別視点:イデア
心のどこかで、甘えがあったんだと思う。
人間と相対する、魔王の一族。
魔物と一緒にされると困るけど、私たちの主人と、そしてその眷属である私自身は、少し特殊な立ち位置なの。
私は、淫魔。男の精気を喰らう魔族。
それは、人間を圧倒する上位の存在……というわけではない。
種族そのものが、人間に依存しているという意味なのだ。
だからだろう、他の魔族と、我らが主のアスモデウス様はあまりウマが合っている様子がなかった。
仲が良いのが、レヴィアタン様だ。普段から延々と人間のことを忌々しげに語る青い魔王様を、我らが桃色の魔王様はいつも楽しそうに相手していた。
一度気になって聞いてみたことがあるわ。
「アスモデウス様は、どうしてレヴィアタン様と喋るときにあんなに面白そうなのですか?」
「だってあの子、私が気付かないような他人の良いところばっかり喋るのよ? 人間の男にいる、プライドが高くて相手を下げるような嫉妬の観察眼じゃなくて、長所しか見つけられない嫉妬の目なんてあれで本人ばかりが不機嫌なんて面白すぎるわ」
なるほど、確かにそう考えると魅力的な魔王様ね。
「あとは、とっても色っぽいからお気に入りなのよ。つっけんどんな態度なのに、いくら触っても怒らないもの」
アスモデウス様は、少し両刀……バイセクシャルな御方だ。色欲というものに関しては男女問わずその業を体に宿していらっしゃる。こと色欲に関しては、それがこの人の運命であるように徹底してアスモデウス様は色欲の大罪として存在していらっしゃった。
その堂々とした有り様は美しく、アスモデウス様の眷属であることを誇りに思えた。
周りからも飛び抜けて力も色気もあったと自負している私は、アスモデウス様のお気に入りとなれた。サキュバスをまとめる役にならないかと言われ、悩んだけど、この方の役に立てるなら受け入れた。
どんな男も片手間に籠絡できる私でさえ、アスモデウス様の高身長の腕で抱かれると、ああ、本物相手にはちんちくりんだな、なんて思ったし、事実子供扱いだった。
だけど、そんな抱擁さえ幸せに思えたわ。
「色欲といえば、ベルフェゴール様は……」
「あの子は……どうも、合わないのよね……」
そう、なんだ。レヴィアタン様の近くにいるビーチェと同様、ベルフェゴール様をお守りして人間と関わりの多いパオラとも仲がいいのだけれど……それは仕方ない話ね。
「ねえ、姦淫はそんなに悪いことなのかしら」
「あ、あたり、まえ、だ……」
「あなたも、そうやって生まれてきたのに?」
アスモデウス様が男の戦士に絡むと、男はどんなに鍛えてもまるで筋力が足下にも及ばないし、その香りだけで全身骨抜きにされる。あの唇から発する吐息は、女でさえかかるだけで膝が笑い出す。それを目の前で、耳元で、ささやくように言い放つ。
男達も、女に負けて納得するような性格ではない。プライドの高いものが戦士は多いけど……勝てるわけがないの。
だというのに、アスモデウス様は最後までしない。男を解放する。
そして全身ガクガクで膝立ちになり、「あ、あ……」と物欲しそうな目で絶望する男に、オレスティッラの快楽肉布団が、後ろから襲いかかる。
「私はぁ、アスモデウス様ほどぉ、優しくないですわよぉ〜?」
ヴァンダと、ダフネが、くすくす笑いながら男で遊ぶ。どんな屈強な男も、アスモデウス様の後では指先ひとつ動かせない。
最後に私が男の正面に立つ。
「大丈夫。あなたはここで死にはしないし、このことは誰にも言わないであげるわ。あなたの役目は、私達と今日限りのウィンウィンの関係になること。素敵でしょ? ちゃあんと往復の、天国へのチケットよ」
鋼の男の心は、指先でつつくと枯れたフウセンカズラのように穴が空いた。そして、何時もの饗宴が始まる。
……そういえばアスモデウス様は、この集まりに参加したことはないのよね。
ある日、緊急の呼び出しがあった。
「ベルフェゴール……ベルフェゴール!」
いつも余裕で泰然としている。それが魅力だったのに……見たことのないほどの、アスモデウス様の怒りと焦りの顔。
「散々私から話しかけても興味なかったくせに、今更、今更……人間の男を、あの傲慢で幼稚で粋がっているも、必死に生きる愛らしい人間の男達を……」
「あ、アスモデウス様……」
「人間を、私に向かって、見つけ次第皆殺しにしろだなんて! あいつは男も女も、人間自体が嫌いなんだ、いや、魔族だって嫌っている……合わないわけよあんな奴、私と何もかも真逆なんだわ……!」
人間を皆殺しにする。それは、アスモデウス様に対して、まるで存在を否定するような命令だ。第一魔王同士で命令なんて、それ自体が有り得ない。
ビーチェが心配だけど、あのレヴィアタン様なら大丈夫だろう。マモン様は、やはり金品を略奪する方向。ちょっと様子が違っていたと聞いたけれど……でもゴブリンキングは趣味じゃないから、マモン様自身にあまり関わり合いがない。
そしてパオラは……あの格好良くも優しい人は、ベルフェゴール様には逆らえなかったらしい。自分の住んでいた街を無表情で燃やし尽くしたと聞いた。
私はパオラのことを知っている。あんなことをやって、あの人の心が耐えられるはずがない……!
私が焦りを顔に出す辺りで、アスモデウス様の冷たい声が上からかかってくる。
「……西に出向くわよ」
「し、しかし」
「大丈夫、私に任せなさい」
「……わかりました。眷属全員を呼んで、魔物を回収してきます」
私達は、ベルフェゴール様から離れて計画には荷担しなかった。そして彼女が圧倒的な暴力で地上の街をいくつか廃墟にし、城を一つ消し飛ばした辺りで……滅んだと聞いた。
どうやら、ルシファー様とサタン様とベルゼブブ様が組んで、罠に填めたように殺したらしい。計画には乗っていたのに、最後は魔王同士で滅ぼしあうなんて……。
そして、アスモデウス様とその眷属である我々は、全員が最後まで誰一人として人間を殺さなかった。当然、魔王の派閥として疑問の声は挙がる。……私達は、どうなってしまうの。
「ねえ、イデア」
「何でしょうか」
「遥か海の向こうに大陸があるの。新しい出会いがあればいいなって思ってるのだけれど、私がそこへ行きたいといえば付いて来てくれるかしら」
「今更ですよ、アスモデウス様」
私達は、海の向こうの新天地を目指して飛び立った。
-
遙か西には、確かに大陸があった。
アスモデウス様は、新大陸でも獣人の男に絡んでいった。その一連の流れはいつも通りで……でもアスモデウス様は、夜には時折遠くを見ながら呟く。
「幸せになりたいわ」
「……私と一緒では、駄目でしょうか」
「ごめんなさい、そういう意味ではないの。……あなたやみんなと一緒にいることは、もちろん幸せなのよ」
私は久々に、アスモデウス様に抱きしめられて眠った。やはり、圧倒的な方だと思う。それでも私ではこの方の心の全てを埋めるには足りない……それが悔しい。
仕方ないのだ。私だって、アスモデウス様だけで足りるわけではない。私達は、いい関係だけど、私達だけで完璧ではない。
そして、逃げたと思った生活は、いずれ終わりを告げる。
「へえ、ベルゼブブのヤツからこっちにいると聞いてたけど、マジでいやがるとはなあ!」
「サタン……!」
アスモデウス様が、両手から二刀流のナタを出し、山羊のデーモンを数体呼び出しながらサタンの眷属にぶつける。
「イデア!」
「アスモデウス様! 私もお供します!」
「あなたは彼女たちの女王でしょう!? 逃げなさい!」
「え……?」
「イデアは決して弱くないけど、サタンとの戦いでは足手まといでしかない! イデア以外はもっと足手まといよ! 私に協力する気があるなら、全員連れて逃げなさいッ!」
アスモデウス様の命令は、あまりに冷徹であり、そして残酷すぎるほど正しかった。……そうだ、私は役に立たなければいけない。あなたの役に立つために、私はあなたの筆頭眷属になった。
「ヴァンダ! ダフネ! オレスティッラ!」
「イデア様……! イデア様はそれで納得」
「できるわけないでしょうッ!」
私の悲鳴に似た声に、三人は息を呑む。納得できるはずがない。だけど今は……何もできることがない。私の反応を見ると、三人は黙ってついてきた。
結論から言うと、アスモデウス様は負けた。筆頭眷属の加護により9000近くまで上がっていた自分のレベルが、1まで完全に落ちている。
私はサタンが恐ろしくてしょうがなくなった。三人には絶対に獣人の村に向かわせるわけにはいかない。もう今の私では助けに入ることはできない。
しかしサキュバスクイーンの種である私に比べて、下位種の三人は内なる衝動への我慢ができない。すぐに男を襲いに行きたいと訴え始めた。
制止しようにも、とても自分のレベルが落ちていることを告げられない。言うべきか、言わざるべきか。
そして私は、言わなかったことを後悔した。三人とも、既に出て行っていたのだ。私が見つけたときには、既に全身を魔力封じのロープで縛られていた。
「イデア様! ……あ……」
私は皆が見ているのを分かっていながら、皆と目を合わせると……逃げた。
私まで捕まるわけにはいかない。
何が、新しい出会いだ。
何もかも無くなってしまった……。
-
ある日、ぽつんと海岸に立った幼い魔族を見つけた。この辺りにいるにしては珍しい。
色合いは、どこか懐かしさを感じられるもので。
「ねえ、あなた」
「なあに?」
「ステータス、見せてくれる?」
……その子は、アスモデウス様の生まれ変わりだった。
種族名が魔王の名前で出るのは、二人としていないはず。
アスモデウス様は……やはり、負けたのだ。
「マリーア……呼ぶならミミ、ね」
「ミミ? わたしのこと?」
「そうよ。ミミ、私の名前はイデア。お互い一人っきりだもの、せっかくだから二人で住まない?」
「わあっ、いいよ!」
明るく可愛らしい子。魅了とはほど遠いけど……でも、魅力的。
今度こそ、守り抜きたい。
-
突然パオラが家に来ていて、それからは急に新しい日々が始まってしまったわ。
何故か魔族の私に積極的に協力してくれる古竜とダークエルフ、私を見ても避けないノース・ジャーニーの人たち、そして……きゅうけいさん。
ベルフェゴールと聞いた時と、そのベルフェゴールと仲よさそうにしているパオラを見た衝撃は忘れられない。
私の二代目アスモデウス様も、大幅に変わってしまったけど……それでも二代目ベルフェゴール様ほどではない。
見た目じゃなくて中身が、あまりにも違いすぎる。
今日も料理を食べて、後は庭にあるロッキングチェアで寝るだけ。もう何ヶ月もそんな生活をしている。
これだけなら怠惰な魔族だけど、このきゅうけいさんはそれだけではない。
料理を作ると上手いし、村長の妻に料理を習ったり、更には教えたりもしている。その上で村長の娘の危機には必ず助けに入る。私も、攻撃を代わりに受けてもらったりしている。まさかあの魔王様に、眷属でもないのに身を挺して守ってもらえるなんて思わなかった。
極めつきは、この地に滞在している理由が、私の仲間を救うこと。
実際にベルフェゴールと古竜の二人はずっとそのことを考えてくれている。
三人が無事にいることも教えてもらった。
なんだか……本当に、いろいろ変わったんだな、って思う。
「両刀?」
「ノーマルです」
私の姿、かなり気に入ってくれてるみたいだから、今度のベルフェゴール様はそうだと嬉しいなーって思ったけど、そこまでは欲張りすぎよね。
終わりはあっけないもので。
ある冬の日、きゅうけいさんは誘拐されたマイケル君を連れて村まで戻ってきた。
「マイケル!」
我慢できずに、門の前までやってきて待機していたボビーさんとペトラさんがその姿を見て走り出す。無事を喜び抱き合う親子。本当に、良かった。
「聞いてよ! すっげーんだよきゅうけいさん」
親の心子知らず。正確には親じゃないけど。マイケル君は、二人の心配をよそに何があったかを興奮して語り出した。
きっと誘拐した魔物を倒した、ヒーローを語る子供の———
「きゅうけいさん、サタンをやっつけたんだ!」
———は?
え、待って、今なんて?
「サタンってめちゃくちゃ怖くて、すげー嫌なヤツで、とんでもない強さでいろんな攻撃をしてきたんだけど、きゅうけいさん全部避けたんだ、ほんとだって!」
サタンの攻撃を、全部避けた?
「しかも、サタンを斬りながらこっちに手とか振ってんだよ! おまけにあまりにも簡単に倒しそうだから、途中で更にレベルとか下げてんの! それでもまだきゅうけいさんの方が強すぎて、結局最後まで全く攻撃当たらなくて、サタンのやつが怒り出してすげー見てていい気分だった!」
そ、想像つかない。私だって、アスモデウス様とサタン様の戦いは見た。魔王の動きは速いし威力が半端ないし、あれとやり合っても自分に武器があったとして受けるので精一杯だ。避ける方向で戦うなんてとんでもない。
「剣からへんな黒いの飛ばす攻撃とか、赤黒い二つの攻撃魔法とか全部相手より先に避けたり防いだりするし、シンマジックとかへんなの使ったけどきゅうけいさんは全然効いてないし、最後はレベルを戻したら、一撃で倒した!」
は!? いやいやいや!? 一撃!? あのサタン様を一撃!?
っていうかシン・マジックが効いてない!? そりゃミミ相手に受けたのはわざとだったってのは分かるけど、でもあのサタン様よ!?
サタン様の戦いを遠くで見て、ある程度戦い方も見ている。確かに大剣の衝撃波を飛ばしたりしていたはず……じゃあ適当言ってるわけじゃないわね。攻撃魔法のビットは、アスモデウス様は引き出すまでいってなかった攻撃なのだと思う。
そして後ろにいるきゅうけいさんが目に入る。
嘘はつかないであろう、のほほん魔王様が「背中は斬ってたよー」と頭を掻いている。さらにはエッダちゃんも、マイケル君に同意しだした。
……じゃあ……本当に……? 本当に、同格のはずの魔王相手に、全ての攻撃を回避して一撃……?
レベルが9999あったとして、アスモデウス様でも一撃は無理だ。
レベルを戻したって、一体いくつ戻したの……?
きゅうけいさんのこと、過大評価しているつもりでいた。
とんでもない、過小評価にもほどがあった。
間違いないわ、この人はあのベルフェゴール様の生まれ変わり。性格は正反対なのに、性能据え置きのベルフェゴール様。とてつもなく腰が低くて、とてつもなく強すぎる魔王様。私達の、仲間……いえ、友達ね。
パオラ、あんたほんと大当たり引き過ぎよ。そりゃ以前のはあんまりだったけど、さすがにこれは極端でしょ。その主人運、私に一割ぐらい分けてくれてもいいじゃないの。
でも、そうか……遂にあのサタンを倒したのね……。私やパオラでは、絶対に届かない魔王様へ、一矢報いることが出来たのね……。
……アスモデウス様……。
「で、そろそろ出てきたらどうなの?」
ん? 今度はシルヴィアさんが腕を組んで、どこかを見ている。その視線の先には……あの人は……?
「……」
アレックスさん。
獣人の村の、入り口付近に家を構えている人だ。一番最初に、マイケル君とボビーさんと一緒にいた人。
「どーにも、おかしいんですよね。……イデアさん、そしてパオラさん。何かあたしたちは、とんでもない勘違いをしているかもしれません。特にパオラさんがおかしい」
ここで、私達をずっと村で護衛していたパオラさんが話を振られて驚いた顔をしている。パオラが、おかしい?
「……どうしたの、シルヴィア。私の何がおかしいの」
「ステータスを出してください。出せませんか?」
「……? 急な話ね、いいわよ。【ステータス】」
================
PAOLA
Phoenix
LV:9801
================
そのレベルに驚いたのは、本来レベルを把握してそうな人だった。
「え……はああああああ!? パオラさんって、え!? パオラさんマジで!? こんなにレベル高いの!? そりゃデタラメに強いわけだよ、魔王に対しても負けるつもりがないとか言っちゃうわけだ、実力だけならどいつを相手にしても十分に届く範囲じゃん!?」
きゅうけいさんが驚いている。パオラも満更でもないって顔ね。
「やっぱり、低いですね」
…………。
「え?」
パオラさんが答えたのか、それとも別の誰が言ったのか。とにかく今のは、シルヴィアさんの一言に対しての疑惑だった。
「……どういう意味よ」
さすがにさっきの一言は気分が悪いのか、ここに来て初めての敵意を見せるパオラ。
「ごめんなさい、事情が分からないと意味が分からないわよね。……じゃあもう一つ質問。イデアさん、あなたのレベルは……ある日突然1にまで落ちたって言ってたわよね」
「そうよ?」
「パオラさん。あなたのレベル、きゅうけいさんが現れてから伸びたものじゃないですよね?」
ここできゅうけいさんが「あっ!?」と叫び声を上げる。
「気付きましたね」
「う、うん……そうか、確かにこれおかしい……」
……な、何? 何がおかしいの!?
するとそこで、アレックスさんがふらりと村から出て行った。
「さ、みんなでついていきましょう」
シルヴィアさんが先導して、アレックスさんの後をみんなで追うことになった。
そして、進んだ先は……南。
サウス・ジャーニーの村の跡地だった。
アレックスさんは、村長宅の床に手を触れると……そこから魔法陣が現れる。
「え……?」
その場所から現れたのは……人間の女性。
高い背丈、長い金髪。しかしその顔は……!
「アスモデウス様!?」
「……随分と待たせてしまったわね、イデア」
ああ……この声、間違いない……!
「……本当に……アスモデウス様だ……」
何もかも無くなったと思っていた。
先代ベルフェゴールを発端として、私達アスモデウス様一派は、運命の前に抵抗出来ないまま奪われるばかりだった。
一番大切な魔王様を失い、自信の源だった力を失い、守るべき仲間を失った。
私は、この大陸で何もかも取りこぼした。
だけど。
「さーて」
シルヴィアさんが、手を叩いて私を思考の海底から引き揚げる。
「我らがベルフェゴール様が、せっかくイデアさんのためにサタンを滅ぼしたんです。もう憤怒の呪いも解けているはず。だから———」
———三人を、迎えに行きましょう。
シルヴィアさんの言葉に、自然と三人の顔を思い出す。
そのことがじわじわ分かってくると……私たちアスモデウス一派の全てが戻ってきたのだと喜びが染み渡ってきた。
「おねえちゃん?」
聞き慣れた幼い声が、私の思考を訂正する。
……そうね、間違えたわ。
「ミミも、一緒に私の友達、迎えにいきましょう?」
「おねえちゃんの友達!? うんっ、いっしょにいこう!」
戻ってきた、じゃなかったわね。
私達、色欲の一派も、ちゃんと新しい、素敵な出会いがあった。
終わりよければ全て良しと言うには、あまりに険しい道だったけれど。
この大陸に来られて、良かったって今は心から思えるわ。
奇跡を起こした、あの二代目ベルフェゴールに祝福あれ。






