第四話 \(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
前回までのあらすじ
美少女を保護した安田冬馬は二日目を迎える。
土曜日の朝。いつもならランニングをしに行くのだが、今日は寝床から身動きが取れずにいた。
現在の状況を説明する。俺――安田冬馬は昨日、神社に裸でいた美少女を保護した。それで、その美少女の抱き枕に、俺はなっている。
ああ、怨嗟の声が聞こえてくる……。だがしかし、可能ならば、この立場を味わってみてほしい。襲ってはいけないのだ。とんだ生殺しである。背中の感触が半端なく理性を削ってきます。何この責め苦。
軽く身動きすると、サラが起きたようだ。地獄からの脱出に成功した。
「おはよう」
朝の挨拶を一応しておく。まだ名前がサラと決まっているわけではないので、名前は呼ばない。返事はないだろうと思っていたが、
「……おはよう?」
……なんと返事が返ってきた。
「は!?」
そしてこのリアクションである。大目に見ていただきたい。なにせ、喋らないと思っていたサラが喋ったのだから。
「は?」
……いや待て。もしかして、これはオウム返しをしているだけか?そう思い、適当に言葉を発してみる。
「生麦生米生卵」
「なまむいままこめままたまこ?」
うん、そうっぽい。ままたまこw
こうなると、悪戯したくなってくる。
「赤巻紙青巻紙黄巻紙」
「あかまきあみあおあきあみきまきまみ?」
「隣の客はよく柿食う客だ」
「となりのきゃくはよくかききゅうきゃきゅだ?」
……うん、もうこれくらいにしておこう。
現在時刻は8時半。朝食は食パンのみにした。ブルーベリージャムを使ったが、サラの好みに合ったようで何よりだ。「美味しい?」って聞いたら「おいしい?」って返ってきた。ヨカッタヨカッタ。
現在はネット通販の到着待ちである。サラは右にくっついている。トイレは一回済ましてある。自分でできたのでよかった。もしできないのであれば俺が確実にSAN値ピンチだっただろう。
朝のニュースを鑑賞する。サラは思い切りがっついている。その間に俺もトイレを済ましておいた。サラは俺がいなくなったことに気付かなかったようだ。
「まだかなぁ……」
テレビに夢中なので、サラの返事はない。
とりあえず、SAN値は大丈夫だ。
することもないので、俺もテレビ観賞と洒落込む。サラに関係のありそうな事件は起こってなさそうである。
どうも、四季冬潤とかいう者です。
\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
次回は8月2日(金)の予定です。
追記:確実に間に合いません。ごめんなさい orz