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きゅうけいさんは露天に感動する

すみません遅れました!

 御城に帰ってきたぞー!

 おつかれ、私!


「ああ、本当にお疲れ様だ」


 弥々華さんからねぎらいの言葉が来た。やったね!

 っていうか喋ってたね!


「昼食後は何か希望はあるか? せっかくなのである程度のことには対応してやりたいのだが」

「もふもふ!」

「……耳は、触らせてやると約束しただろう、他には何かないか? ないのなら別に構わんのだが」


 そ、それを許すということは……もちろんそれ以外にも要求していいってことなんでしょうか!

 遠慮無く要求しちゃうよ私!


「えっと、えっと……じゃあ温泉!」

「温泉か! ふむ、確かに悪くないな。近場でよいか?」

「わっ、ほんとにいいんですかっ! はいはい! 露天だったら最高ですっ!」

「近場が露天だ、そこがいいだろう」


 なんと、それは嬉しい!

 ちょっと寒い地方の古い街並みで露天、絶対最高!


「っと、シルヴィアちゃんもエッダちゃんもそれでいい?」

「きゅうけいさんが言っていた屋外テルマエよね、もちろんいいわ」

「楽しみですぅ!」


 よかった! それじゃみんなで行きますか!


 昼食は、なんと肉と丼ものだった。そぼろ肉のご飯で、二人ともスプーンでどんぶりごはんとまぜまぜして、おかわりしてた。二人とも本当に頑張ったからね。おいしそうにたくさん食べる二人の姿に弥々華さんも嬉しそうだった。


 -


 食べ終わって日が高いうちから出発だ!

 天然温泉は……なんと御城のすぐ西側にあった。


「『酒飲み温泉』……ってまたストレートな名前ですね!?」

「ああ、ここはそういう場所なのだ。この時間なら気持ちいいはずだ」

「はーい!」


 私は思いっきり脱いで、そして!

 ……もちろんしっかりかけ湯をしてから入りますとも。

 温泉もほんとに天然の温泉なので、頭からざっばざっばお湯をかけまくります。気持ちいい。


「ふぃー! あったかい! きもちいい! のぼせちゃうね!」


 すごい。ちょっとびっくりするぐらいの開放感だ。下手したら見られるんじゃないのかってぐらいの開放感。

 空には青空、正面には山が見え、更に低い木の柵の向こうは遮蔽物がほぼない。温泉も広くてとても気持ちいい。

 控えめに言って最高。

 控えめじゃなく思い切り言ったら?


「最高〜〜〜〜〜っ! 気持ちいいっ!」

「本当に、気持ちいいですねこれは……!」


 おっ、完璧ボディのシルヴィアちゃんがやってきました! 身体にタオルを巻いて……さすがにすっぽんぽんとはいきませんね!

 きらきらロングヘアを高めに結んで、やや低身長のBかCカップぐらいのスーパー美少女です。


「すごいですぅ! 空が、広い……! こんなテルマエがあっていいんでしょうかぁ!?」


 え、エッダちゃんが、白いタオルを巻いて……!

 こんなに色気を醸し出す幼女がいていいんでしょうかぁっ!?


「やれやれ、喜んでくれるのは嬉しいが、温泉では他の客もおるし静かにな? ……と思ったが、おらんな。ちょっとした妖怪騒ぎだったし、しばらく皆外出は控えておるのかもしれん」


 弥々華さんがやってくる。

 お……おお……これは! 弥々華さん、シルヴィアちゃんより……ない!

 完全なるAです!

 超が付くほどのスレンダーボディでございましたっ!

 しかしその姿があまりに全体的に細すぎない程度に細くて、とにかく刀のように美しいと思っちゃう……。

 腹筋はうっすら縦筋が入ってるし、無駄のない武士ボディ。やっぱ弥々華さん、最初のイメージと違ってかっこいい系の要素でステータス埋め尽くしてる感じ。


 湯に浸かると、その身体の白い毛が濡れてしっとり濃くなっていく。

 耳まではもちろん濡れない。


「……」


 すすす……。


 ……さわさわっ……!


「んっ……!? ああもう、我慢の出来ない子だな……」

「えへへ……がまんできませんよぅ……弥々華さん綺麗すぎて……」

「……まあ、悪い気はせんよ……」


 弥々華さんは少し照れつつもそのまま……なんと目を閉じて、私の手を払いのけずにじっと身体を寄せている!

 こ、これは、オッケーなんですね! もふもふオッケーなんですね!


 もふもふ、もふもふ……。


 あっ、耳ぴくぴく動いた。か、かわいい……キツネ耳かわいい……。

 ああ……耳だけじゃない……髪の毛とか、触って……撫でて……。


 ……なでなで……。


 …………。


 ……ふと。

 弥々華さんは、一体どれぐらいのものを抱えているんだろうと思った。


 寧々ちゃんに対する反応。

 城主義髙さんより明らかに上の立場。

 そして、薬を約束したときに見せた……涙。


 まだまだ知らないことがいっぱいだ。


「……なあ」


 弥々華さんが片目を開けて私を見る。


「段々、髪の毛を撫でてるだけになっているが、それでいいのか?」

「あっごめんなさい失礼を! お嫌でしたか?」

「……そういうことはない、やってくれて構わんよ」


 弥々華さん、再び、目を閉じた……。

 ……撫でて、いいんだよね。


 ……なでなで……。


「…………」

「…………」


 ……お互い無言で撫でているだけなんだけど……なんか、しあわせ。


「……じーっ」

「……ん?」


 ふと視線を向けると、シルヴィアちゃんがこっちを見ていた。

 弥々華さんも、目を開ける。


「なんだか今日は……随分と雰囲気が違いますね、きゅうけいさん」

「そ、そうかな?」

「そうですよ。……ねー、エッダ」

「えっ!? えっと、は、はい……」


 エッダちゃんもそう思ってるみたいだ。


「なんで?」

「あうぅ……なんだかきゅうけいさんが……何かを見守ってるみたいで……何か特別な感じがして。すみません、上手く言えないんですけど、考え事? とかしていてそういうふうに見えるのかな」


 ああ、考え事……。


「私、弥々華さんのことを何も知らないなあって思ってね」

「昨日出会ったばかりだろう、何でも知ろうとするなど生意気だ」


 困ったように溜息をつかれて、なるほどそのとおりだなーと思った。出会ったばっかりなんだね、弥々華さんと。


「じゃあ、教えてくださいっ!」

「秘密だ」


 ええっ!?

 と思っていると、スルスルっと湯をかき分けて離れていっちゃう弥々華さん。

 ああっ……


 ……と思っていると、片目を閉じて唇に人差し指を当て、赤い唇を横に広げながら上目遣いに言った。


「……ふふ、イイ女には秘密が多いのだよ、娘諸君」


 ———。


「———え!? あああっ! きゅうけいさんがやられたっ! 完全にダウンしました引き上げます!」

「はわわぁ!? きゅうけいさぁ〜んっ! だいじょうぶですかぁ〜!?」

「おやおや、大人の色香に当ててしまったかな?」


 ……はい……当たりました……。

 ……勝てる気がしない……。


 恐るべし最上弥々華さん……あなたはレベル九京の私から本当にダウンを奪った初めての人です……。


 ……あまりに……私特効すぎる……。


 …………。




 …………ん……?


 ……気がついたら、あったかいおひさまの下……といいつつも当然寒い屋外に放置されていた。

 半身で起き上がると、まだ湯船の向こうの縁でゆらゆらしていたシルヴィアちゃんと目が合った。


「あ、起きましたね」

「えっと……何が起こったんだっけ」

「きゅうけいさんは、弥々華さんにウィンクされて一発ノックアウトしましたね」


 そ、そうでした……。

 まさかあんなに頭に血が上るとは……。

 男だったら私、何かにつけて顔真っ赤にしているぽんこつだ……。


 今もぽんこつだって?

 ……ぐうの音も出ない正論だと思われます……。


 いそいそと湯船に入る。

 ……ああぁ〜……やっぱりここ、きもちいぃ〜……。


「おお、ようやく起きたか」


 あっ……! 弥々華さんが再びいらっしゃった!

 片手には……おお! 酒を持ってらっしゃる。


「……その、すまんな。まさか女同士であんなに綺麗に倒れてしまうなどとは思わず……」

「あ、いえ……全面的に私がすぐに倒れてしまったのが悪いといいますか……」


 申し訳なさそうにしつつも弥々華さんが再び湯船に入る。その後ろを追って、エッダちゃんもやってきた。

 エッダちゃんは……お、おお……。でっかいジョッキみたいな陶器で牛乳を飲んでらっしゃる。

 やはり……飲むと……育つんでしょうか……!


「エッダちゃんは牛乳なんだね」

「いえ、豆乳です。朝も飲みましたが濃くておいしいんですよね」


 もっと育ちそうなものを飲んでいたー!

 あれだよね、知ってる、大豆イソフラボンってやつ。飲むと女性ホルモンみたいなソレがどーんとなってばーんがばるんばるんに進化するのだ! もう十分にその域だけど!

 やっぱりあれなの? 育ててるの? もっと大きくしたいの!?


 ていうか、そんな科学知識とか栄養価とか知らないよね? ってことは……天然で選んでるの……!?

 やっぱりこの中で一番出来る子は違うね……!


「……きゅうけいさん、何じーっと見してるんです? まあ、見つめてしまう気持ちは分かりますけど……」

「あ、えっとね、あれは豆乳を飲むと大きくなるって昔聞」

「それ詳しく」


 あっ、マジトーン。

 シルヴィアちゃんマジモード。


「え、えっとね、男性に比べて女性の特徴を出すような栄養と、近いものがあの中にあって、うまくいけば……おっきくなります、ばいんばいんです」


 修学旅行に来た女学生みたいな話題と口調で説明する。

 シルヴィアちゃん、無言で立ち上がり、売店まで歩いて行く。


 ……ふと、弥々華さんと目が合った。


「弥々華さんはいいんですか? 豆乳」

「オンナとは内面に宿るものだからな、立ち振る舞いで大人になるさ。今の我の恋人はコレだ」


 と、日本酒の徳利とっくりを持ち先端に軽く接吻すると、盃に注いて一気にあおる。


 あああかっこいい……何もかもがかっこいい……。

 ここで浮き足立っちゃう女子組の中で、引率の先生がいるような感覚になって、ますます大人な感じがしちゃう……。


「でも」


 ……ん?


「それはそれとして、大人の肢体も憧れるよな?」


 そんなお茶目なことを冗談めかした笑顔で言う弥々華さんも、もちろんかわいらしくて魅力的だった。




 ……と、弥々華さんを見ていたら、視界の端にシルヴィアちゃんが入ってきた。

 シルヴィアちゃんは……たっぷりの豆乳をエッダちゃんの方に向けて持って、片手を腰に当てた。


「エッダ! この中で最強のあなたには負けないわ!」

「ふぇっ……え、ええぇ!? な、何のことですかぁ!?」

「いずれ、私が勝つ……!」


 そして、状況が把握できていないエッダちゃんを置き去りにしての一気飲みっ! ……をしようと思って、独特のドロドロ感に三分の一ほど飲んだ辺りで口を離して眉間にしわを寄せた。


「……やっぱりあなたには、ここの誰も勝てないかもしれないわ……」

「な、なんなんですかぁ!? 逆じゃないんですかぁっ!?」


 シルヴィアちゃんは、口から「ふふふ……」と死んだような目で空っぽになったエッダちゃんの豆乳大ジョッキを見てつぶやいた。

 がんばれ……がんばれシルヴィアちゃん……!

 私は同志として全身全霊を持ってシルヴィアちゃんを応援するよ!


 そして、無事その任務が達成できた暁には……!

 ……揉ませて下さいっ……!




 それからしばらく昼間の貸し切り状態で、私はちょっと奥で横になっていたんだけれど、ここで露天へ新たに入ってきた人がいた。


「……おや……誰かと思えばすず殿ではないか……」

「弥々華? こんな時間に珍しいね」


 なんと、弥々華さんとお知り合いのようだ。


「ヤヤカさん、ご友人なの? あたしにも紹介してもらえる?」

「ああ。……いいよな? ……うむ。こやつは香取かとりすず。我の友人だ」

「初めまして、先日よりヤヤカさんの家でご厄介になっている、遠い国より来ましたシルヴィアです」

「あ、えと、エッダです!」

「きゅうけいさんで〜す」


 私が奥からぼそぼそーっと喋りながら身体を起こす。


「な、なんだか多種多様なパーティ……って魔族ッ!?」


 私の顔を見て香取さんがとても驚く……ってまあ、驚いて当然だよね。

 なぜならめっちゃ青いから! 最近本当に自分の姿に馴染みすぎて驚きの見た目していることをすっかり忘れてしまう。


「はいはい魔族でーっす。あ、ちなみにそっちの古竜のシルヴィアちゃんの部下で友達だよー」


 私が振ると、シルヴィアちゃんが手を振って応える。

 手を振り合うの楽しい。


「えへへー」

「顔が緩みすぎですよ?」

「なんだかしあわせでねー」

「もう……恥ずかしいこと平気で言う悪い人ですねー」


 困ったように笑いながら、私の方にゆったり泳いできて……そのままぐいっと引きずり込まれた!


「うわぁっ!」

「そんな端っこにいないで、湯船でいっしょにゆっくりと休憩しましょう」

「ふあぁっ、はいリーダーっ! 不肖きゅうけいさん、力ある限り全力で休憩の任務に就かせていただきますッ!」

「なんですかそれは……もうっ」


 くすくすと笑うシルヴィアちゃんだけど……あのね……待ってくださいハートが持たない……!

 今ね、引きずりこまれたってことは、あのシルヴィアちゃんの完璧美少女ボディと、不肖魔族のこの私の身体が、密着しておりますあっ一応タオル越しです合法合法! いや女同士で合法も違法もないけど、今の私の顔は警察呼ばれるレベル間違いなしだっ!

 まってポリスメンこれは違うの! ノー! ポリスノゥ!


 落ち着け落ち着け、ビークールだきゅうけいさん、呼吸を整えて……ひっひっふー、ひっひっふー……。


「…………」


 あっ、鈴さんと目が合った。


 香取さんは髪の毛が波うったウェーブの黒髪ミディアムかセミロングぐらいで、目はキリっとした感じのスーパー美人さんだ。

 身の丈は私より大きそうで、胸は……そこそこありますね……!


「ど、どーもどーも……」

「…………」

「ぷるぷる、私わるい魔族じゃないよー」


 ぷるぷるしないけど。

 ……実際ほんとにぷるぷるできないので、自分で自分へのダメージが大きすぎて悲しみの涙を呑む。おふろあがりに私も豆乳大ジョッキで飲もう。


「……こわくないよー……」

「……本当に、怖くなさそうね……」

「っ! もっと気軽でいいよーっ!」

「はあ……わかったわよ。ええと、きゅうけいさんでいいのね?」

「はーいっ!」


 すーぱー黒髪美人さんからお返事もらえたっ!

 もうね、黒のウェーブと顔つきと体つき、セクシー美女! って感じで最高なのこの人。さすが弥々華さんの友人さん!


「なんだか変わった魔族ね。弥々華の友人ってだけでも珍しいのに」

「おいおいどういう意味よ鈴」

「そのまんまよ、同年代ぼっちで誰かと行動しない弥々華」

「そのぼっちの友人やっとる我以上のぼっちがあんたでしょ」


 軽口をたたき合いながらも、お互い楽しそうに笑い合う。本当に信頼関係のありそうな二人だ。


「それにしても、龍殿か。すごい人が山縣に訪れたものだ。リーダーのシルヴィア殿といったな、どうか客人、この街を思う存分楽しんでいってくれ」

「ええ、堪能させてもらってるわ!」


 シルヴィアちゃんと鈴さんが笑顔で握手をする。そして次はもちろん……。


「かわいらしい子だ。ダークエルフがここまで来るのは遠い。恐らく龍殿に運んでもらって来たのね」

「はいっ! 古竜の姿になったシルヴィアさんはとっても大きくて、それに頭もよくってかっこいいんですぅ!」

「ふふ、仲の良いパーティだこと」

「ちなみに鈴よ、こ奴らは仲が良いだけでなく非常に強い。朝の討伐任務もほぼ三名がやってしまったからな」


 なんだかすてきに紹介されちゃった。ちょっと照れちゃう。

 まあ今日の任務はぶっちゃけ私ほとんど出番なかったけどね! 牛頭さんもどう考えても私が倒す必要なかったし。


「それほど。なるほどいい友人ね。もう私の助けがなくても大丈夫かしら」

「いやいや、また困ったときは頼む。最近妖怪のレベルが高くてな、我も先日上がったが、それでもあの数にはついていけぬ」

「そう……よし、わかった。困ったときは遠慮なく頼れよ、親友」

「うむ、どんな休暇でも情け容赦なく頼りにさせてもらうぞ、親友」

「休暇ぐらいは休ませてくれ……」


 その呆れた顔をした鈴さんに対して、両肩を竦めて方眉を上げながらニヤリと笑う弥々華さん。それに対して石の浴槽に肩肘を乗せて顔をもたれかけさせながら、口元を同じように、ニッと笑わせる鈴さん。

 やがて二人は、どちらともなく片手を握り拳にして、お互いの拳に軽く当てた。


 ……うわー、これオトナのレディーの雰囲気だ。かっこいい。

 社内旅行で温泉行ったらやりたい。

 似合わなさそうだけど。


 鈴さん、素敵な人だ。

 例によって惚れるの早過ぎ? 女の人好きすぎ?

 でもね、でもね、仕方ないの。こんなに素敵な人が現れたら好きになるなっていう方が無理ってものだ。

 さすが大好きな弥々華さんの親友さん。


「……なんだか、さっきからそっちの魔族からの視線がまぶしいんだけど……」

「大きな娘みたいなものだから、鈴も可愛がるといいぞ」

「……。……やめとくわ」


 え……?


 …………しゅん……。


「……本当にあれは魔族か?」

「紛う事なき魔族だぞ」

「ふうん……。ま、いいわ。ちょっと気になる話があったのよ」


 ……ん? 何だろう。

 私もがっかりモードですねてないで復帰しなくちゃ。


「巨大な影っていうの? 出たじゃない。そいつが一体何なのかわからなくてね」


 そういえばそんなことを言っていた。

 会話の中で気になったことがあったのか、エッダちゃんがさっきの話に加わってきた。


「あのぉ……もしかして、シルヴィアさんでは?」

「龍、か。いや……多分違うと思う」

「違いますか?」

「人間のような姿だったと聞いたからな。街を滅ぼすような巨人かもしれん」


 巨人型妖怪……全く想像つかない。


「あ、鬼の大将とか? この温泉の名前みたいな」

「詳しいな、きゅうけい殿。酒呑童子か……しかしこの温泉の名前と酒呑童子は関係ないぞ。本当に酒を飲むのを楽しめるというだけの場所だ」

「そっかー」


 そんなにすぐ答えは出なかった。

 とりあえずそっちは後回しにして、私たちはのんびり堪能した温泉からようやく上がることにした。


 ちなみに豆乳は売り切れていた、とほほ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 豆乳、慣れてくると調整豆乳より無調整豆乳のほうが美味しく感じるようになってくるのだ
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