表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/86

2人の得意属性

次の日、2人の姉たちに挟まれて眠ったのだった、まだ成長途中の彼女たちに反応はしない 2人を起こした


「おはよう、トーマ」

「姉上たちは自分の部屋で着替えて来てください」

「弟に裸を見られてもかまわないのだけど」

「俺が困ります」

「アルティナ、行きましょう」

「トーマ、後でね」


姉たちには困ったものだ、母との約束もあるから それに彼女の居場所も気になる


着替えて、朝食を食べに部屋を出る 食堂に着くと姉上たちはすでに着いている 俺の部屋は城の奥の奥で1番遠い


「トーマ、遅かったわね」

「トーマ、今日は魔法を教えて下さいね」

「2人の素質を見てから考えましょうか」


朝食を食べてから再び、俺の部屋へ 誰にも気づかれてはいけないからだ


「アンジェ姉さんからだね」

「トーマ、これからは姉上ではなく、姉さんと言うのですよ」


アンジェリカの手を握り、魔力を送る


「アンジェ姉さん、魔力を送っているけどわかる?」

「トーマの温かいのがわかりますよ」

「この紙に魔力を流して見て」


アンジェリカに紙を渡す、ただの紙だ 1番、得意な属性を極めた方がいいだろう、特に戦士や剣士の場合は


「トーマ、紙が黒くなりました」


紙が炭になっている


「アンジェ姉さんは火属性だね」

「そうなのですね」

「次はアルティ姉さんの番だよ」

「トーマ、魔法を教えて欲しいな」

「これで1番、得意な属性を調べているんだよ」

「なるほど、トーマ先生は得意な属性から伸ばしていく考えなんですね」

「アルティ姉さん、先生はやめてほしいな」

「トーマは私よりも魔法が使えるし、教えてもらうから先生でしょ」


どうやら、姉さんズには逆らえないらしい


「魔法を教えている時だけ、先生って呼んでいいよ」

「優しいトーマが好きよ」

「トーマと一緒なら結婚なんてしなくていい」


姉さんたちはブラコンなんだろう、トーマ お前の姉たちは優しい人たちだぞ


「国を出れば、王族じゃないので自由に恋愛をしたらいいと思いますよ」

「そこに、弟は含まれるの」

「含まれませんよ」


腹違いの兄弟たちがいないからと今まで話すことが出来なかったこともあって姉たちはトーマに優しい


「話を戻しますよ アルティ姉さんも紙に魔力を流してください」

「トーマ、紙に穴が空いて破れたけど」


紙の中央に穴が空けば光属性なんだけど、紙にはいろんな箇所に穴が空いているこれは土属性だ 破れるのは風属性だ


「アルティ姉さんは風と土属性だね」

「トーマ先生は次は何をするの?」

「アンジェ姉さんは初級から中級レベルの魔法を使えるようになることと剣に属性付与をする魔法剣の習得かな」

「頑張りますね」

「アルティ姉さんはどこまで魔法が使うことが出来るかわからないから それからだね」

「中級レベルまでなら使えるけど」


俺の考える中級レベルと姉さんの中級レベルは多分雲泥の差があるくらい違うだろう


「今日は初級魔法『ライト』を使って魔力を使いましょう」

「それなら私でも出来るけど」

「なんか地味」

「姉さんたちは勘違いしていない? ライトを持続させながら、魔力コントロールをする訓練だよ」


2人はライトを使い、手のひらに卵くらいの大きさの光の玉を作り出す


「魔力量を増やして、光の光量を上げよう」


2人のライトの光は強く輝く


「次は魔力量を減らして光の光量を下げよう」


2人のライトは発動したくらいの光量になった


「姉さんたち、もっと魔力量を減らして ギリギリ光くらいまで落として」


2人のライトは消えた


「難しい」

「魔力コントロールの訓練だよ、これが出来るか出来ないかでこれからの訓練にも関わるからね」


今日の訓練は魔力コントロールだけで終わった 魔力量を増やす訓練にもなるから一石二鳥なんだよな




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ