純粋とは
ちなみに始めた理由は無性にセックスしたかったからです。んで、ソープはイメージ悪いんで、セフレならセーフかなと…… ――作者――
終ってみると少し勿体無い気もするけど、ちゃんとけじめをつけよう。きっと、向いてなかったんだよ。
今日、一週間続いた出会い系サイト通いに終止符を打った。十万近く使ったっけ。出来たセフレ…0人。
出会い系なんて不純だと?どうして?純粋にセックスしたいだけなのに。
サイトでのメールのやり取りは結構楽しかったりする。普段は言えない下ネタ言えるし。とりあえず会いたい会いたい連呼しとけば話続くし、うまくいくと思った。
でも、ここぞってとこで財力不足。自然と途切れる連絡。そりゃ、相手の気持ちも萎えますわ。
連絡の途切れた理由に経済力の無さで言い訳。無理な予定を立ててすぐ会おうとする。がっつき過ぎだって。
で、結局会えない。これを2、3度繰り返す。そして、ようやく気付いた。
――オレはなんて自分勝手なんだろう。自分の予定ばかり考えて、相手の予定はお構いなし。
ただヤりたくて。そんな純粋な想いが起こした、今回の過ち――いや、過ちじゃない。だって、純情プライスレス。お金で買えない価値がある。
この経験はこれからもずっと生き続けてる。だって、直接に会ってないにしろ、相手を想い続けたこの気持ちはホントだから。
――純粋とは、ただ単に清く美しく、清廉潔白である事を指すのではなく、 ある感情に対し、どれ程の想いを注ぐことができるかである。K.ターサー――
出典:『大人の出会い系サイト渡り歩き方』高田純次著(出版:四葉文庫)
絶対彼女作るぞ!出会い系を通して少し優しくなれた作者でした