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きゅうけいさんは意外な友人に会う

 昼食を食べたお腹も落ち着いたところで、私達は揃って街に出向いた。

 マリカさん達が自らヴェアリーノを案内してくれるみたい。やったね!


 街を歩くと、やはりマリカさんとエドモンダさんは皆からの信頼が厚いのか、いろんな人が声を掛けたり会釈をしてきた。

 その度にマリカさんは私のことを説明して、街の人は驚きつつも私のことを受け入れてくれた。


 いや、めっちゃイージーモードですねほんと。

 マリカさん友達になってくれてほんとによかった。なってくれてっていうか立候補状態だったけど。

 お陰様で私、ぺこぺこしているだけでわりとすんなり受け入れてもらえてる感じです。


「いやー、ほんと助かります。街の中に馴染むのって、どうしてもこう、こんななので自信がなくてですね」

「私らみたいな力こそ全てって生き方してたヤツからしたら、堂々としてりゃ誰も拒否できないきゅうけいさんが頭下げてるだけで驚きなんだけどなあ……」


 そりゃまあそうなんだけど、そういう力を使って受け入れられるのって決していいものじゃないからね。

 偉い立場である時こそ謙虚に、強い生物である時ほど暴力を使うのは最後の手段。


 ……だから、他の魔族に対しても友好関係のことを説いたりしたんだけど。


 結局上手くはいかなかったし、それに今の友達を危険に晒してまでそういう友好関係を築くほどの気はないからね。

 優先順位は、自分を好いてくれる人のためにちゃんとつける。


 そんな感じでぶらぶらっと歩いてたら、通りに全身鎧の鉄仮面してる人が現れた。


「あ、マリカさんお疲れ様です……って、きゅうけいさん?」


 なんと、鉄仮面の人が私の名前を呼んだ。呼んだっていうか更にびっくりした。

 鎧の中から出てきた声、めっちゃ女の人だった。


 マリカさんも知り合いのようで、当然のように返事を返す。


「おう、お疲れ様。きゅうけいさんとは知り合いなのか?」

「ええ」


 返事をして兜に手を掛けると、その厳つい仮面の下から現れるは、流れるような金髪と色っぽい顔。

 男を魅了するその顔は、見間違えようがない。


「オレスティッラさん!?」

「ふふふ、きゅうけいさんってばとっても驚いちゃってる。楽しいわ〜」


 いたずら大成功、といった様子で厚い唇に手をあててくすくす笑うサキュバス三人組の一人。

 昼食前にドッキリ番組の仕掛け人をやったばかりだったのに、早速私が仕掛けられてしまいました。


「きゅうけいさんも知ってたのか。最近こっちの街に来た戦士だったが、確かに強いんだよな……」

「見た目だけなら人間だけど、種族としては魔族側なんですよ〜。せっかくなので、ちょっとお話ししていきません?」

「ぜひぜひ!」


 私が頷くと、オレスティッラさんの希望でみんなで街の外へと出向くことになった。


 -


 街の外、見晴らしのいい平野へと出た。この場所は以前来たことがある。

 ヴェアリーノ軍と戦ったのも、最近のような遠い昔のようなそんな感じ。


 今日はちらほら人の動きがあるけど、この平野広さと人口密度ではさすがに声までは届かない。


「この平野は魔物もいないので、気楽でいいわね〜」


 オレスティッラさんが軽く笑うと、こちらへと向き直った。


「さて、まずは私がここにいる理由……の説明の前に」


 マリカさんへ、オレスティッラさんは自分の出身と種族を話した。


「サキュバスのオレスティッラ、レベルは1073……只者じゃないわけだ。ていうか男とかに配慮して全身鎧なんだな、マジ助かるわ。まあアンタのレベル知ったらプライドばかり一人前のバカどもじゃ襲う気にもなんねーとは思うが……」


 なるほどなあ。サキュバスらしさを全部隠した上で、ただのレベルの高い冒険者として活躍していたんだ。

 ていうかつっよいなあ。レベル1000の全身むちむちおねーさんとか、そりゃオープンにしたら男の人のプライドぺしゃんこですね……。


「そういうこと。ちなみにヴァンダはルマーニャ方面、ダフネはもうちょっと遠くを拠点にしてるわ」


 今は三人ともばらばらなんだ。

 確かにレベルが高いだけの冒険者として活躍するなら、サキュバスほど普通に溶け込める種族はいないだろうけど……。


「でも何で? 何か調べてるの?」

「ええ。これもリリアーナ様の指示なんだけど、各地のダンジョン調査よぉ。メッセージの魔法を活用して互いに連絡を取りながら、いろんな場所を調べてるの」

「リリアーナさんの指示? 何か特別な理由があるのかな?」

「ええ」


 そして私は、驚くべき事実を知った。

 ていうか私が思ってるんだもん、あのリリアーナさんが——元、色欲の魔王アスモデウスが——何も考えていないわけなかったね。


「指示をもらった場所はねぇ、『かつて魔王達の住居として住んだことのあるダンジョン』の再調査よ〜」


 リリアーナさん、既に私の先を行って敵対魔王の調査を始めていたのでした。

『きゅうけいさんは休憩したい!』のRenta!漫画版が4/28より全国CMで放送されているそうです!

神木隆之介さんとロバートの秋山さん!

https://www.youtube.com/watch?v=JUd3Wzj59zQ

どのタイミングでCMが見られるかわかりませんが、是非見てみたいですね!

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