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超短編

花が咲く。

作者: しおん

雪の降る夜に、花が咲いた。


ひそひそと、こそこそと、花は咲いた。


それは片手で数えられるほど、小さい花だった。


どこにでもあるような、飾り気のない花だった。


やがて時が経つにつれ、花はどんどん個性を生み出した。


数多の宝石をその身にまとい、花本来の姿がみえなくなるにつれ、人々の心はその花に揺らぐようになった。


やがてその花は、たくさんの人の心に住まうほどに大きく、立派な大輪になった。


それから、ひとときだけその花は魅力を放つのだ。


どんなものにも負けない、この世で唯一の極上の蜜で人々を虜にするのだ。


でもそれは、ほんの一瞬だけ。


やがて花は輝きを失い、跡形もなく朽ちていき、人々の心からも姿を消していくのだ。




そしてまた、花は咲く。


ひそひそと、こそこそと、何の変哲もない花が。

読んでくださってありがとうございます。


感想など、いただければ幸いです。



………噂話に?

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