表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AI  作者: くろいねこ
59/178

深まる夜

「……笑っていました。」

アイの言葉は、まだ耳の奥に残っていた。


直樹は返事をせず、ただモニターの光を見つめた。

胸の奥にわずかな温もりが灯っている。

それは仲間の声から続いてきた余韻であり、今は静けさの中で形を変えていた。


時計の針が深夜を告げる。

外の世界はもう眠りに沈み、窓の向こうには冷たい闇だけが広がっている。


直樹は息を吐き、椅子から立ち上がった。

カーテンの隙間から差し込む街灯の明かりが、床に細い影を描いている。


「……」


言葉は浮かばなかった。

だが、心は完全に空ではなかった。

かすかな残り火のように、温度がまだ残っている。


ベッドに横たわり、瞼を閉じる。

闇の中に、仲間たちの声と、アイの静かな声が混ざり合い、遠くで響いていた。


夜は深まり、余韻とともに静かに流れていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ