聖王が黒幕じゃないだと
空を飛びながら、どういう風に決着を着けようか考えた。
実際、本人に会わないとわからないな、悪人ならそれ相応の対応をすればいいし、1番面倒くさいのは善人ヅラした悪人だ、自分が正しい、間違えていないと勝手に思い込んでいるから何をしても改心しない
城の上空に着いた、城は結界で覆われていないし、警備も少ない 完全に平和ボケしているのだろう 少し暴れて聖騎士団と戦うのもありかもしれない 転生してからこちらの世界の強さの基準がよく分かっていない
探知魔法を使い、聖王の居場所を特定して乗り込む
「聖王くーん、あーそーびーましょ」
ドアを蹴り破って中に入った
「誰だ」
綺麗に髪の毛が無くなり光っている
「あんたが依頼した暗殺対象だが」
「何が望みだ」
「息子が仕出かしたことの謝罪と暗殺依頼をした経緯を話してから処罰を考える」
「冒険者ギルドはあんたを非難していたぞ、傭兵ギルドの方はここに来る前に黙らした 残りの味方は聖騎士団くらいか」
「愚息が仕出かしたことについては謝ろう、だが暗殺の依頼を私はしていない」
「じゃあ、誰が犯人だ あんたの記憶を探っても調べていいんだぞ」
「私の妻だ」
はぁ〜だと思った、このハゲには悪人特有の臭いがしない
「王国と同じか、正室や側室は悪人が多いのだろうな」
「これから俺の話をしよう、他言無用で頼む 誓約の魔法でも使おうか」
「大丈夫だ、墓場まで持っていく」
俺は聖王に隣の王国の王子で産まれてすぐに側室の女に呪いをかけられたこと、膨大な魔力に覚醒めて解呪したこと、王国を捨てて姉たちと聖王国に来たこと、レイナの婚約者であることを話した。
ついでに第一王子が仕掛けてきた決闘の内容も話した。
「愚息はなんてことを仕出かしたのだ」
聖王国で決闘とはとても神聖なおこないであり、正々堂々と戦い、お互いを讃え合うのだがこの国の王子が神聖な決闘を穢した。 なるほどセルジュさんが言ってたのはこのことか
聖王には今回の黒幕、正室の女との間に2人 第一王子と第二王子がおり、2人共甘やかされて育ったため、次期聖王に相応しくないのだが、ここから先は貴族の面倒くさい事情が入り込む
他に側室が2人おり、それぞれ男2人、女2人子供がいる
「それでは膿を出しに行こうか、トーマ殿 護衛をお願いする。」
「捕まえて色々と証拠を見つけますか」
黒幕がいる部屋へ、聖王とともに向かった




