攻城戦 圧勝
続いて、3年生の攻城戦だ こちらは防御側で城を作らないといけない 24人で防御側を15人、攻撃側に9人に割いた 相手側は棒やワンドの装備を持ち遠距離で城を潰してから水晶を取り、勝利するつもりだろう。対するこちらの生徒は盾と杖や棒を持っている。相手側は盾を見て笑っているがその使い道を知らないようだ、俺の入れ知恵なのだが
ルールは防御側が10分以内で城を作る。10分後攻撃側が攻めることができるシンプルなルールで武器の使用などの制限はなく、魔法も中級までなら使用可能だ
まずは城作りだが、高い城は落とされやすいから城の高さは小さめで城の周りに城壁をたて、その周りを掘り、水で満たす。高い城を作らないため他のことに作業ができる。城には地下室を作り、地下に水晶を設置する。15人でこのくらいの作業なら10分で可能だ。
俺の隣にいる学院長が説明を求めてきたため、後日お話をすると言っておいた。
10分後、攻撃が開始された 城壁と周りを囲っているの水溜めの距離、遠距離からの魔法 学生が放てる魔法の平均射程よりも長いため、魔法が届かない そのため近づかなければならないが水溜めの周りには盾を持ったゴーレムが15体、普通のゴーレムが10体いる。
近接戦闘ができない相手の生徒は城を攻めるよりもゴーレムを魔法で処理するがそこで盾持ちのゴーレムだ、盾で魔法を防ぎ、仲間のゴーレムを守る。
結局、攻めてはゴーレムに攻められて一方的な敗北をした。当然向こうの学院長はゴネ出したため、眠ってもらった。
次はこちらの攻める番だ、相手はセオリー通りに高い城を作り出した。そのため城壁を作る時間はなく攻撃開始時間になった。
9人の内、身体強化に適した4人が先行、残りの5人は攻撃しやすい距離まで行き、火力支援をする。作られた城はかなり脆く、中級魔法『フレイムジャベリン』で頭の方から崩れていき、下にいる防御側の生徒が6人ほど巻き込まれて戦闘不能になった。
「トーマくん、なぜ簡単に崩れたんだ」
「魔力以前の問題で構造上の問題ですね、上の方が細くなっているでしょ 耐久性がない、そもそもこの競技の趣旨を勘違いしている。城を作るのではなく、城を作って水晶をどう守るかの話ですよ」
「なるほどな」
先行していた4人は城の内部で防御側の生徒を倒していき、水晶を確保した。
圧勝だった。
最後は俺の番だがまた一波乱がありそうだ




