なろうではラノベ界隈の表紙で盛り上がってますけど、私はおまけ付きお菓子の方が気になったのです。
最近のオタコンテンツ全般が、やっぱりエロでモノを売り過ぎじゃないかなぁと、改めて感じる出来事がありましたので、ちょっと書いてみようかと思いました。
昨日のお昼、スーパへ買い物へ出かけたのですが、偶然子供向けの駄菓子売り場に通りがかり、そこには皆さんも子供時代にお世話になった、箱型のおまけ付きお菓子のコーナーありまして、最近はどんなのがあるんだろうと、つい懐かしくなってふと足を止めたんです。
ちょっとだけ見てたんですが、定番の仮面ライダーや女子向けの魔女っ子物に紛れ、家族連れの店に似合わない、やたらとセクシーな水着少女の姿が……。
子供向けの売り場なのに、深夜アニメやソシャゲのような絵柄に嫌な予感がして、確認のために手に取ると対象年齢15歳と書いてある……。
そうです、いわゆるオタク向けの商品が、子供向けお菓子コーナーで販売されているんですよ。
こうした商品は購買意欲を煽るためでしょう、カートンの時点でおヘソ丸出しだったり、きわどいビキニが印刷されていまして、ちびっ子の集まる場所にはとても不釣り合いな品物と言えます。
これはさすがに教育に不味いだろうから、まぁ帰りがけにでもカウンターのお姉さんに一言だけ言っておこう、最初はそれくらいに思っていましたが、買い物が終わって会計を待っていると、駄菓子売り場に背格好を見るに中学生くらいのオタクの子がやってきて、対象年齢15歳の水着少女をニヤニヤしながら見つめています。
きっと彼らは目当てのアイテムを見つけ、欲しい物を見つけたのが嬉しかったのでしょう、テンションの上がったオタク特有の奇妙に裏返った声を上げます。(ゲーム実況なんかでよく聞くような奇声です)
なかなかセクシーな絵でしたから、テンションが上ったのでしょうし、彼らのエロスへの情熱自体を責める気はないのです。
ですがここは休日の昼下がりのスーパーですから、駄菓子コーナー本来のお客さんである小さな子供たちは、妙な声を上げる大きなお兄ちゃんたちを恐れ、その姿を隠れるように遠巻きで見つめているんです。
たしかにオタクの言うロリータにはノータッチですが、対象を恐れで遠ざけているのは、流石に頂けない行動だと思います。
大きなお友だちが、駄菓子のメイン顧客であるちびっこを押しのける理由、それはおまけ付きお菓子を取り巻くエロへの自主的な規制の緩さにあると思います。
あと発注者の商品への理解不足、このセクシーな表紙や包装の商品をオタクジャンルのモノだと知らないのでしょうし、メーカーもそこまで注意喚起をしていないようにも感じます。
エロを求めるオタクの姿を改めて見ると絵面が酷すぎるし、それに押しのけられるちびっこも不幸だし、こういった販売方法では、親御さんや女性が嫌がるのは仕方ないとも感じます。
だからこそ、小さなミスマッチによって起こっている不幸な問題は、早めに誰かが指摘しないと大きな問題になる事が多いのです。
大人として知ってしまった以上は、この不幸を無視は出来ないので、お店には余計なおせっかいかも知れないと思いつつも、会計が終わって直ぐに、駄菓子コーナーから件のおまけ付きお菓子を箱ごと持って、店員さんのいるサービスカウンターに行きました。
これは子供向けの商品では無いので、対象年齢に合う売り場へ持っていった方が良いのではないですかと、お店の方に意見を述べたわけです。
そうした私の意見を聞いたお店の方は、商品の対象年齢を把握していなかったらしく、びっくりしたように感謝の言葉を述べ、この商品は直ぐに返品しますと仰りました。
担当のパートさんに伺ったお話から推測するに、他のキャラ物のお菓子と同じ発注コードで買えるらしく、発注担当の方も文字だけのコードでは気が付かないのでしょう。
それでも陳列時に対象年齢くらい確認して欲しいなと思いますが、実際は忙しいと意識がまわらないのかもしれませんし、商品入荷して陳列指示があるなら、店員さんは並べる方に意識が行くと思います。
こうした問題に対し、ヒステリックにエロで商品を売るメーカーの品は売るなとか、そういったエロコンテンツを根絶しなければなどと、個々の商売の邪魔をするような事までは言いません。
ですが子供向けに比べ、オタク向けの商品はセクシーな絵柄が多く、流石に家族連れの多いスーパーで子供の目線に並べるのは、あまりに杜撰な管理だと感じます。
別にオタクコンテンツの全てが害だとか、エロを売りするのを禁止しろなんて事は言いません、それこそオタクショップで売るのなら、どんなものだって売ってくださいと言いますよ。
でもエロが売れるからって、小さな子供向けお菓子と一緒に並べるのは流石にマズイ、せめてエロで売るならメーカーと小売は売り方も考えないとイカンと、私は声を大にして言いたいのです。
過激な表紙の商品や子供向けではないキャラクターものは、メーカーが自主的に発注時のコードを変えたり、適正ではない場所への流通を絞るなど、店側の負担を減らす対応を考えるの必要です。
こうした私の考えを読んだ貴方が、今作をオタクへの差別と取るか、それとも同意をするかは分かりませんが、今オタクコンテンツのエロという表現について、売る側、購入する側、双方が真剣に考える時期に来ていると、私は肌で感じています。
当事者の理性こそが表現の自由を守る最後の砦です、行き過ぎたエロスの後には悲惨な未来が立ちふさがります、それは規制です。
エロスの歴史は常に規制と共に歩んでいる歴史なのですから、行き過ぎれば行政やそれに類する団体の激しい規制が待っていると、エロスの歴史自体が物語っています。
最近はオタク界隈のエロスに関する問題を良く耳にしますから、確かにマスコミ等がオタクを社会的な悪として晒しあげている部分も有ると感じますが、同時に火のない所に煙が立つ訳ではない、そうも感じます。
オタクコンテンツへの逆風に反対する方は、ご自身やオタク全体を客観的に振り返り、どうか過剰に反抗せず、時には理性的に欲望を律して欲しいと私は思っております。