今後の方針
姉さんたちは着替えて来た、もっと成長してから色仕掛けをして欲しいものだ
「アンジェ姉さんは薪に火をつけて、魔力を調整して火をつけてね」
「アルティ姉さんは野菜の皮剥きをお願い、風魔法で皮だけを剥いてください」
「俺はホーンラビットを解体するので」
2人はホーンラビットの死体を見て、驚く
「トーマ、食べるの?」
「城でも食べていたでしょ、お肉ですよ」
「でも」
「2人とも川で獲った魚を食べれますか」
「食べれるわ」
「食べれます」
「それと同じです、生きている命をいただくので自然感謝しないといけないのですよ」
「そうよね、トーマは偉いな」
「トーマは賢いね」
なぜ褒める?
アンジェ姉さんは上手く火をつけれた
「アンジェ姉さん、魚に塩を振って、揉み込んでください、1度、川で洗ってから 木の棒で口からつき刺して焼いてください」
アンジェ姉さんも賢いからこの説明でわかってくれるだろう
俺は手早く、ホーンラビットを解体、川で血抜きをしてテントへ戻る
アルティ姉さんの方は皮を剥けているが、丸い野菜は苦手みたいだ
「アルティ姉さん、丸い野菜はどう剥いているの」
「う〜ん、普通に縦からかな」
「回しながら剥く感じの方がいいですよ、見ていてください」
ナイフで丸い野菜の皮を剥いていく
「なるほど、りんごの剥き方ね」
アルティ姉さんも理解力が高くて助かる
鍋に水魔法で生成した水を入れ、野菜と肉を入れ、煮たす、最後に調味料で味付けをして完成
小麦粉があれば転生前の知識を生かせれるのだが
食事は満足してくれたようで何よりだ、食事後、今後の方針を話すことになった
「姉さんたち、どこの国に行きますか」
「そうね、帝国だと差別が激しいから行きたくないわ」
「聖王国の魔法学校に行くのわ、どう? 10歳から入学出来るのと優秀だと学費が免除になったりするから」
「俺のこと忘れていませんか?」
「トーマは飛び級よ、聖王国は魔法使いが少ないから今ならトーマだって行けるはずよ」
アルティ姉さんは力説をする
「そういえば、アルティは魔法学校に行きたかったのよね」
「アンジェ姉さん、それは内緒だと言ったはずでしょ」
「アルティ姉さん、魔法学校について詳しく教えて下さい」
「トーマも気になるの、教えてあげるね」
聖王国の魔法学校は10歳から15歳までが通える、全寮制の学校で最長は5年、最短は2年で卒業できる、卒業後は聖王国の魔法師団や冒険者、魔法の研究などの進路に分かれる 今の俺の実力だと年齢以外は全部いけそうだな
「アンジェ姉さんも一応通った方がいいかな 魔法が使えるし」
「そうね、3人一緒の方がいいわね」
今後の方針は聖王国に向かうことにした




