帝国だ、決勝までは行けるだろ
最後に3年生の抽選結果は攻城戦になった。問題は初戦の相手が帝国ということだが3年生には1枠だけ残っているため、俺が入ってもいい エントリーの用紙は当日に提出することになっている。宿に戻ってから作戦会議だな
さっそく宿に戻り作戦会議を始める。教師たちはただ見ているだけだ
「1年生から3年生に1人、2年に5人が必要になるけど」
「ちょっと待って、トーマくん、ミネバさんは出ないの?」
「彼女は誓約で人へ攻撃が出来ないから参加は出来ないよ、アンジェ姉さんは旗取り確定で」
全員、納得している。
「トーマくんは旗取りに参加するの?」
「俺は攻城戦に参加するよ」
驚かれると思ったが頷かれている、初戦が帝国だから仕方がないか
メンバーを決めて行き、1年生は明日に備えて休み 俺は2年生と作戦会議をしてながら朝を向かえた




