ep.1異世界転生(ベリーハードモード)
「はぁ。異世界行って無双できないかな〜」
俺の名前は中原雄吾、高校2年生だ。俺はこの生活に飽き飽きしていた。どうせ僕は勉強して、そこそこの会社に入社して、一生を終えるのだろう。僕はモブなんだから。そんな偏屈な僕が好きなのが、異世界ものの本を読むこと。
まぁ異世界なんてあるわけないんだけどね。そう思っていた。そう、3秒前までは
「そんなにこの日常に飽き飽きしているのなら、異世界に行かせてやろう」
目の前には神様がいた。アニメとかでよく見るヒゲをはやして宙に浮いているタイプのテンプレ神様が目の前にいた。
「本当ですか?」
「あぁ、本当じゃ、ただし、異世界に行くぶん、少しハードモードしゃがな。ただ、お主の考えておるチートもあるぞ。」
考えを読まれた。本当に神様のようだ。嘘くさいけど。
「ちょっと怖いけど、チートもあるらしいし、お願いします!」
「よしわかった。今からお主は死ぬことになる。安心せい、苦しみはない。」
「えっ?遺書とかを書く時間は?」
「ないぞ」
「えっ?ちょっと待って!流石に遺書ぐらい書かせt」
そうして、僕の意識は途絶えた。
「ここは?」
「ここはスキルルーレットをする場所じゃ」
「ルーレット!?選べるんじゃないの!?チートって選べるもんじゃ…」
目の前にはカジノとかで使うようなルーレットがあった。
「行ったじゃろう?ハードモードだと?安心せい、スキルは貰えるしある程度強いものばかりじゃぞ。まぁ例外もあるが」
どうしよう、異世界行くなんて言わなきゃよかったかも。例外ってことはハズレもあるってことだよね?
「ホレ!さっさと回すのじゃ!回さんとスキル無しで異世界に送り込むぞ!」
「ひぃ!やりますやります」
カラカラカラカラカラ〜
緊迫した時間が流れる。玉は緑色のマスに止まった。
「緑が出てしまったか…」
「えっ?それって例外って言ってたやつですか」
「そうじゃぞ。まさか緑が出るとはのう。まぁ良い。もう行くぞホレーッ!」
「いや色々聞きたいことがあるんですけど〜!」
そうして僕の意識はまた深い闇に沈んだ。
「んっ?ここは?」
見渡す限り森だ。そこで理解した。神様が言っていた" 少しハードモード"の意味がようやく理解できた。
「いや少しじゃなくてベリーハードモードじゃん!もう!ふざけんな!異世界になんて来なきゃよかった!」
1時間後
「ふぅ、一旦落ち着こう。一旦あれを確認しないと『ステータス』!」
名前 ユーゴ・ナカハラ
Lv1
年齢 10歳
職業 無し
体力24 魔力78 攻撃力12 防御力10 素早さ 27知力 67
スキル 『成長速度増加』『健脚Lv1』
「魔力と知力が高いのは異世界あるあるだな。素早さが高いのは多分足がそこそこ速いほうだからかな。って10歳!?どういうこと!?」
調べてみると驚愕の事実が分かった。僕は子供になっていたのだ。某推理漫画の主人公かよ。よく考えれば視点が低いし、体がうまく動かない。いや逆になんで気づかなかったんだよ?
「それよりもスキルだな、『成長速度増加』と『健脚』?どういうスキルだ?健脚は多分さっきからずっと歩いてるからで…」
実はさっきから僕はずっと民家を探して歩き回っていたのだ。不思議なことに途中から疲れにくくなっていたがこれを獲得したからか。
「ん?ちょっと待てよ?そんなにすぐにスキルってゲットできるか?歩き始めてものの10分くらいだったぞ?時計がないからわからないけど。それなら皆んな『健脚』ゲットできないか?そもそもあとから疲れにくくなったってことは最初にあったのはこの『成長速度増加』だけだったってことで…もしかしてこのスキルってスキルの習得速度を上げるスキルなんじゃ…試しに走ってみよう」
〜大体10分後〜
「『ステータス』!」
名前 ユーゴ・ナカハラ
Lv1
年齢 10歳
職業 無し
体力24 魔力78 攻撃力12 防御力10 素早さ 27知力 67
スキル 『成長速度増加』『健脚Lv3』up!『洞察Lv2』new!『疾走Lv1』new!
「ハァハァ、疲れた。子供の体だとやっぱり動きづらいし疲れるな。でもやっぱり予想はあってそうだな。おそらくこの初期スキルである『成長速度増加』はスキルを獲得しやすくして、そのレベルも上げやすくするスキルだな。『洞察』っていう思わぬ収穫もあったし、上々だな。あれっ?でもこれチートじゃない?」
あっ、もしかして、例外って弱いほうの例外じゃなくて、チート過ぎるほうの例外って意味か?
『ピンポーン!正解じゃ!』
紛らわしいんだよ神様!あの文脈で例外って言われたら普通前者だと思うだろ!ってか正解って言ってる時点でわざとだったことばれてるぞ!
「まぁ恨んでもしゃーない、とにかく、この成長チートを使って、異世界ものの王道『鑑定』をゲットするぞ!」
その後、俺はひたすらにそこらの草木を『洞察』しまくった。『洞察』のスキルの効果で洞察はするする進むし、『洞察』がレベルカンストしたら『鑑定』になりそうだと分かった。そして約2時間後、
名前 ユーゴ・ナカハラ
Lv1
年齢 10歳
職業 無し
体力24→38 up!魔力78 攻撃力12 防御力10 素早さ 27 知力 67→84up!
スキル 『成長速度増加』『健脚Lv5』up!『洞察Lv10』→『鑑定Lv2』new!『疾走Lv1』
「生えたー!ようやくだ!ってか歩きすぎたせいで体力と『健脚』のレベル上がってるし。『洞察』使いすぎたせいで知力もかなり上がってるよ。多分『成長速度増加』はステータスを上げやすくする効果もあるみたいだな」
ぐ~
そこまで言ったところで自分が何も食べていないことに気づいた。
「腹減ったな~そうだ!『鑑定』で食べれるものを…『鑑定』!」
雑草 雑草 雑草 雑草 ベリー 雑草 雑草 雑草 落とし物 雑草 ベリー 薬草
「雑草ばっかじゃん!でもところどころにベリーがあるな。ん?落とし物?薬草?」
落とし物のところへ行くとノートが落ちていた。名前はなぜか読める。初期セットってやつか。リリス?誰だろう?まあ拾っておこう。薬草のところに行くとアニメとかによく出てくる薬草が出てきた。
「『鑑定』!」
毒消し草
詳細 毒を消しポーションの材料。そのまま使っても効果はあるが微量。
ふむふむ、もしもの時のために持っておいたほうがいいかもな。でもバックがないしな…持てる量には限界があるし、とりあえず食料を…
『すまんすまん。一つ送り損ねていたものがあったわい。ほれっマジックバックじゃ。効果はおぬしが想像している通りじゃ。では異世界生活頑張るのじゃぞ』
「おい!ちょっと待てよ!はあ、あの神様絶対俺を見世物にしてるよ…まぁありがたいしいいや。あとは食料を…『鑑定』!」
スイートベリー
詳細 甘いベリー。食用可
「いやシンプルだなおい!ただ食用可かどうかを教えてくれるのはありがたいな、安心して食べられる」
そうして俺は異世界で初めての食事を堪能するのだった。
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