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第2話

「うーん?研究品はポッケの中かな」



どうもカエデです。ただいま、本日襲った研究所から逃げ出した奴を殺し、死体から研究品を探し出しています。


「お!あったあった!」



何でも、この研究所では貧民街とかからさらってきた子供で人体実験を行っていたみたいで、他国を征服するための軍事研究をしていたらしい。まぁ、仲間に聞いた話をそのまま言っただけなんだけど。



じゃ、皆のところに戻ろうかな



※※


「おーい!遅いぞカエデ!」

「ごめんヴェナート!」


今、私に話かけてきたのはヴェナート君。趣味は戦闘、特技も戦闘という超がつく脳筋男だ。しかし、性格と反対に整った顔立ちをしており、街を歩けばすれ違った10人の内8人ぐらいは振り返るだろう。



「お帰りカエデ……例の物はあった?」

「うん。あったよ~!」

「そうか、見せてくれ」

「ほら、これだよ!どうやって使うの?」



と私はさっき研究員の男から奪ったオレンジ色をしたカプセル薬らしき物を彼に渡した。彼の名前ヒューイといい――今回の襲撃を考案した私たちのリーダーだ。私とヴェナートとヒューイの3人は同じ街の出身で幼なじみだ。そんな私たちが旅をしながらメンバーを増やしていき作ったのがFREEDOM(ふりーだむ)という組織だった。一応の目的は世界中のお宝をゲットすることや世界の謎を解明するというものだが……実際の所はそれぞれのメンバーが面白いネタ(これが欲しい、こんなことがしたい)を持ち寄り、3か月に一回の会議でやることを決めている組織だ。現在メンバーは9人で構成されている組織で、会議や任務に参加しなくても特に問題はない。ようは強い奴集めてワイワイ楽しく活動しているのが私たちだ。



今回はヒューイの提案で大国が秘密裏に開発していた軍事用の研究品がどんなものか知りたいということで、こんな森の中の研究所まで来ている。今回の参加メンバーは私とヴェナートとヒューイの3人だ。


「この薬を服用すると身体能力が3倍になるみたいだよ」

「へー!……私も飲んでみようかな!」

「……ただし3時間後に使用者は死ぬみたい」

「いや!?使えなくないその薬!」

「子供とか戦力にならない奴に効果を言わずに使わせるんだろう」

「うっわー、ゲスだね~」



 でも戦力にならない人間を強化出来るわけだから、無理やり集めた一般人も戦力としてカウント出来るのか。



「そう言えば……カエデって学校に通うんだろう?」


とここでヴェナートがホットな話題について質問してきた。


「そうだよー!」

「何しに行くんだ?」

「学生生活に興味があっただけ……って言ってもまだ受かってないけど」

「カエデなら受かるだろ」

「まぁね、最悪強引でも入ってやるよ~」

「じゃ、カエデが学生になる記念に打ち上げでもするか!」

「おー!いいね!」


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