旅行2日目 デビルフィッシュ(イカ)を倒そう
1日目は海で楽しんだ、今日は2日目 エバさんからは自由にしていいと言われた。
ホワイトとパト、レイナとエリルさんと出かけることにした、姉さんたちは長期休暇中の課題を全力で消化中
レイナは俺の腕に腕を絡ませて歩き、エリルさんは俺たちの後ろを歩いている。
「トーマくん」
俺にしか聞こえない小声で話してきた。
「おっぱいを大きく成長させる魔道具を作って欲しいの、このままだと昔みたいに馴れないの」
「身体に負担がかかるかもしれないから作れないよ、それにまだ成長途中なんだから」
「無理言ってごめんなさい」
「エリルさんに対抗心を持つのはいいけど、仲良くして欲しいそれに婚約していても結婚するまで何年も時間があるからね、レイナお姉ちゃん」
「トーマくん、ちゃんとした婚約指輪が欲しいな」
「レイナとエリルさんの指輪を作るよ」
レイナはとても嬉しそうだ、エリルさんにも伝えておこう
「エリルさん」
「どうかしましたか」
「エリルさんに贈る婚約指輪を作ろうと思って」
「トーマ様、一生涯お慕いいたします。」
うん、エリルさんの愛が重すぎる。
どんな指輪を作ろうか、緊急時に障壁を張れるようにしておくのはデフォルトだな、ミスリルでリングを作るとして宝石はレイナにはピュアホワイトダイヤモンドだな この世界にあるかは知らないが、エリルさんにはスカーレットオニキスにしようかな どっちも探さないといけないが
「ホワイトさんは暑くないですか?」
「暑いですが、大丈夫ですよ 砂漠だと死にます。」
エリルさんとホワイトも仲が良くなっているからこの先も安泰だな
街の方がなんだか騒がしい、俺は風魔法を使い情報収集をする。
「デビルフィッシュが現れた」
「この街もお終いなのか」
「海から離れろ」
どうやら、デビルフィッシュとやらが危険らしいな 次に望遠魔法でデビルフィッシュを確認する
「クラーケンか ただのイカだな」
「にゃ、僕は食べれないにゃ 腰を抜かすにゃ」
「レイナ、エリル、デカいイカを狩って来るかまた後で」
俺はホワイトに跨がり、海の方へ向かった
「エリルって呼んでもらえた」
「良かったね」
「うん」
ホワイトは元の大きさに戻り、家の屋根の上を走り海の方へ駆け抜けた
「デカいイカだな、焼くと美味いぞ」
「それなら食べてみたいですね」
「ボウズ、早く逃げろ」
「あれを狩って食べるのだが」
「デビルフィッシュは食べれるのか?」
「ただのイカだぞ、食べれるに決まっているだろ」
雷魔法を使うと人が海にいると危ないし、火魔法を使うと焼け焦げるからダメだろ 冷凍保存でいいだろう
「ホワイト、あれだけ凍らせれるか」
「無理です。」
「俺がやるか」
氷魔法『コキュートス』をデビルフィッシュに向けて放つ、ピンポイントでデビルフィッシュだけを凍らせていき、完全に凍った所に風魔法『ハリケーンスラッシュ』でブロック状に斬り刻み、風魔法で運ぶ
「これがデビルフィッシュか」
「今から食べれるように作る」
魔法を使い、解凍 火魔法を使い炙る いい匂いがしてきた。
「ただ焼いてみただけだ」
近くで見ていたおっさんとホワイトに食べさせた
「歯ごたえがあっていい、塩加減も絶妙だ」
「これは癖になりますね」
好評みたいだ
「ボウズ、何ブロックか買わせてくれ」
「ただで持っていっていいぞ」
5ブロックを渡した
「俺はこのデビルフィッシュが美味いことを街に広めるぞ.ありがとな」
「トーマ、残りはどうしますか?」
「持って帰るぞ」
マジックバッグに収納した
「トーマくーん」「トーマ様ー」
レイナとエリルが駆けつけて来た
「イカはどうしたの?」
「ブロック状にして鞄の中に入っているよ」
「なぁ、ボウズ デビルフィッシュはどこにいったのか知っているか」
話しかけてきた男は冒険者風の男だ
「俺が倒したが、食べるか?美味いぞ」
「デビルフィッシュは食べれるのか?」
「焼いても煮ても、干すと酒のつまみになるぞ」
「そうか、倒した証明はあるか? デビルフィッシュの討伐証明は目なんだが」
「ブロック状に凍らせているから、解凍する手間が必要になる、それに解凍するとすぐに腐るからな」
「それなら冒険者ギルドへ来てくれ、討伐報酬も渡そう、俺はこの街の冒険者ギルドのギルドマスターセルジュだ」
「俺はトーマ、こっちの白い可愛いのがフェンリルのホワイトだ こっちの2人は俺の婚約者レイナとエリル」
「その歳で婚約者もいるのか、フェンリルの噂は知っていたがまさか本物に会えるとわ」
冒険者ギルドに行くと先ほどブロックを渡したおっさんがいた
「おう、ボウズ 俺はここで食堂をやっているんだぜ」
「ギルドマスターに討伐報酬をもらえるみたいなんだ」
「おじさんに残りのブロックから討伐証明の目を探して欲しい」
「うん、無理だ あの量から探すのは無理だろ」
「トーマくん、報酬の話なんだが君は冒険者ではないよね」
「年齢的に冒険者に登録出来ませんね」
「何か欲しい物はあるかい?」
「それなら白い宝石と赤い宝石が欲しいです。彼女たちに贈る婚約指輪を作るので」
「大将、そこのボウズの魔法は凄いぞ デビルフィッシュを凍らせて斬り刻んでこれだ」
おっさんはセルジュさんにブロック状のデビルフィッシュを見せた
「確かに魔力を使った痕跡がある」
「それにこのデビルフィッシュは食べれることが分かったからいい発見もしてくれた」
「トーマくん、後日またここに来てくれ、報酬を渡そう」
「わかりました、あと5日程は滞在しているので」
俺たちはギルドを後にした。
「あれが第1王子を再起不能にした子供か、俺でも勝てない、勝てる気がしない」
聖王は裏で、冒険者ギルドにトーマ暗殺を依頼していた




