宝物庫から魔石を
5日後、姉たちの成長は凄まじく、中級魔法くらいは使えるようになった
「トーマ、見てくれた」
アンジェ姉さんはすぐに抱きついてくる
「アンジェ姉さん、見ていたから離れてよ」
「トーマ、こっちも見ててね」
アルティ姉さんは中級土魔法『アース・フィスト』を使った 岩で出来た拳をぶつける魔法だ 最上級魔法の『アース・ニョライ』ならちゃんと両腕があるから殴り続けれる
「アルティ姉さんも上手くなったね」
アルティ姉さんは俺の方に駆け寄り、抱きついた
姉さんたちのスキンシップが怖い
「トーマ、大好きよ」
「私たちの弟は可愛いからね」
「姉さんたちは旅支度の準備は出来ているの?」
「まだよ」
「持っていくものが多いから」
女性の荷物は多いと聞くけど
「姉さんたち、ドレスとか持っていこうとしていない?」
「なんで、わかったの」
「トーマ、すごい」
「姉さんたち、国を出るからドレスはいらないよ、着替えと下着、食料に調理器具、テントもあればいいかな」
姉さんたちは空間収納魔法は使えないなら、マジックバッグを作るしかないか、魔石があれば
「姉さんたち、城の宝物庫に魔石ってないかな?」
「あると思うけど、入れないよ」
深夜に忍び込むか
「姉さんたちは旅立てる準備を急いでね」
今日の訓練は早めに終え、そして深夜
あれから姉さんたちは俺の部屋で眠っている、起こさないようにベッドから抜け出し、探知魔法で警備の確認 透明化魔法『インビジブル』を使い城の宝物庫へ
鍵は掛かっているが魔法で鍵を作り出し、中へ入った
「けっこう蓄えているな」
『ライト』を使い、宝物庫を漁る 魔石は発見した、マジックバッグにマジックテントも見つけたので持っていくことにそれと、珍しい物を見つけた
「マネキキャットか、この世界にもあるんだな」
マネキキャットは幸運呼ぶ猫を使役できるマジックアイテムだ、彼女との出会いも猫のおかげだった
これも持っていくことにした、色々物色していき、俺はタクトを、アンジェ姉さんにはレイピアをアルティ姉さんにはロッドを選んだ どれもマジックアイテムだし、ちゃんと調べて選んでいるから大丈夫だろ
宝物庫を後にした、部屋に戻ると姉さんたちは寝ているようで、元の位置になるように挟まれて眠った