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はじめての異世界

「まいどあり」


 男の子に服屋の場所を教えてもらい、パジャマから着替えることができた。最初、店に入った時、店員に少し目を開いて見られた時は恥ずかしかった。お金は思い浮かべた額を手元にだせた。パジャマは着替えた時に装備欄に移動した。装備欄にあった『釈迦の外套』も身に付けた。黒と赤の中二病が喜ぶデザインだったが、歩いていても目線がこないのでおかしくはないのだろう。そして服屋からでてご飯を探しに歩いていると。


「少年、オークの肉はどうだ?」


 ちょうどいいタイミングで屋台の親父から声をかけられた。異世界といえばオークだよな。だよな?


「親父、一本頼む」


 屋台の横に座り、串焼きのオーク肉を食べながら『メニュー』と唱え、ステータスを確認した。最初の10連ガチャは装備3個、スキル4個、アイテム3個だった。装備は『釈迦の外套』『堕天使の鎌』『収納手袋』と名前はあったが、説明が一切見当たらない。レベルもステータスもなければ説明もない。

 (ハード過ぎないか。願いが叶うと考えると、こんなものかもしれないが)


 続いてスキルだが『天使召喚メフィス』『火魔法:火玉』『空間魔法:交替』『空間魔法:収納』と並んでいる。

(チートスキルっぽいのだが、ユニークスキルではないんだな)

 俺はそんなことを考えながら、画面に称号欄もあったので確認をする。それを見て俺は驚愕の表情を浮かべる。

 異世界者第一号、最初の消費者、一番目異世界ご飯・・・・・・


(雑すぎる!)


 気を取り直して、称号には説明が記載されていたため確認を行う。

 まずは『異世界者第一号』を見てみよう。効果は・・・・・・

 最初に異世界転移を行った者に与える称号。効果は、異世界に順応する。

(二番目のやつが二号になるんだろうなこれ)

 次だ次。『最初の消費者』最初にエルを消費した者に与える称号。『魔眼:魔力感知』を取得。右目が赤くなる。

(オッドアイキターーーーーー)

 心の中でとりあえず叫んでみた。まったく嬉しくない。称号に対する効果も雑とは思いもしなかったが、魔王を討伐するには必要なものだと理解する。最後の称号を確認する。

 『一番目異世界ご飯』最初に食事をした者に与える称号。『魔眼:鑑定』を取得。左目が青くなる。


(・・・・・・後で装備を見てみるか)


 そして、4つ目の称号が表示されていた。

 『両目に魔眼を宿す者』2種類の魔眼を手にした者に与える称号。第六感を取得。パーティ時、スキルが使えなくなる。このタイミングで俺の異世界ソロが確定した。疲れた。


「親父、串もう一本追加で!」

 屋台の横で長居していたことを申し訳なく思い、追加で屋台の親父に頼むことにした。親父は笑顔で頷き、串を焼いてくれる。


「ほらよ、少年。てかお前さんどこからきたんだ?」


 串を渡してきた親父が話しかけてきた。情報収集も兼ねて会話をすることにした。


「ああ、異世界からの転移だよ」


 と答えた瞬間、親父は驚いた顔をした。

(光の玉はこっちの世界の人間に伝えてあると言っていたが、嘘だったのか)


「それはほんとか?聖女からは明日からって聞いていたんだが」


 屋台の親父の言葉が真実なら俺は他の転移者より、一足先に来たことになる。ただ、ソロが確定しているためここに留まるより、称号の入手を行うために動いた方が良いと俺は考える。


「俺だけ早くきたみたいだな。この世界に色々ついて聞きたいんだが親父話いいか?」


 屋台の親父はわかる範囲で、色々教えてくれた。この世界は7つの国から成り立っていて、今いる国はマノ王国の王都であった。明日、転移者が広場に集まるという事で、今受け入れの準備をしているということ。『メニュー』については、転移者だけで自身のステータスについては鑑定持ちに頼むか、教会や冒険者ギルドの鑑定ができる魔道具に頼るしかない。アイテムについてはマジックバッグを持っていると勘違いしていた。


「親父、俺そろそろ行くわ。色々ありがとな」

 俺は立ち上がり、次の目的地・・・・・・ダンジョンに向かうために立ち上がった。


「おう、気を付けていけ!魔王討伐しろよな。おっと最後に少年名前なんて言うんだ?」


「俺の名前はユリトだ。魔王を討伐する名だからな。忘れないでくれよ」


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