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情報屋

「姉さんたち、外套をちゃんと被るんだよ」


「「 は〜い 」」


「パトはどうする」


「着いていくにゃ」


パトは俺の肩に乗る、転生前もこうしていたな


馬車で怪しまれる事はなく、街の中へ入ることが出来た


「姉さんとパトは買い物をしていて欲しい」


「トーマはどうするの?」


「情報収集かな、王国のこともだけど聖王国の情報が欲しい」


「わかったけど、危ないことはしないように」


「パトちゃんは私に任せてね」


アルティ姉さんは動物好きだったけ?


2人と別れて行動する 魔法を使い、情報屋の居場所を調べてから向かった


「これは可愛いお客さんね、うちは情報以外売ってないわ」


妖艶な雰囲気と挑発的な衣服を着ている女性だ、その服、下着ではないのか、ほぼ裸だろ


「情報が欲しい、王国と聖王国の情報だ」


金貨を1枚だした


「王国の情報だけなら、売ってあげるわ 聖王国の情報ならあと金貨2枚ね」


「あと1枚しかないのだけど」


まぁ嘘なんだが


「こちらも仕事なのよね」


「追放された王子と国を捨てた王女の情報を売るよ、それで聖王国の情報を買わせてくれない」


「あら、交渉上手ね、良いわよ 王国の情報から話すわ」


国王は王子を追放した日から寝込んでいるらしい、バカ兄弟は今だに檻から出れてない、兄弟の後ろ盾の貴族たちは追放した王子と王女を殺害するつもりらしい


「王国が崩壊するのももう時期ですかね」


「私もそう思うわ、愚王でも亡くなってしまわれたお妃様が生きていればこの国もまともだったのでしょうね」


「母は慕われていたのですね、俺はトーマ、追放された第3王子です」


「大丈夫よ、あなた達の情報は高額で貴族に売るわ」


「ありがとうございます」


「あなた達の情報を教えてもらえるかしら」 


「俺と姉上たちは聖王国に向かっている途中です あっちには魔法学校があるのでそちらで数年は過ごそうと思います」


「なるほどね、いい選択だわ」


国王の方は自業自得だな、バカ兄弟は知らん 残りは貴族か、この世界の魔法レベルがわからないからな、近接戦闘は無理だぞ、あと数年は欲しい


「この街の領主様に会っておかない?」


「この街には食料の買い出しと情報収集に来ただけなので」


「この街の領主はあなた達のお母様の実家なんだけど」


「絶対に会いませんね、貴族に命を狙われているらしいじゃないですか、俺だけなら返り討ちに出来ますし、この場でこの街を更地にすることくらいは出来ますよ それくらいしないと姉上たちを守れないので」


少し魔力を漏らしてしまった、この身体はまだ未熟だ


「少し驚かせてしまってすみません」


「聖王国の情報ね」


聖王国はここ近年、魔法使いの育成に力を入れているようだ、聖王国の貴族は民に慕われている領主が多いが、嫌われている貴族もいる、ここら辺は王国よりもましだ 最近では回復魔法を使い怪我や病気を治す、治療院というのも作られている、それを発案したのが10歳の少女だと言う話だ


「良いことを聞けたよ」


「お姉さんも近いうちに聖王国に行こうかしら」


「その時はまたよろしくお願いしますね、叔母上」


「また、会いましょう トーマ」


情報屋を出た後、パトに念話をして、姉さんたちと、合流出来た


「アルティ姉さん、まだ牢屋は破壊できていないよ」


「ざまぁ見ろ、でもあの牢屋 トーマなら壊せるよね」


「壊せれますよ、中の人が死んでもいいなら」


「トーマはあの牢屋に何かした?」


「しましたよ、牢屋の中に食物以外は入れれなくしました、あと強度を上げておきました」


「私たちよりもトーマの方がいい思い出がないものね」


「トーマ、大丈夫よ これからは私たちがいるからね」


姉さんたちに抱きしめられる、成長期なのに成長しない胸部


「街を出ましょうか」


馬車に乗って街を出た


「叔母上に会いましたよ」


「私たちも1回しか会ったことないのによくわかったね」


「情報屋をしていたのが叔母上でした それと貴族たちがどうやら暗殺を謀っているみたいです」


「私たちでも対処出来るかしら」


「今の訓練を続けていれば大丈夫だと思いますよ」


姉さんたちの訓練は魔力制御が主に、アンジェ姉さんの訓練には騎士型の簡易ゴーレムを作り、戦闘訓練 アルティ姉さんの訓練は鳥型のゴーレムを作り、動いている標的を当てる、訓練をしている


「もう少し、難易度を上げようかな」


誰にも聞こえないように1人呟いた






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