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保険

「急に話が進み過ぎじゃないか?」

「ん~確かにそうだけど結果的に目標は達成したよな」

 SCから解放され帰宅するテレスと僕と桜

「これから忙しくなりますよ」

「お前まだついて来るのかよ…」

「当然です!」

 校則をガン無視したピンク色の髪は腰に届きそうなくらい長い。その他は普通のJKなのだが

「まぁいいじゃん、こんなに可愛いし~」

「自分から言うのはアウトだぞ」

 調子に乗る桜でも僕についてくる理由は世間一般からすれば正当なのかもしれない

 もし僕の力が悪魔に取られた場合戦いどころじゃなくなる、奴らが僕を特定し接触してきたとき僕は桜に殺されるのだ

 あくまで力を渡さないために

「今も海斗さんを守っているのですよ、さっきも2人狙っていましたから」

「もう特定されているのか!?」

「多分人から価値を奪おうとしてる奴らだと思うよ」

 「だから致命傷を与えておきましたよ」と軽々しく答える桜

 彼女の笑顔とは裏腹に対人に特化した能力を持っている

実力は僕らより上だ

「こんな時期に桜が吹ているなんて…」

「私の能力のせいですね、ほら綺麗でしょ!?」 

 桜の手の周りに無数の花片が吸い寄せられるように集まった

「綺麗です、桜さんだけに」

 テレスがダジャレを言うなんて……


「じゃあ、お休み」

 もう夜の10時過ぎ、隣の住民に別れを告げ僕は久しぶりに我が家へ帰った

「ただいま――」

(返ってくるわけないよな…)


「お帰り、お風呂にする?私にする?」

 そこにはピンク色の髪を持った美少女がいた

「おま、まだいるのかよ!!」

「それが私の任務なのです」

 「はぁ」と呆れた声を出す、このタイプは何をいっても無駄なパターンだ

「じゃあ、お風呂にする」 

 「了解よ」と返事をするも彼女の動きは静止した

「私、海斗くんの家初めて来たんだけど…」

 

 結局二人分の家事をした僕の体はSCのこともありクタクタになっていた

「桜は妹のベットでいいか?」

「むしろ感謝です」

 彼女はペコっと頭を下げた、さっきまでピンク色だった髪の毛は茶色に変色していた

これも彼女の能力と関係があるのかも知れない

「じゃあ、お休みなさい」

「あぁ、お休み」

 この時の桜はどこか妹に似ていた

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