2年生の実力は最弱
正午、3年生の授業後いつも通りレイナと昼食なんだが
「ご機嫌よう、レイナさん」
「ご機嫌よう、メアリーさん どうしたのですか?」
「それがですね、私もトーマ様をお慕いしておりましてレイナさんの許可が欲しいのです。」
「まぁ、それは素晴らしいですわ、ところでメアリーさんには婚約者がいたのでは」
「それが私の実家が第一王子派でございまして、第一王子が失脚と同時に派閥は瓦解、婚約破棄されました。」
元はといえば第一王子が悪いのだが俺のせいでもあるから謝ろう
「メアリーさん、ごめんなさい 俺が第一王子を再起不能のコテンパンにしてしまったから」
「トーマ様は悪くないです。謝らないでください」
「メアリーさん、私ももう貴族じゃないのですよ」
「レイナさんそれはどういう」
「そもそも第一王子は私を娶ろうとしてきたのでトーマくんと決闘で勝てばという話になりました。決闘の条件は全て第一王子が提示してきたのですが」
「貸し出される武器の柄に麻痺毒が塗られていて、呪いを掛けられそうになって、完全にキレて闘技場を半壊にしちゃった テヘヘ」
「トーマ様、可愛い」
「トーマくんは格好良くて可愛い」
「トーマ様のおかげで私は生涯添い遂げる相手を見誤らなくて良かったのですね」
「メアリーさん、ここにはいないエリルさんと一緒にトーマくんをお慕いしましょう。」
メアリーさんは紫の髪でセミロング、胸の大きさはエリルには負けるが大きい方、身長は高く、年齢は14歳で俺たちの中では最年長、今年卒業するみたいだ。
モデルみたいで綺麗なんだよね
「トーマ様の授業はとても勉強になりますわ」
「魔法学院の授業では実戦がないからね、騎士団や冒険者になっても戰い方がわからなければ犬死するだけだし」
あとはエリルとメアリーさんを合わせるだけだよな
「メアリーさん、今度の休み時間はある?」
「はい、大丈夫ですわ。」
「お店に売り物を卸しに行くからその時にもう1人の婚約者に会わせるよ」
「どんな方なんでしょう 今から楽しみですわ」
「エリルさんはとても優しく親切な女の子ですよ」
昼食後、2年生の授業だ
「国家対校戦で勝つために君たちの実力を見せて欲しい」
2年生たちはざわざわしている
「すみませーん、俺たちの実力の前に子ども先生の実力を見せてくださーい」
俺の実力ね
『ニブルヘイム』
コキュートスの最上級氷魔法、範囲は学院全体にしておいた。
「これでいいか？」
2年生たちは何故か俺に土下座をしている。
「1年生がいつもやっている授業をするから」
手始めにゴーレム5体から
「色々なゴーレムを作るから、1時間耐え抜くか、全員倒れるまでやるから」
次々とゴーレムを生産していき、気がつけば、2年生は全滅いていた
「まだ、10分経っていないぞ」
2年生のレベルは1年生以下だ、これは1から徹底的に基礎の勉強をしないといけないな 明日からの合同授業は基礎からの復習からだな
「先生、1年生は何分保つのですか」
「1時間は耐えきるぞ、自分たちの実力がわかったか? 明日からの合同授業はお前たちのために基礎から勉強するからそのつもりでな」
今日の授業が終え、寮に帰ると
「トーマ様、来ちゃった」
メアリーさんが部屋にいる。レイナも部屋にいて話していたようだ
「何を話していたんだ?」
「トーマくんとどこまでしたのかってお話とお姉様たちのお話ですね。」
「キスまでなら健全ですわ それに比べて前の婚約者は服を脱がそうとしてくるのですよ あれは恐怖ですわ」
「それは最低だね。俺はまだ7歳だからそういうことは最低でも6年は待って欲しいかな」
「トーマ様、行為の練習なら私の体をお使いください あなたのためならいつでも覚悟は出来ております。」
「メアリーさん、ありがとうでもそういうのは婚約者同士で話して欲しいかな 俺はみんなで仲良く暮らせれるだけで幸せなんだ」
「トーマくんらしいね」
外からどたばた走ってくる音がする
「トーマ、ただいま」
「トーマ、寂しかったよ」
姉さんたちが帰って来た、抱きしめられて苦しい
「初めまして、私はメアリーと申しますわ」
「長女のアンジェです。」
「次女のアルティです。」
「姉さんたち、メアリーさんは俺の婚約者候補なんだけど」
「トーマは少し部屋を出て」
俺は部屋を出た、俺の部屋なんだけど 中の会話は聞かないようにしよう。こういうときの女性陣は怖い
少し経ってから部屋からレイナが出てきた
「トーマくん、入っていいよ」
部屋に入ると
「私、メアリー姉様のようなお姉様が欲しかったのです。」
アンジェ姉さんが飼いならされている。
あとはエリルに会わせるだけだな
