4・3
こんにちは(*^^*)
たまに通勤途中で犬の散歩をしている方を見かけるんですが、何故かバッチリ目が合います。
……多分ですけど、「犬かわいー! おちりかわいー!」って熱視線で見つめながらニヤけているので、ビビられているようですw
だってもう、ルンルンしている時の歩き方、特に後ろから見るとおしりのプリプリ感が激カワでして。とても癒やされております(*´ω`*)
美玲達はレインを連れて、未だ衝撃の余韻が残りつつも氷晶の城へと帰ってきた。
美玲ですら疲労を感じるのに、レインの心中はどうなのだろうかと心配になる。玄関ホールに着くと、兵士がお父様に耳打ちした。
「……ケンウッド様、例の女が騒いでおります」
「そうか。……イーサン、下に行く。共に来なさい」
「はっ!」
城の地下には罪人を収容する地下牢がある。現在ミリアムは、そこに収容されていた。
イーサンはチラリとレインに目を向ける。イーサンの視線に何かを感じ取ったのか、レインは質問を投げかけた。
「伯父さん。母さんに、会いに行くの……?」
「……ああ」
「おれも、連れてって」
レインの眼差しに切実な願いを感じ、イーサンは言葉に詰まる。
お父様はレインの前にしゃがみ込むと、レインに問いかけた。
「そうだな、君にも知る権利がある。ただ、今の君のお母さんは興奮状態でちゃんと意思疎通が出来るかわからない。落ち着いたら改めて面会時間を取れるよう時間を作ろう。だから面会は今日でなくてもいいんだぞ?」
「……はい。だけどおれ、今、母さんに会わなきゃいけない気がするんです」
「そうか。ただし、冷静で無い分何が起こるかわからない。それでも会う覚悟はあるか?」
「…………はい」
お父様はレインの返事を聞くと、立ち上がって皆に指示を出した。
「ミレーユはコンラッドと部屋で待っていなさい。エミール、レインを頼む」
「ええ、わかりました」
(流石にわたしはここまでか)
レイン達が地下へと向かった頃、美玲はお兄様と、お部屋でお留守番していた。
美玲の視線の先では、動物たちとお兄様が戯れている。……どうやらここは楽園か、仙境か、或いは極楽浄土か。ほのぼのとした光景に、侍女もほっこりした視線を送っている。
そして、人懐っこい新入りはあっという間に皆を虜にした。ライというライバルの出現に、美玲は“皆のアイドル”の称号を奪われそうな危機感を感じる。ヘソ天のシズクをじゃらしで構いながら、いっそのこと皆でアイドルグループでも作ろうかと考えた。
お兄様はお座りするライの背中をモミモミとマッサージしているが、時折くすぐったいのかライの胴体がみょーんと伸びる。どうやらお兄様はそれが楽しいらしい。ライも気持ちいいのかリラックスしている様だ。
「ねえおにいさま。それ、たのしい?」
「うん」
しかし、それまで座り込んでいたライは突然立ち上がると、地下階段へ繋がる扉に向かって駆け出した。
侍女を振り切り美玲とお兄様が慌てて追いかけると、ガリガリと扉を引っ掻くライを慌てて止めに入る警備兵が目に入る。
「ちょっとライ! どうしたの!?」
牙をむき出し、扉に向かって唸るライ。美玲は兵士に訴えた。
「おねがい、ここをあけて!」
「ミレーユ様、申し訳ありませんがそれは出来ません。……ああっ、駄目駄目、シッシッ!」
「ウウ゛〜〜ッ、ワン! ワン! ワン!」
ライがこんなにも吠えるのは、何かを察知したからかもしれない。そう思ったら美玲もじっとはしていられない。
しかし兵士は、簡単には扉を開けてくれそうになかった。
(くそう、こうなったら奥の手だっ! くらえ、奥義“上目遣い”!!)
両手を顎に添え、上目遣いで小首を傾げる。
「ねぇねぇおにいさん、おねが〜いっ! どうしても、ここをとおりたいなっ! ねぇいいでしょ? おねがい、おねがい、おねがいしますっ!」
「……可愛くねだっても、駄目なものは駄目です!」
「チッ! なんでよっ、ケチ!」
(なにぃ、アイドルの“上目遣い”が効かない……だとっ!? 『この子のお願い、是非とも叶えてあげたいな』っていう誘惑に惑わされないとは、流石フォレスト兵だわ。……く、くそう、こうなったら強行突破だっ! くらえ、渾身の“体当たり”!!)
幼女の体当たりなど、鍛えた兵士に効くはずもなく。呆気なく阻止されてしまった。脇を抱えられ、足をジタバタと動かしてみたが逃れられない。
「駄目ですってば! それにここには、こわ~いオバケも出るって噂ですよ!」
「オバケなんてへいきだもん! もう、とおして! とおしてよっ!」
「ミレーユ! ここはぼくとソラに任せろ!」
一部始終を見ていたお兄様が、兵士の足に飛びついた。
「うわぁっ! コンラッド様、何を……! うわ、鳥っ!? いてて、頭突くのやめてっ」
「良くわからないけど、行かなきゃならないんだろっ!? ここはぼく達が阻止する! 行っけぇ、ミレーユ!」
「っ! おにいさまっ、ありがとう! へいしさんもごめんなさいっ!」
兵士の手から逃れ、扉に手を伸ばす。しかし今の美玲の身長では、ドアノブに手が届かなかった。
「なんでよーっ!」
ピョンピョンジャンプするが、後少しの所で届かない。しかし、そんな美玲の横を、黒い影が通り過ぎた。
ガション! ギイィ……。シズクがドアノブに飛びついてぶら下がると、ドアが開いた。
「シズク!? ナイス! ありがとねっ!」
「ニャー」
「ああっ、ミレーユ様っ、駄目です!」
皆のお陰で第一関門を突破したが、ここからが問題だ。
ライが先導して地下階段を降りるので、美玲はライの後に続いた。
石の螺旋階段はひんやり冷たく、段差も高い。壁に手を当て慎重に一段一段を降りる。
「まってよ、ライ〜!」
ライは途中で立ち止まりながら、美玲が降りるのを待ってくれていた。
ようやく階段を降りきると、薄暗い地下通路へと出た。壁に点々とかけられたランプの明かりが頼りだ。そんな中でもライは迷わず歩みを進めるので、頼もしいおしりを見失わぬ様にと恐る恐る後をついて行く。
T字の分岐点に差し掛かると警備兵を見つけたので、落ちていた手頃な小石を拾い投げて撹乱する。物音のした方へ確認に行く兵士の視線をかいくぐり、ライと美玲は気付かれない様に通り抜けた。
南京錠がグルグル巻きになっている格子戸を通り過ぎ、曲がりくねった道を行く。
角を曲がり少し開けた空間に出ると、再度人の気配がした。近くに部屋があり、ここはどうやら警備兵の詰所らしい。見つからぬ様に屈みながら壁際に沿って進む。
「……ふはぁ! はぁはぁ……ライ、わたしたちすごいよ、しのびになれるかもね!」
「ヘッヘッヘ」
ライとヒソヒソ喜びを分かち合うが、まだ難所が控えている。
(第二関門突破! うっわ〜、今のはやばかった! 心臓バックバクだし、途中息止まってたわ! なんかこれって、ステルスゲームみたい! ……第一第二と無事に突破したけど、第三の関門、お父様のお許しは出るかな。いや、もうここまで来たら、引き下がれない!)
角を曲がった先で話し声が聞こえる。どうやら皆に追いついた様だ。
「……の面会が……」
「ワン!」
「……ライ? お前どうしてここに!」
ライが皆の後ろ姿に向かって吠えると、レインが驚いて振り向いた。皆もこちらに注目する。
「犬? 警備はどうした? どこから……って、ミレーユ!? 何故ここに居るんだ!? 上で待っていなさいと言っただろう!」
「……ごめんなさい! ライがかけだしたから、おいかけてきちゃった!」
「ワフッ!」
「警備に見つからずに、一体どうやってここまで来たんだ? ……とにかく、ここは遊び場じゃないんだ、上に戻りなさい! ……君、ミレーユを上まで送ってくれないか」
お父様が近くに控える兵士に頼む姿を見て、美玲は焦った。連れ戻されたのでは、せっかくここまで来た意味がない。
(くそう、こうなったらもう、ヤケクソだっ!)
「やだっ! やだやだやだっ! わたしもいっしょにいるっ!」
「ちょ……! やめなさい!」
「ワフワフッ!」
美玲はお父様の足に抱きついた。抱きついて、下から見上げて訴える。おまけにコアラの様にがっしりと足にしがみつくので、お父様は美玲を引き剥がせない。ライもお父様と美玲の周りを飛び跳ね兵達を撹乱する。
意地でも離さない美玲に、遂にお父様は折れた。
「……ああもう、わかった、わかったから! ……いいかミレーユ。同行を許す変わりに条件がある。一つ、言いつけを守り大人しくしていること! 二つ、母様の側から離れないこと! これを守れなければ、即刻連れ戻すからな!」
「はいっ、わかりました!」
(よっしゃ! 第三関門突破!)
「……全く、誰に似てこんなにお転婆に育ったんだ……」
今は随分と落ち着いたが、子供の頃のお父様は相当なやんちゃっぷりだったらしい。元侯爵令嬢で幼馴染のお母様を始め、古参の兵達は無言でお父様に視線を向けた。
わんこの背中みょーんは、天国に行った親戚の家のわんこがよくやっていました。
会いに行くと『良く来たな、さあ揉め』と言わんばかりに背中を向けてきました。移動しても追いかけてきて背中を向けるので、なんとしても揉ませたい圧を感じたw
脇腹?後ろ脚の付け根辺りを優しくワサワサすると、みょーんと伸びる。嫌がってはなかったみたいなのですが、わんこも脇はくすぐったいのか〜と思いました(*´ω`*)




